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WorkingInEurope

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難しいひとびとの交流が避けられない場合

多くの人々の転職活動の際に聞くことのひとつは、なぜ転職しようと考えたのか、ですが、圧倒的に多くあがるのは、「人間関係」です。これは、ヨーロピアンの間でも同様で、世界共通だと思います。
職場全体が、がんの病原におかされているような状態であれば、問題を起こしているひとが去ったとしても、がんが転移するように同じことが起こるため、恐らく転職する以外の方法はないでしょう。

もし、仕事自体は好きで将来性があると感じ、職場全体が毒性の高い状態になっているのではなく、違法なハラスメントや心身に危険があると感じる職場ではない場合、転職活動をしながらも、まだできることはあるかもしれません。

以前、よいコンフリクトについ...

25.01.24 04:32 PM - Comment(s)
イギリスで働く
イギリスでは、政府が認定している団体、 ACAS(エイカス)/ が、イギリスでの仕事に関する問題を無料で相談できる場所となっています。企業からの要望(トレーニング等)にも対応しています。

ACASには、法律に関する資料や、Resignation(レジグネーション/退職)等のよく使われる テンプレート だけでなく、 無料オンラインコース もあります。

今回は、イギリスでのHarassment(ハラスメント)とBullying(ブリ―イング/いじめ)から。

イギリスで、上記の2つの違いは何でしょうか?


Harassment(ハラスメント)は、法律...
01.09.23 11:27 AM - Comment(s)
イギリスでのパンデミック後の人手不足
イギリスでのパンデミック後の人手不足。大事なのは、質の高い仕事を作り出すことと、よりフレキシブルな働く環境を作り出すこと。質の低い仕事に、既に心身の状態がよくない人々を無理やりつかせるのは、さらに状況を悪くし、解決にはならない。人々の健康は、仕事に就くかどうかより、もっと大事。
21.02.23 06:33 PM - Comment(s)
Good Job(良い仕事)とは?
The UKでは仕事募集の数に対して、労働市場にいる人々(仕事を求めている人々)の数が少ないことが問題となっています。ここには「Good job(良い仕事)」がない為に、人々が現在募集の出ている仕事に応募しないことも指摘されています。「Good job(良い仕事)」とは何かを、現在のシステムの縛りに囚われず考えるきっかけ。
07.11.22 12:51 PM - Comment(s)
番外編ː 日本での「働く」ということに関する歪み

2021年10月後半に、独立行政法人経済産業研究所(RIETI)によって開催された「働き方改革と健康経営」のウェビナーに参加しました。


この仕組自体は、よい意図が背後にあったのでしょうが、ヨーロッパで長く働いてきた私にとっては、以下のように見え、非常に残念な思いをしました。

目的は「全被雇用者が、精神・肉体的に壊れず絶対に病気をせず、高性能なアウトプットを会社のために出力し続けることを可能にするために、彼らの私生活を含めた全生活を、運動量・喫煙の有無、睡眠等も含めてコントロールする」

懸命に働いて生きている人々を、ロボットかモノのように「労働力」としてのみ見ていることが透けてみえるようで、寒々しく感...
28.10.22 03:34 PM - Comment(s)
無関心と干渉しない(=相手の権利や独立心を尊重する)ことの違い
ヨーロッパは個人主義で、他人に関心がなく冷たい、と聞くことがあります。これは、恐らく無関心であることと干渉しないことを混同しているのだと思います。

ヨーロッパでは、基本的に大人(18歳以降くらい)は成熟した一人の人間であり、自分の考えや気持ちを明瞭に言語化して伝えることができ、必要に応じて周囲の人々ともCivilized manner(礼儀正しいに近いですが、ヨーロッパには年齢や性別、社会での地位等によって序列をつける慣習はないので、すべての人が同じ権利をもち、相手の権利も自分の権利も同じように大事なものと考えてお互いを尊重した言動)で話し合いをすることができる、という暗黙の了解があります。その...
19.10.22 03:37 PM - Comment(s)
コンピューターがNoと言う ー 現代のリクルートメント

イギリスの国営放送BBCで、化粧品のMACでの大きなRedundancy(リダンダンシー/ビジネスや会社都合による解雇)での手法が問題となったことについて扱っていました。
私自身、もとはITエンジニアでソフトウェアの開発に10年以上携わった経験と、リクルートメントに8年ほど携わっていることから、非常に興味を持いちつつ、かつ、非常にディストピアな現実に驚きました。
UKでしか見られないかもしれませんが、ここより視聴可能です。

司会は、大学卒業後にリクルーターとして数年働いた後、ジャーナリズムに興味をもって再び大学でジャーナリズムを学び、BBCのジャーナリストとなったダニエルさん。とってもチャーミングで...

11.07.22 01:59 PM - Comment(s)
働くということ
「はたらく」という言葉を聞いて、すぐに頭に思い浮かんだのは「WORK」「JOB」「CAREER」「VOCATION」。イギリスに限らずヨーロッパでは、まず言葉を定義することから始まることが多いです。さまざまな国籍や民族、宗教等が混在した社会では、それぞれが違った考えやアイディアを持っていることが前提で、同じ用語についても、最初にある程度お互いの概念を対話を通して確認しないと、話がかみ合わなくなります。

この中で最初に外したの「VOCATION」。これは、もともとがCALLINGからきているので神職など宗教について使われることが多く、日本語では「天職」と訳されているようですが、日本語の文脈で使われ...
06.06.22 02:17 PM - Comment(s)
今週の月曜に、The Global Institute for Women's Leadership(GIWL)が開催した、イギリスの男女の賃金差についてウェビナーに参加しました。

パネリストには、労働党の女性国会議員のJess Philipps(ジェス・フィリップス)もいて、「統計や数字だけだと、人々には響かず、無関心に終わってしまう。男女の賃金格差が一人一人の生活や人生にどう関わるのかという、感情に響く部分も大事」と言っていて、その通りだと納得しました。これは、イギリスだけでなく、全世界共通です。

なぜ、この問題(男女の賃金格差)は特に女性にとって重要なのでしょう?

ジェスが指摘しているのは、現...
24.05.22 03:56 PM - Comment(s)
未来予測

イギリス大学のキャンパスで日本で働きたい学生さん向けにワークショップを行っていたときに、よく聞かれた質問のうち一つは、「どういう職業が将来的に伸びるのか」ということです。これは、キャリアカウンセリングをしていたときにもよく聞く質問で、地球上のどこにいてもユニバーサルな疑問だとは思います。


この質問に、確実な答えはあるのでしょうか?

少し古い記事になりますが、2017年にイギリスの独立系新聞のガーディアン紙に「どんな仕事が20年後にも存在しているのか?」という記事があり、ここでは、2013年度に発表されたオックスフォード大学のリサーチが引用されていました。10年ほど前にどんなことが予測されたことの一...
20.05.22 04:59 PM - Comment(s)

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