ヨーロッパで働く - 食事のマナー

18.04.21 04:05 AM

思いやり

  マナーというのは、相手の存在を自分と同じく大事なもの、平等なものだとして思いやって行動することだと思いますが、アジアの一員として注意する点は、恐らく食事の際に音を立てないことでしょう。普通にヨーロッパで育つと、食事の際に音を立てないということが刷り込まれています。アジアのことを知っている人々は少数であり、たとえアジアでは音を立てて食べることが普通だと知識では理解していても、生理的に不快になってしまうことが抑えられないという人々も多く見てきました。ここでいう食事の際に音を立てる、とはお茶を飲むときの「ず、ずー」という音だったり蕎麦やうどんを食べるときの音、お茶漬けを食べる時の音等の、アジア人だったら逆にいい印象を感じる音なのではないかと思います。これは、育ってきた文化の違いで、歩み寄るのは少し難しい領域でしょう。ヨーロッパに住んでいるアジア人としては、現地の文化にこの点は歩み寄る必要があるのではないかと思います。私自身、家ではスパゲッティーを食べますが、音を立てないよう、気を使うし食べるのに時間もかかるので、レストランではフォークで巻いて食べる必要のない形状のパスタ料理を頼みます。思い返してみると、大学時代、イギリス人の同級生はフォークとナイフでスパゲッティーを細かく切って食べていました。音を立てないという面では効果的ですが、これは日本で育った私には難しい技巧かなと感じました。蕎麦やうどんを音を立てずに食べるのは、なんとなく食べた気がしないでもないですが、一緒に食べている人たちのことを思いやると仕方ないと納得がいきます。