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Reference:一般情報

イギリスで困ったときに。転ばぬ先の杖。プラス、転んだ時の対処法

2024年4月時点で、分かる範囲で、できる限り正しい情報を掲載しています。情報は日々変わるので、最新の情報を調べて、ここに記載しているものは参照として使い、自分で判断するようにしてください。

また、下記はThe United Kingdomの連合国4か国のうち、イギリスの情報となります。
ウェールズ、スコットランド、北アイルランドではそれぞれの国で決まりが違う場合もあるので、該当する公式な情報を確認してください。

【イギリスに来る前に
イギリスでは、measles(ミーズルズ/麻疹 はしか)のvaccination(ヴァクシネーション/ワクチン)を受けていない若い年代があり、流行することが起きています。イギリス政府の最新情報(2024年4月更新)はここより。
子供の頃に2回ワクチン接種を行っているか、以前かかっていることがあるか等を、念のため確認しておきましょう。
また、NHS(エヌエイチエス/国民健康保険)経由の歯医者での予約を取ることは場所によってはとても難しくなっています。
プライヴェート歯科であれば、予約を取ることはそう難しくないとは思うのですが、当然診療代が非常に高くなります。
この記事の以下にDentist(デンティスト)について記載していますが、日本を出国する前に虫歯の検査・治療は終えておき、イギリスではすぐにNHS経由での近所の評判のよい歯科医に登録し、半年ごとにチェックを行うのが理想的です。
私自身は、近所の人々に評判のよいNHS経由の歯科医院に15年以上かかっていますが、今のところは良い経験しかありません。

【健康について】
NHS(National Health Service/ナショナル・ヘルス・サービス)
NHSは基本的に無料です。
地域のGP(General Practitioner/ジェネラル・プラクティショナー。 通常は省略して、GP(ジー・ピー)と呼びます。日本語でいうとかかりつけ医)
以下の公式のNHSのウェブサイトに情報があります。
住んでいる地域のGPに登録している人が多いですが、職場の近くのGPに登録することも可能です。ただ、既に患者の数が最高数に達していて断られることもあります。複数の候補から選ぶことができるので、イギリス人やヨーロピアンのフラットメイトや近所の人に評判の良いところを聞いたほうがいいです。
*日本とシステムが違うので、目に問題がある、不安感が強い、胃が痛い、足をねんざしたようだ、という場合も、まず最初にGP(かかりつけ医)の診察を受ける必要があります。そこでGPが、目の専門医や、整形外科の専門医、カウンセリング専門家へのReferel(リファーラル)を行うこととなります。
GPでの予約が取りにくく、緊急であると感じる場合は、下記のA&E(緊急)に行くという手段もあります。

コンタクトレンズや目の健康について
コンタクトレンズは処方箋がないと買えません。オンラインで処方箋なしで購入可能なものもありますが、お勧めはしません。そのため、コンタクトレンズを使用していれば、通常はOptician(オプティシャン/眼鏡・コンタクトレンズを扱う場所)で1年に1回は診察を受ける必要があります。有料にはなるかもしれませんが、そのOpticianで、とりあえずOptometrist(オプトメトリスト/検眼士)に診てもらい、緊急だった為、そこから目の専門医にリファラルというケースも見ましたが、通常はGP経由です。私は、BootsのContact lenses Scheme(コンタクトレンズのサブスクリプションと、いつでもBoots Opticianで診療無料のセット)を利用していますが、いつでも無料で診察してもらえるというのは安心感があります。Optometrist(検眼士)からは、毎回「コンタクトレンズが水や水分に触れないようにする=水のある場所や水分の多い場所(水泳、プール、サウナ、お風呂場等)では必ずコンタクトレンズを外す」よう確認を受けます。BBC Radio 4でも、コンタクトレンズからのバクテリア感染で片目の視力を失った女性が、危険をよびかけるキャンペーンを行っていたのを聞いたことがあります。
ロンドンだとMoorfields Eye Hospital (NHS)という目の専門病院もありますが、GPからのリファラルがないと診察してもらうのは難しいと聞きました。

緊急の場合はA&E (Accident and Emergency /救急ー通常は、エイ・アンド・イーと呼ばれています)
下記のNHSサイトより、住んでいる地域や職場のある地域の救急のある病院が確認できます。
念のために場所を確認しておきましょう。
本当に救急のときは、電話で999をダイヤル。

GP(かかりつけ医)に行くほどでもないけど、気になることがあるときに
咳がひどくなってきたときなどは、近所の薬局へ。
以下の公式サイトから、地域の薬局を探せます。
営業時間も確認しておきましょう。

個人的な経験では、薬剤師がとても親切に病状を聞いてくれ、絶対にGP(かかりつけ医)に見てもらうようにと勧められることもあります。
その場合は、GPで予約を取って診察してもらいましょう。
後に記載しますが、モーニングアフターピルも通常、薬局で無料でもらえます。
カウンターにその旨も記載しているはずなので、念のため、確認しておきましょう。

薬局のチェーンでよく知られていてどこにでもあるBootsも強い味方です。
Pharmacist (ファーマシスト/薬剤師)がいるお店と、いないお店があるので、住んでいる場所の近くと、職場や学校の近くの薬剤師がいる店の場所と営業時間を確認しておきましょう。

NHSのヘルプラインへ(緊急でない場合
オンラインは以下より
電話番号は、111。

NHS Walk-in centre(予約なしで医師の診察を受けられる。ただし、待ち時間は長い可能性あり)は以下より探せます。
住んでいる場所の近く、職場や学校の近くを念のため確認しておきましょう。

​Dentist(歯科)について
少し複雑なのですが、NHS患者として登録できる歯科と、プライベートのみの歯科とがあります。
NHS患者としてカバーできる診療内容は決められていて、高度な歯科治療が必要となるとカバーされていない場合もあります。その際は、NHS患者として登録されている歯科でプライベート患者としてプライベートの治療代を払うか、プライベート歯科に行くということになります。
以下の公式サイトより、地域のNHS患者を受け入れている歯科を探せます。

患者の数が多すぎて、NHS患者を受け付けていない歯科もあるので、近所の人々やフラットメイトに評判のよい歯科医を聞いて、早めに登録することをお勧めします。
NHS患者の場合は、有料ですが、一律の値段が定められていて、良心的な治療費だと思います。
プライベート歯科だと、価格はさまざまなので、その歯科毎に確認する必要があります。
以下の公式サイトより、最新の治療費が確認できます。
現在(2024年4月)のところ、チェックアップ(半年に1回を推奨)が26.80 パウンド、詰め物が73.50 パウンドとなっています。ブリッジ等の複雑な治療だと、Band 3となり、319.10 パウンドとなっています。
妊婦さんや、18歳までの子供だと無料の場合もあり、以下より確認できます。

パンデミックの影響で、オンラインで前もって診療のための問診票を完了し、治療費を払うことを推奨されています。(人との接触をできる限り少なくするため)

個人的には、歩いて2分ぐらいのところにある歯科医にNHS患者として10年以上かかっていますが、プロフェッショナルでありつつフレンドリーで、受付もとても親切で、良い経験のみです。歯科医も女性がたくさんいて、最初に登録するときに女性歯科医がいいか聞かれて女性医師がいいと答えて以降、ずっと女性歯科医です。
NHSでカバーされていない複雑な歯科治療が去年必要となったのですが、きちんと治療の説明があり、同じ歯科のブランチでプライベート患者として、該当する治療を受けました。

大学生、或いは大学のショートコース等を受講している場合
大学内のHealth serviceの利用が可能です。
大学によって名称はさまざまですが、University of Westminster(ウェストミンスター大学)だと、Student Wellbeingという名称で、以下のようなサイトがあり、心理カウンセリングを受けることも可能です。
自分の大学の窓口と、オファーしている内容を確認し、体調が悪い時や不安に押しつぶされそうに感じるとき等、早いうちに遠慮せず相談しましょう。
Samaritans(サマリタンズ)
無料で24時間対応です。電話、Email、チャット(現在はパイロット段階)とあります。英語とウェールズ語のみのようですが、この国は外国人の英語にも慣れているので、恐れず電話しましょう。

【犯罪について】
一般的な情報
地域の警察(物理的な場所)、電話番号、オンラインでのレポート方法、地域での犯罪状況(Postcode-郵便番号や地域名で検索可能)を以下から確認できます。
念のため、地域の警察署は確認しておきましょう。
引越しの際も、このUK警察の公式サイトから、どのような犯罪が多いのか、また犯罪率等を前もって確認できます。
緊急の場合は、迷わず999に電話しましょう。 

性犯罪にあったとき
自分や周りの人々が性犯罪の被害者となった場合は、被害者は全く悪くない、加害者が100パーセント悪い、ということを常に頭に置いておく必要があります。
また、被害者も加害者も性別に関係ありません。男女のどちらもが、被害者、加害者になりえます。
男性が被害者となった場合、助けを求めにくいと感じるかもしれませんが、イギリスでは男性被害者へのサポートもきちんと存在するので、助けを求めてください。
こちらも参考に。

【Mobile phone(モバイル・フォン/携帯電話)の管理と銀行情報】
モバイル・フォンのケースにDebit card(デビット・カード/銀行口座に紐づけられている決済カード)やCredit card(クレディット・カード)を入れている人も多いと思いますが、イギリスの独立系新聞ガーディアン紙で、注意をよびかける記事がありました。
ここから読めます。
友達と出かけて朝5時頃タクシーを待っているときに、フレンドリーな男性と少し話をしていたときに、彼から自分のモバイルがうまく機能しないようなので、少しだけ貸してほしいと言われ、モバイルをアンロック(モバイルには、電話機自体のLockとSim Lock両方かけておくのが理想)して彼に渡したところ、誰か知らない人に話しかけられ気を逸らされた隙に、男性は彼女のモバイルをもったまま消えていました。
彼女は銀行の決済もすべてモバイル・フォン上の銀行のアプリケーションで行っていて、Telephone banking(テレフォン・バンキング)用のセキュリティーコードは覚えておらず、銀行の窓口に直接行くよう言われました。
PCから銀行のサイトにログインするための暗証番号も、モバイル・フォン上のノートのみに記載していたため、ログインできなかったそうでs
彼女は、モバイル・フォン上のノートにさまざまなパスワードやPin Number(ピン・ナンバー/暗証番号)を入れていたのですが、モバイルフォンのカバーに入れておいたデビット・カードの暗証番号は書いていませんでした。でも、このファイルの中にある別の銀行のデビット・カードと同じ暗証番号を使っていたため、犯罪者はその番号を使って現金を引き落とし、かつ、さまざまな場所で9000ポンド近くの買い物もしていました。
彼女の場合、銀行側からは当初「銀行との規約にある適切な注意を怠った、盗みはカード盗難の知らせが行われる前に起こった」ということで、返金はしないということだったのですが、彼女はTelephone bankingの担当者が即座にカードを凍結する方法を言うべきだったのに言わなかった(=銀行窓口があいている時間に直接行くよう言われ、その間にお金が使われていた)ことを焦点にして討論し、彼女が
Telephone bankingに電話をした後に盗まれた分については、返金されました。
彼女は、
the Financial Ombudsman (ザ・ファイナンシャル・オンブズマン/ファイナンス系の機関を監査する機関)に訴えて、全額返金を求めることを検討しています。
犯罪を行う人が100パーセント悪いのですが、市民が気を付けられる範囲としては、「基本的にモバイル・フォンは誰にも貸さない」「銀行のカードやモバイルフォンが盗まれた・失われた場合の対応を知っておく」「できれば、モバイル・フォンと銀行のカードは一緒にしない。一緒にするのであれば、両方が同時に盗まれた場合の対応を知っておく」「パスワードや暗証番号は残さない」「銀行はモバイルフォン上のアプリケーションだけでなく、PCから、Telephone Bankingからからと複数の場所から入れるようにしておく」等でしょう。
私自身、知らない人からモバイル・フォンを貸してほしいといわれたことが数回ありますが、疑わしそうな感じではなく、どちらかというとフレンドリーな感じでした。でも、決して貸してはいけません。

【イギリスでよく起こっているAIなりすまし詐欺への対応】
ここ数年、とても巧妙な、AIを使用した「なりすまし詐欺」が多発しているそうです。自分だけは大丈夫とは思わず、念のため、どのように起こるのかを確認しておきましょう。被害にあったことを恥ずかしく思い通報をためらるひともいるそうなのですが、警察も100パーセント悪いのは加害者なので、今後の被害を防ぐためにも、ぜひ連絡してほしいとのことです。
http://www.thegreencatalyst.com/blogs/post/20230904

【パスポートについて】
日本大使館 (Embassy of Japan in the UK)

【公的相談所】
ACAS (エイカス the Advisory, Conciliation and Arbitration Service)
働く場で生じるさまざまな問題についての無料での電話・オンラインでの相談可。
私も何度かお世話になりましたが、外国人の発音にも慣れていて親切なので、直接電話で話すことをお勧めします。

Citizen advice (シティズン・アドヴァイス)
困りごとならなんでも。
フラットの賃貸契約問題、仕事での問題や借金の問題等、なんでも。
「Search Button」から、自分の住んでいるPost code(郵便番号)で最寄りの場所を探せます。
上記のサイトにも記載されていますが、Citizen Adviceには、その区域の住人のみに相談をオープンしているところもあります。
また、区域によっては、多くの人がCitizen Adviceに相談にくるため、First come First served Basis (ファーストカム・ファーストサーヴド・ベイシス ー 列に並んだ人の最初の人から順に対応)で、対応できる人数は限られているため、開庁時間の1時間以上前から長い列ができている場合もあります。時間通りに行くと、人が多すぎて、他の日にきてまた並び直してください、いう場合も。
まず電話で確認することをお勧めします。

Shelter (シェルター)
フラット等の賃貸問題に関しての相談所。

Law Centres Network(無料法律相談所 )
移民法、雇用法、教育に関しての権利等を扱っています。以下より地域の法律相談所を探せます。

【悩みがあるときの無料相談】
誰かに悩みを話したい (24 Hours - English or Welsh) - 日本語サービスはないようですが、トレーニングを受けている人々なので、英語が苦手と思っていても大丈夫です。
無料電話:116 123
Email(jo@samaritans.org)では、数日返事にかかるそうです。
古典的なお手紙(Freepost SAMARITANS LETTERS)もあります。Freepostなので、無料で届けてもらえます。7日以内に返事をすることを目標としているそうです。スペリングや文法は気にしないで、誰もジャッジしないから、と記載されています。
チャットサービスは、現在パイロット・サービスで小さい規模で行っているのでサービスが受けられないことが多いそうですが、今後拡大していく予定だそうです。

【公共場所を含む様々な場所で起こるハラスメント】
イギリス政府の最新の公共の場や学校、会社、オンライン上でのハラスメントへの対応について
https://enough.campaign.gov.uk/


【フラットシェアやフラットを借りることについて】
世界全体でガス価格が高騰していますが、イギリスでも2022年10月から大幅にガス・電気料金があがったあと、いったん落ち着きましたが、2023年秋にはまたしても高くなってきました。
通常は、Direct Debit(ダイレクト・デビット/銀行引き落とし)で、前年のガスや電気の使用量から年間使用分を推測して、それを3か月ごとに割った料金で請求がくるという場合が多いですが、個人的には、2022年9月までの料金から10月時点で40パーセントあがりました。
Prepaid meter(プリペイドミーター/前払いで払う仕組)の場合は、さらに電気・ガス料金があがると見られています。
既にフラットシェアをしていて電気・ガス料金の高騰で経済的に困っている場合は、以下に相談しましょう。
ガス・電気は命に関ることなので、Prepaid meter(プリペイドミーター)で先に現金を入れないと使えない、という場合を除いては、払えないからと言ってすぐにガスや電気を止められることはありません。ただ、払えないかもという不安があるのであれば、すぐに公式な場所に相談しましょう。多くの人々が同じ問題を抱えています。サポートは必ずあります。
  • 契約している電気・ガス小売会社へ連絡して相談 -> 分割して払える分だけ払う等のアレンジメントが可能
  • Citizen Adviceに相談
  • 住んでいる地域のCounsilに相談 -> 担当のCouncilはここより検索可
イギリスはヨーロッパの中でも断熱が一番行きわたっていないため、いくら暖房を使っても暖かさが逃げていく家もかなりあります。
フラットを借りる際は、Energy Certificate (エナジー・サーティフィケート)をチェックしましょう。
A~Eまであり、Aに近いほど断熱が高くなります。
フラットを貸しに出している場合は、このEnergy Certificateは法的に必要とされています。
フラットの賃料が安くても断熱が良くない場合は、暖房を使う期間に(個人や家庭、その年の気候にもよりますが、9月後半~4月/5月ぐらいまでは暖房が必要な可能性あり)ガス代がとても高くなる可能性があることを考慮しておきましょう。もし、Heat Pump(ヒート・ポンプ)を設置しているフラットであれば、暖房代はとても低いので、The UK内で寒い地域や国に住む場合は確認するといいでしょう。
また、フラットを借りる際の、借りる側(テナント)の権利等についての決まりは、イギリス政府の公式サイトから確認できます。
問題がないのが一番ですが、上記の公式サイトには、突然の賃料(rentレント)の高騰について大家(Landloard/ランドロード)との話がつかない等の問題(Dispute)についての対応についても記載があります。
もちろん、
Citizen Adviceで併せて相談するのもいいでしょう。
ヨーロッパ全般では、「人間だから間違いはある」という前提のもとに、何か問題がおきたときの手続きや窓口に対しては、とても明確に分かりやすく記載されています。問題が起こってからではなく、問題が起こる前の気持ちや時間に余裕があるときに、確認しておきましょう。
また、フラットの内見には必ず複数で行き、周りの人たちにも場所や時間を伝えておきましょう。
時間帯も、なるべく日中の明かりがある時間で人通りがある時間を選びましょう。
友人に頼まれたら、都合がつけばぜひ一緒に行ってあげてください。人数が多いというのは安全性を高めます。
また、日本人同士よりも、ヨーロピアンやイギリス人の信頼できる友人たちと行くと、自分が気づかなかった安全性にも気づいてくれることが多いのでお勧めです。
現地についてから、突然、自家用車で移動しないといけない等、前もって合意していたことと違う場合は、すぐ立ち去りましょう。
怪しい場合は、迷わず警察に連絡しましょう。
できれば、その広告が載っていたWebsite管理者にも連絡しておくと、次の被害者を出さないことになります。

停電(Power Cut/Power failure)に備える
可能性は低いですが、冬場にはイギリスでは停電がときどき起こります。
日本と違って、グリッドは中央管理(日本のように地域ごとに電力会社がグリッドを管理していない)なので、以下のWebsiteから、自分の住んでいる地域のNetwork Operatorを探して連絡先のメモと、停電が起こったときの備えをしておきましょう。
住んでいる家屋のBraker(ブレーカー)の場所も併せて確認しておきましょう。備えがあれば、いざという時にも落ち着いて対処できます。私自身も停電時に電話したことがありますが、とても親切で、後から確認の電話もくれました。
https://powercuts.nationalgrid.co.uk/
https://www.powercut105.com/


フラットの暖房について
フラットの暖房に問題がある場合は、すぐにフラットのLandlord(ランドロード/家主)に連絡しましょう。ランドロードが一方的に暖房をスイッチオフするのは違法で、かつ暖房の修理は速やかに行われなければなりません。また、住む/泊まる場所の提供と引き換えに性行為を迫るのも違法です。困難な状況にいる人を助けられる幸運な状況にあれば助けるのは当然です。困難な状況にいる人の一時的な脆弱性を利用したり、その人の心理操作をして自分の利益や欲望を満たすようなことは、人として絶対にやってはいけないことです。幸運な立場にいる特権はポジティブな方向につかう義務があります。
フラットの賃貸問題については、Citizen Advice(https://www.citizensadvice.org.uk/)、或いはシェルター(https://england.shelter.org.uk/)へ。
記録(いつ、どこで、誰が、何を言ったか/行動したか/Emailやテキストの内容/手紙のコピー、目撃者がいれば目撃者の情報)を残しておくことも大事です。

【Flight(飛行機)がキャンセル・遅延の場合
ストライキ等でフライトがキャンセルになることもあります。下記に国営放送BBCのフライト・キャンセル時の対応についての記事があります
Travel Insurance(旅行保険)をかけているなら、それも事前によく確認しておきましょう。
Package Holidayで、その旅行会社がAbta memberであれば、基本的にはFull-refund(全額返還)だったり、代わりのフライトの手配等は保証されているので、すべてを個人でアレンジしている場合より、対応が少し楽になる可能性もあります。

【(ある程度)信頼のおけるメディア】
イギリスのメディア界は、アメリカほどでないにしても、Rupert Murdoch(ルパート・マードック)氏の傘下にあるものや、一部のお金持ちの傘下にあり、事実に全く重点をおかず、いかに利益を出すかだけに注目して、ゴシップ等に偏ったものが多いとの批判もあります。BBC(イギリスの国営放送)は中立といいながら、現在の保守党政府から強いコントロールを受けているということも明らかになってきてはいますが、イギリスや世界で何が起こっているかを知るには役に立ちます。
また、Financial Timesでは、PodcastのFT News Briefingでの毎朝10分程度のニュースが無料で聞け、世界で何が起こっているかがざっとつかめます。英語もとても分かりやすい発音です。
※海外で無料で配布されている日本語のニュースの多くは、ゴシップ紙の記事を簡単に日本語に翻訳したものが多いことは気に留めておきましょう。日本に住んでいた時に、ゴシップ紙に書いてあることを鵜呑みにしていたのか、考えましょう。
情報源の解析(正確な情報の見分け方):

  • BBC
    `個人的には、ラジオのBBC Radio4は朝食時や、料理をする際に流していますが、ふと興味深い話題があったりもするのでお勧めです。
  • Guardian Newspaper
    イギリスでは数少ない独立系新聞。現在の社会状況では、旧来の右派と左派に分けるのは適正ではないと思うのですが、左派寄りで、民主主義・社会正義を大事にするジャーナリズム。大手では珍しくPay Wallを設けていない新聞で、どの記事も無料でオンラインで読めます。週日にその日の大きな記事を短くまとめたニュースレター「First Edition Newsletter (無料)」もあり、ざっとその日にニュースが分かり便利です。
  • Economist
    日本の経済新聞に近いのかもしれませんが、質の高いジャーナリズムでも知られています。多くの記事は有料ですが、Daily News等、無料記事はここからアクセスできます。Podcastも興味深いものが多く、ロシアについては、「Next Year in Moscow」、中国については「The Prince」「Drum Tower」がお勧めです。ジャーナリストたちは、両親がロシア人で子供の時にイギリスに転居し、ロシア語・英語も母語で、かつ文化もよく理解し、ロシアで10年以上ジャーナリストとして過ごしていた等、表面上だけの理解ではなく、西ヨーロッパから観たとき、ロシア人がロシアの中から観ているとき、と分析も深く、かつ、ユーモアも交えて楽しめます。2023年10月半ばより、これらのPodcastはSubscriptionがないと聞けなくなりました。
  • Financial Times
    これも、日本の経済新聞に近いのかもしれませんが、投資系銀行で何が起こっているか、スリランカへの国際銀行からの支援等、経済が世界でどう動いているかがざっと見えます。多くは有料記事ですが、Podcastは無料で聞け、興味深いものも多いです。短くて身近な話題だと、「Working it」という、働くことに関する15分くらいの気軽に聞けるものもあります。
  • Prospect
    国際情勢を中心としたマガジンです。国際社会で何が起きているかをじっくりと読み解きたいときに、役立ちます。有料記事もありますが、無料で読める記事もかなりあります。
  • Carbon Brief
    環境問題、グリーンテクノロジー、ネットゼロに関する法律や政策等、確かな科学的な証拠に基づいて、分かりやすく書かれています。無料でDaily Newsもメール購読できます。世界の主要な新聞の環境に関する記事がざっと確認できて、とても有用です。
     
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イギリス在住20年以上。

日本の国立大学の美学美術史卒業。

元 ITエンジニア(日本・イギリスで10年以上ーイギリスで労働許可証を取得)/ジュエリーデザイナー / リクルートメントプロフェッショナル (イギリスで8年以上)

すべての人はギフト(個人個人のよいところー誰もが違う)をもっていて、それを見つけ、伸ばし活かして、みんなで共に希望のある、信じられる未来をつくっていくことは可能だと信じています。出生や出身大学、年齢、国籍ということにとらわれず、Possibilities(可能性)を基本に、一人一人と社会にとってポジティブな未来をつくる一歩を踏み出すお手伝いをします。

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イギリスで困ったときに。転ばぬ先の杖。プラス、転んだ時の対処法


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