Reference:女性向け
イギリスで困ったときに。転ばぬ先の杖。プラス、転んだ時の対処法
イギリスで困ったときに。転ばぬ先の杖。プラス、転んだ時の対処法
2025年7月時点で、分かる範囲で、できる限り正しい情報を掲載しています。情報は日々変わるので、最新の情報を調べて、ここに記載しているものは参照として使い、自分で判断するようにしてください。
残念なことなのですが、多くのハラスメントや性加害は、日本人間で起こります。
外国にいて、同じ言語を話せるひとがいれば信用したくなるのは自然なことだとは思うのですが、新しくきた日本人を標的にしている日本人もいるということを、心にとめておきましょう。
また、ハラスメントや搾取を行う日本人たちが、よく言っていたのは、「日本人は、絶対に訴えない」です。
だからこそ、法律を知っていること、訴えることをサポートする仕組みや機関を知っていることは、自分の身を守ることにつながります。
高等教育は、イギリスの大学レベルの教育機関を指します。
NDAは、セクシャル・ハラスメントや性加害があった場合に、加害が行われた機関(大学教授が生徒にハラスメントを行った場合は、大学機関)が、弁護士を通して、被害者に対して、何が起こったかを他言しない(たとえ身近な家族にも口外しないー外に情報が出た場合、とても大きな違約金を支払わされるという契約が多い)かわりに、賠償金を支払う、という契約を結ぶ場合があります。
裁判を行うと、被害者にとっても多大な時間や労力、弁護士費用が生じるので、そうするしかないと被害者が追い込まれる場合もあります。
そうなると、加害者が守られることがほとんどで、次の加害につながり、どんどん加害がエスカレートすることも指摘されていましたが、2025年8月1日からは、NDA契約を行わないのが原則で、NDA契約に署名しても、それはVoid(無効)となります。
また、高等教育機関でない場合、たとえば職場などでの、NDAについても、2025年10月1日から、少し改善した方向への変化があります。
ただし、変更以前の日に結ばれた契約については、残念ながら、従来通りの規定となり、NDAは有効となります。
もう少し詳しい情報は、ここより。
【セクシャルハラスメントを事前に防ぐ法律義務ー2024年10月26日から】
雇用主は、ハラスメントが起こらない環境をつくることが法律的に義務化され、特にセクシャルハラスメントについて働く人たちの安全性が向上することになります。
きちんと対策を取らない雇用主には、以前よりずっと大きい罰金が課せられることになります。
ということは、雇用者がセクシャルハラスメントについてすぐに報告することが、会社を助けることにもなります。
詳細な内容はここより。
【ハラスメントの種類と相談機関 ー Citizen Adviceのサイトから】
下記に「Check what you can do about harassment/ハラスメントについてあなたなに何ができるかチェック」という説明があり、ハラスメントの見分け方、種類などが分かります。
日本だと、特に性加害がノーマライズ(社会が異常で、性加害が普通のことととなっていて性加害と気づく人すら少ない)されていることに気づくこと(=この国では異常だときちんと認められているので訴えても周りから社会制裁を受けたりせず、サポートしてくれる)、日本国内でマジョリティーの日本人だった場合、経験したことのない人種差別や移民差別について気づいて適切なサポートを受けることを可能にしてくれます。
イギリスを含め、ヨーロッパ一般では、自分のrights(ライツ)が侵害されたときに立ち上がって闘う人は尊敬されるし、多くのサポートを得ますが、日本でトレーニングされたように被害者がただ黙って耐えていることは、周りが気づかない可能性も高くなるし、そうなると孤立してますます加害者が加害しやすい環境となることは理解しておきましょう。
日本人男性から日本人女性に関する加害が圧倒的に多いものの、日本人男性から若い日本人男性へのハラスメント(性的なものも含めて)は起こっているので、自分の心身のバウンダリーや尊厳を侵害されたときに気づいて、メモ(いつ、どこで、誰が、何を行ったのか、周りでそれを見ていた人・見ていた可能性のある人、自分がどう感じたか)をとって、どんなに小さく見えることでも、パターンがあることを確認しましょう。
誰でも、どんな状況でも、ほかの人たちをハラスメントする権利は誰にもありません。
自分のバウンダリーが侵害されたときに、明確に表現できること、バウンダリーを侵害したことを指摘されたときにそれを受け止めて言動を変える謙虚さも大切です。
https://www.citizensadvice.org.uk/law-and-courts/discrimination/taking-action-about-discrimination/taking-action-about-harassment/
2024年8月時点でも、大きく被害が増えているとのことです。
手口は非常に巧妙で、国際的な犯罪グループが背後にいることも多く、誰が騙されてもおかしくありません。
犯罪なので、犯罪の加害者が100パーセント悪く、被害者は犯罪の被害者なので、恥ずかしい等とは思わず、警察・銀行へ連絡しましょう。
恥ずかしいことをしたのは、加害者であり、被害者は全く悪くありません。
だまし取られたお金は、取り返せる可能性もあります。
ここに詳細な情報を記載しています。
2024年4月16日時点で、本人の合意に基づかない、性的なイメージをAI作成することが自体が違法となります。
これは、目的がどうであろうと、結果としてシェアしなかったとしても適用されます。
犯行に及んだ人は、刑事的な罪が適用され、犯罪歴も残ります。
Online Safety Actと呼ばれているもので、ここから情報を確認できます。
ソーシャルメディア等で女子や女性の顔をコピーし、そこにAIで身体部分を生成したもので、とてもリアルな場合もあるようです。
既に、多くの一般女性や子供たちが被害にあっています。
被害者は100パーセント悪くありません。
気が付いたらすぐに、警察に相談しましょう。
【知らないうちに撮られている写真や動画を合意なしでシェアされること- Stalking Protection Order(STO)適用】
特にマンチェスターといった都市部で、女性がきづかないうちに写真や動画(特に胸部や臀部に集中して撮影していたり、タイトな服装やショート・スカートをはいている女性をターゲットにしている場合も=女性を性的なオブジェクトとして扱う)をとり、それをオンラインでシェアする、ということが増えているそうです。
その動画や画像から、本人を特定してSNS上からコンタクトをしてくる人が出てくる場合もあります。
2024年4月23日現在で、イギリス警察では、Stalking Protection Order(ストーキング・プロテクション・オーダー)が、今までよりももっと被害者寄りに適用されるよう変更となり、被害者に対して、警察に連絡するようよびかけています。
この法律では、つきまといの禁止だけでなく、被害者の画像や動画を撮ることも禁止しています。
ガーディアン紙の記事はここより。
女性たちを狙って後姿や彼女たちが映っている鏡等から、勝手に動画や画像を取っているひとには、自分の身の安全が確保できる場合は、チャレンジしましょう。
もし、友人がそのようなことをしていたら、それは犯罪だし、プライヴァシーの侵害なので、すぐにやめるよう、忠告しましょう。
場合によっては、友人でも、警察に通報する以外、選択はないかもしれません。
(※)移民に対するサポートは年々削られてきていること、また、UK全体で、無料の法律サポートがUKの国民に対しても削られてきています。Citizen Advice等も適切な場所につなげてくれるので、とにかく相談しましょう。相談する場所を数か所知っているのは、あなたを助けます。あなたには安全に暮らせる権利があります。
もし、私のように女性医師に話したいという人は、レセプションで、女性医師を指定したいと話せば大丈夫です。
産むか産まないかを迷っているときも、ジャッジされることはないので、安心して相談できます。
選択肢は、たくさんあります。
https://www.boots.com/health-pharmacy/womenshealth/morning-after-pill
男性の薬剤師に話すことが躊躇されるなら、女性の薬剤師もたくさんいるので、女性と話せるよう、頼みましょう。
※2025年4月現在で、イギリスに関しては、2025年の終わりぐらいから、すべての薬局で無料処方することができるようにとの法案が出ているため、今までは地域や薬局によっては、無料だったり上記のように有料だったりと、住んでいる場所によって違っていたのが、すべて無料となる予定です。
NHS Walk-in centre(予約なしで医師の診察を受けられる。ただし、待ち時間は長い可能性あり)は以下より探せます。
男女のどちらもが、被害者、加害者になりえます。
また、男性が被害にあうはずがないと思っている発言をするひとがいれば、できる範囲でチャレンジしましょう。
正しい理解が広まると、被害者も声をあげやすくなり、加害者も加害する選択をする前に考えてやめることにつながるかもしれません。
サイトには、日本語への自動翻訳ボタンもあるので、英語で読むのが難しければ日本語の自動翻訳を確認しておきましょう。
ウェブサイトでも明記していますが、被害者の意思と安全を一番に考えています。警察へ通報することが精神的に大きすぎる負担であれば、通報することを強要されることはありません。ショックから少し回復したあとに通報したいと思えば、そのときに通報することも可能です。まず、自分の安全と健康を第一に確保しましょう。
- GP(かかりつけ医)、或いはGP Sergeryの看護師に相談
- ボランティア機関に連絡
- The Rape Crisis national freephone helpline へ電話
- 病院の救急へ(A&E)(Accident and Emergency /救急ー通常は、エイ・アンド・イーと呼ばれています)
下記のNHSサイトより、住んでいる地域や職場のある地域の救急のある病院が確認できます。
念のために場所を確認しておきましょう。
本当に救急のときは、迷わず電話で999をダイヤル。
https://www.nhs.uk/Service-Search/other-services/Accident%20and%20emergency%20services/LocationSearch/428 - NHS111 (111へ電話、或いはオンライン版のNHS111Online)
- Samaritans(サマリタンズ) - 誰かに悩みを話したい場合 (24 Hours - English or Welsh)
警察へ連絡、或いは、性加害を受けた、或いは記憶が飛んでいて明確ではないけれど性加害を受けた可能性がある場合は、上記のSexual assault referral centres (SARCs) ― セクシャル アソルト リファラル センターへ。
正しい情報は、NHSのAbortionについてのサイトを確認してください。
NHSのサイトでは、基本的には妊娠24週までは中絶することが可能だと記載されています。
悪いのは、プライベートにとどまるべきものをアップロードした加害者であり、あなたが恥ずかしいと思うことは全くありません。
恥ずかしいのは、卑怯なことをした加害者です。
性的なことや裸であることも、人間であればごく普通のことで、恥じることはありません。
それなのに、なぜか性的なことになると、「男性の性欲は抑えられないから仕方ない、男性はストレスがあるので女性をつかってストレス発散するのは仕方ない、性的な写真や画像を取らせる機会があったのは女性の落ち度」といった完全に根拠のない神話が、さも真実であるかのように語られます。
少し考えれば、警察官の目の前で女性を襲う人もいなければ、会社の女性上司を襲うことはしないのは明白です。
加害者は、自分が捕まるのを避けられるようきちんと計算しています。
もし、本当に理性がきかない、というのであれば、社会に対する脅威となるため、病院に通い治療を受けることが義務付けられ、かつ犯行を犯さないよう行動は規制・監視される必要があります。
また、自分のストレスを他の人々の人権を暴力的に侵害することで晴らすのは完全に間違っているし、ほとんどの場合は犯罪です。
男女関わらずストレスは誰もが経験することはあり、運動したり、友人と話したりして、自分で健全な方法を選択するべきだし、選択できます。
「性的なことは、恥ずかしいこと」と、間違った考えを押し付けることで利益を得ているのは、加害者です。
こういったことがまかり通れば、加害行動を取る人々の数ももっと増えるでしょう。
リヴェンジ・ポルノという名称自体が、ヴィクティム・ブレーミングに基づいているという説について
引用している記事は以下から:
https://ukhumanrightsblog.com/2021/03/10/revenge-porn-is-a-misnomer/
数年前の記事となりますが、現在にもいえることなので。
「リヴェンジ」という言葉は、被害者が、加害者に対して何らかのtrespass(トレスパス/(他人の所有地などに)不法侵入する、義務・道徳を逸脱する)を行ったかのような印象を与えます。
実際、リヴェンジという英語は、以下のように定義されています。
「けがや、まちがったことをされたことへの返礼として、誰かに害を及ぼしたり、傷つけたりすること」
リヴェンジということばを使うことは、社会構造的な女性差別やヴィクティム・ブレーミングを反映していて、女性被害者が、自分自身への加害にかかわっているかのような印象を与えます。
これは、加害者への非難・加害者の加害責任から注意をそむけさせることになります
性加害となると、加害者が男性で女性が被害者のとき(このパターンが圧倒的に多い)、女性が責められることは長年続いています。
でも、私たちには知識と知恵があり、このパターンからぬけだして、被害者の女性たちを守るよう行動することが大切です。
「ポルノ」ということばにも問題があり、これは不適切なことばです。
ポルノグラフィーは、通常、広く流通させることが目的でつくられるイメージを指します。
ポルノ・アクターたちは、既にスティグマ(社会的偏見・差別)を押し付けられたセックス・ワーカーであり、法律で罰せられる行為(リヴェンジ・ポルノ)と混同させることによる益はありません。
いわゆる「リヴェンジ・ポルノ」の被害者たちも、お金儲けのためにシェア・つくられるポルノと、法律で罰せられる行為でつくられたイメージを混同させられることから益を得ません。
intimate image(インティメィト・イメージ/親密な性的イメージ)は、被害者の同意なくシェアされたもので、被害者の人生や生活にとてつもなく悪い影響を及ぼします。
なぜ被害者に深刻な影響を及ぼすのかは、どの社会でも日常的に起こる女性への性的なことをさらして厳しく批判することからきています。
これは、特定の女性被害者への復讐や悪意・恨みに必ずしも根ざしているわけではなく、女性全体をより高いスタンダードを保つよう要求し、女性の性を規制・取り締まり、社会が女性に対していだく期待・予測(=女性はこうあるべきだ、という凝り固まった家父長制による考え)とは異なる言動をした女性たちへ厳格な罰を与えるという広範な文化がかかわっていると思われます。
この著者は、「リヴェンジ・ポルノ」という名称を廃止して、「image based sexual abuse(イメージ・ベィスド・セクシュアル・アビューズ/イメージをもとにした性的な虐待)」とすることを提案しています。
また、犯罪として成立させるために、加害者が、「被害者を苦難に陥れたい、苦しめたいという意図をもっていた」と明示する必要性をなくすよう、求めています。
なぜなら、意図は個人的な場合というよりも、社会的に女性に求められているスタンダード(服装や行動など)から外れているとみなした女性を罰したいという広範な社会文化が存在し、それを内在化させていることが、加害につながった可能性も高いからであり、加害者の真の意図を証明することはほぼ不可能(本人も理解していない可能性がある)であり、大事なのは、その加害行動が、被害者にどのような苦しみや害をもたらしたか、だからです。
あなたの言語力のレベル、収入の多寡、人種、階級、社会的地位やマイノリティーであることによって、ひとの価値は変わりません。
あなたがたまたま失業していたり病気であっても、あなたは相手と対等です。
そうでなければ、健康な関係とはいえません。
いったん、経済的自立を奪われると、状況が悪くなり立ち去ろうとしても物理的にとても難しくなります。
状況が変れば、見直しも必要です。
お互いが話し合いをして納得していればそれでいいのですが、家計をどうするのかは、一緒に住む前、結婚する前に話し合っておくことは重要です。
基本は、自分の人生の決定には自分で責任を持つことです。
「相手が自分を幸せにする、相手が経済的に完全に自分の面倒を見る」というのは、非現実的なExpectation(期待・予測)であることを認識しておくことが大事です。
自分の銀行口座は自分で管理することは大切です。
こういった話し合いができないようであれば、関係性自体を考え直す必要があるでしょう。
子供を持てば、子供が大人に育つまでは責任があります。
夫婦やパートナー同士で健全で安定した関係性がつくれないところに、大人に振り回されざるをえない立場の弱い子供をもつことが、正しいことなのかどうかは自分でも鑑み、かつ相手とよく話し合う必要があります。
また、よく見たケースとしては、日本人女性とヨーロピアンのカップルの間での話し合い不足です。
女性側は「自分は外国人なのだから良い仕事にもつけないし、外国にいるのはあなたの都合に合わせているのだから、私は働かず、あなたの全給料を私がコントロールして当たり前」と考えていて、パートナーや夫側はヨーロピアンの普通の考え方で「健康な大人なら、働くのが当たり前。この国に住むのを誰かが強制したわけでもなく、きみの人生の責任は君にある。外国にきて半年ぐらいは慣れるまで仕事が見つからなくても仕方ないけど、外国人だから働かないというのはありえない。何か事情があったり、状況が変わり、話し合って合意が形成できれば、専業主婦はありうる。」
彼女は10年以上働いてBed and Breakfastができるような大きな家を買う資金を二人で貯め、家を買ってから子供を持ちました。
そこは、近隣の国々の普通の人々が安く海辺で過ごすためにくる場所であり、2階部分を賃貸物件として長期に貸し出している人々も多く、夫が働けなくなったり死亡した場合、保険金だけでなく、彼女が2階部分を貸しに出して、掃除等の世話をすれば、子供を育てていくのに十分な資金となることを見込めます。
この計画は定期的にプロフェッショナルも交えて見直しているそうです。
彼女はいわゆる専業主婦ですが、夫も週の半分ぐらいは夕食を料理するし、当然ですが、子供の面倒を見ることもシェアしています。
ヨーロッパでは、仕事は定時終わりが普通だし、特別なことがなければ、仕事の後に仕事仲間と飲み会等に夜遅くまで出かけるようなことはありません。会社より家族が大切なのは当然です。
「専業主婦は夫に養われているのだから、夫の言うことに100パーセント従い、夫のご機嫌伺いをする」という考えは存在しません。
また、「収入があるほうが上で収入がないのは下」という考えも存在しません。
二人で話し合ってそういった家庭の形態をとっているだけであり、二人は対等です。
パートナーシップや結婚という関係は、Transactional relationship(トランザクショナル・リレーションシップ/お金と物品のやりとりのような取引関係。「愛」は存在しない)ではなく、「愛」がメインのRelational relationship(リレーショナル・リレーションシップ)です。
もし、あなたが性行為をしたくないときであれば、気軽にNoといえる関係が、健康で普通の関係です。
夫婦間でも、相手が性行為を望まないときに無理やり行うのは、レイプで犯罪です。
面談で、妊娠の有無や可能性を聞くのも違法です。
ハラスメントにあったら、遠慮なく企業のHR(Human Resource/人事)か、指定されている窓口に連絡しましょう。
あなたの基本的人権の侵害や、バウンダリーを踏み越えることは許されることではありません。
書類を渡すときに手があたることが何度かある、帰りの駅にいつもいる(待ち伏せしている)、休日に最寄りの駅にいる等の小さなことに見えても、パターンがみえれば、ハラスメントとして証拠になります。
- あなたの価値は、あなたの給料額や職種、職位で決まるものではありません。仕事は自分の人生の一部であり、それ以上でもそれ以下でもありません。
- キャリアはいつもOn goingであり、過去がどうであろうと、自分にとって良い方向に変えていくことが可能です。
- 日本と比べると格段に良いものの、女性の賃金や昇進は男性に比べると劣ることが多いです。Strategic(戦略的)にキャリアを考える必要は、男性よりも大きいことを自覚しておきましょう。
- ヨーロッパでは、プロフェッション・スキルが仕事での財産です。これは、誰にも奪えません。「女性の仕事は、男性のアシスタント/家庭や子供をもつと長時間働けなくなるのでキャリアを考えても仕方ない/会社が部署や勤務場所を決めるのでキャリアを考える必要はない」という考えはUnlearnしましょう。あなたのキャリアは、あなたが決めるものです。
- 経済的自立を手放すのは、女性にとって危険を招く可能性が高いです。仕事を手放すことがやむを得ない場合も、自分のスキルや好きなことがどう社会に活かせるかを考え、必要に応じて、オンラインの無料講座を試す等、次の機会に備えましょう。
- 仕事は、「プロフェッショナルな場」で、誰もが対等です。プロフェッショナルなバウンダリーは、私的な場面でのバウンダリーとは大きく違います。誰かがあなたのバウンダリーを踏んだら、自信をもって「No」を突きつけましょう。それは、あなたの容姿についてのコメントだったり、話すときに距離を詰めてくる等の曖昧に見えることかもしれません。これらは、仕事をプロフェッショナルに行うことについて全く関係ないものです。
- 女性が多く働く業界は、どこの国でも低賃金業界である傾向が強いです。その業界のスキルやサービスのレベルが低いというわけでは、全くありません。社会や政治の仕組で作り出されたシステム的な不平等な構造です。この不平等なシステムと闘うことと同時に、戦略的に将来性をみて動くこと、自分の情熱やモラル、好きなこととどう適合できるのかを常に考えておく必要があります。
- 現在のテクノロジー革命は、女性にとっては特に大きなチャンスです。これから先に伸びる業界、グリーンエコノミー、グリーンテクノロジーに関する業界を選ぶ、または、それらに関する専門分野の仕事(SDGのポリシー策定等)を選ぶ等、先を見る必要があります。STEM(サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、数学)分野が好きであれば、とても有利になりますが、必ずしもそうである必要はありません。プロジェクト・マネージャーのように、テクノロジーの基礎知識と人間関係を扱うソフト・スキルの組み合わせが必要なものもあります。周りや世界で起こっていることに常に関心をもって、情報を収集し、自分で判断することが大切です。
- 飲み物にスパイクされていないか(知らない人に勧められた飲み物は飲まない、飲み物から目を離さないートイレに行くとき等は、友人に飲み物を持っていてもらう。無理であれば、その飲み物は諦めて飲まない)」
- なるべく大人数で過ごし、独りにならない
- タクシーにも複数の友達で乗る。それが無理であれば、タクシーに乗っている間に友人に電話をこまめにかけてもらう(たとえ運転手が犯罪を犯そうとしても、すぐに足がつくことを恐れて犯行に及ばない可能性が高い)
- 嫌なことには明確に「No」「Stop it」と言う。このときに、笑顔を見せないことは大事です。日本で女性は怒った顔を見せてはいけない、常に笑顔で(特に男性相手だと逆恨みされそうだから笑顔で)と言われ続けたかもしれませんが、本当に嫌なのかそうでないのか、混乱を招きます。日本での慣習は、ここではUnlearnしましょう
- 高価な買い物(一目でブランドものと分かり、換金性が高い)をしたときは、タクシーでDoor to Doorにするか、安い買い物袋や紙バッグで、中身が分からないようにしましょう。
- デパートメントストアで、トイレのドアの後ろにあるフックにかけていた荷物をトイレの個室の外側から手を延ばして取られるケースもあります。貴重品は身に着けていましょう。
- 人前で現金交換や、現金を数えたりは絶対にしない(電車の中や、パブ等も含む)

About Me
イギリス在住20年以上。
日本の国立大学の美学美術史卒業。
元 ITエンジニア(日本・イギリスで10年以上ーイギリスで労働許可証を取得)/ジュエリーデザイナー / リクルートメントプロフェッショナル (イギリスで8年以上)
すべての人はギフト(個人個人のよいところー誰もが違う)をもっていて、それを見つけ、伸ばし活かして、みんなで共に希望のある、信じられる未来をつくっていくことは可能だと信じています。出生や出身大学、年齢、国籍ということにとらわれず、Possibilities(可能性)を基本に、一人一人と社会にとってポジティブな未来をつくる一歩を踏み出すお手伝いをします。
Free Resources
ヨーロッパ視点からの文献や記事、ニュース、個人的な経験から、地球温暖化問題、グリーンテック、外国で働くこと/仕事をどうとらえるか、異文化理解/外国語を学ぶこと、社会問題、アート、スタンダップコメディー等、幅広く伝えます。
好奇心を呼び起こし、世界を広げるために。
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ヨーロッパで働くことや、人権や社会正義について。
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