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今週の月曜に、The Global Institute for Women's Leadership(GIWL)が開催した、イギリスの男女の賃金差についてウェビナーに参加しました。

パネリストには、労働党の女性国会議員のJess Philipps(ジェス・フィリップス)もいて、「統計や数字だけだと、人々には響かず、無関心に終わってしまう。男女の賃金格差が一人一人の生活や人生にどう関わるのかという、感情に響く部分も大事」と言っていて、その通りだと納得しました。これは、イギリスだけでなく、全世界共通です。

なぜ、この問題(男女の賃金格差)は特に女性にとって重要なのでしょう?

ジェスが指摘しているのは、現...
24.05.22 03:56 PM - Comment(s)
未来予測

イギリス大学のキャンパスで日本で働きたい学生さん向けにワークショップを行っていたときに、よく聞かれた質問のうち一つは、「どういう職業が将来的に伸びるのか」ということです。これは、キャリアカウンセリングをしていたときにもよく聞く質問で、地球上のどこにいてもユニバーサルな疑問だとは思います。


この質問に、確実な答えはあるのでしょうか?

少し古い記事になりますが、2017年にイギリスの独立系新聞のガーディアン紙に「どんな仕事が20年後にも存在しているのか?」という記事があり、ここでは、2013年度に発表されたオックスフォード大学のリサーチが引用されていました。10年ほど前にどんなことが予測されたことの一...
20.05.22 04:59 PM - Comment(s)
ここ数年で急成長している職種 ー イギリスと日本
今週(2022年1月20日)のイギリス国営放送のBBC Radio 4に、LinkedIn UKの担当者が登場し、LinkedInに登録しているUK在住の人々の動きから見えることを話していました。

LinkedIn UKの担当者によると、3100万人程度の人がLinkedIn UKのプラットフォームに登録しているそうです。
イギリスの人口は、日本の人口の約半分の6000万人なので、かなり多くの人々が登録していると思っていいと思います。
仕事についている人のうち、10人のうち9人は自分の仕事のポジションに自信を持っており、3分の2は、今年転職しようと思っていて、5人のうち1人は既に積極的に転職活動をし...
21.01.22 03:03 PM - Comment(s)
今日(2022年1月18日)、いつものように、国営放送のBBC Radio4を朝食時に聞いていたら、イギリスのパンデミック後の雇用状況についての興味深いレポートがありました。

イギリスは、Furloughスキーム(ファーロー:パンデミックでの大きな解雇を避けるため、イギリス政府が申請のあった企業の従業員の給料の6割から8割程度(※1)を負担していた)が終わった後、大きな解雇の波が起きるのでは、という悲観的な予測もありましたが、現在のところは、予測よりは良かったものの、複雑な状況となっています。

このFurlough(ファーロー)は、イギリス政府から数十億ポンドを必要としましたが、数百万の仕事を救っ...
18.01.22 04:26 PM - Comment(s)

近い未来は、現在の人間が従事している多くの仕事は、人工知能・人工知能を搭載したロボットに置き換えられると不安に思っている人々はたくさんいます。

ラッセルさんは、二つの疑問を投げかけます。

ー 人工知能の進化は、「(人間の行う)仕事の終わり」を導くのだろうか?
ー それは、「良いこと」なのだろうか?

まず、この質問を考える前に、ここでいう「人工知能」はGeneral Pur...
11.01.22 06:03 PM - Comment(s)
GIWL (The Global Institute for women's Leadership) の開催した、「ジェンダー、エッセンシャルワーカーズ、危機」のウェビナーに昨日参加しました。

ヨーロッパ(通称イギリス(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)とオーストリア)、アメリカからパネリストが参加し、パンデミック中に特に大きく影響を受けたエッセンシャルワーカーについてのディスカッションが行われました。グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)とオーストリア)、アメリカからパネリストが参加し、パンデミック中に特に大きく影響を受けたエッセンシャルワーカーについてのディスカッションが行わ...
26.10.21 04:03 PM - Comment(s)

 「グローバル」という言葉はイギリスでもよく聞きます。EU離脱の議論が出始めたころから現在も「Global Britain」という言葉がいろいろなところで使われています。日本の新聞等の記事でも「日本はグローバルにならないといけない」というような記事を見ますが、実際の正確な意味は何だろうと思います。

 ロンドンに住んでいると、さまざまな国々の人々と隣り合わせで暮らし、働いています。私の隣人はオランダ人とイギリス人のカップルで、下の階に住んでいる人は少し前までウェールズ人、今はイギリス人。隣の隣はトルコ人一家。一階のアート関係専門店は、スコットランド訛りの人とドイツ人がお店をマネージしている。私の知...

19.07.21 03:46 PM - Comment(s)

  イギリスで最大の人事プロフェッショナルボディーのCIPDが2021年6月15日から6月17日までオンラインでコンファレンスを開いています。会員でなくても聴講できるWebinarもあり、興味深かったものをいくつかご紹介します。

 フィードバックについては、日系企業で働いたことのあるヨーロピアンからは、「日本人は批判ばかりでうまくいったことを評価しない」ということをよく聞きました。私自身、日本で育ったので、学校教育を含めた社会全体が減点主義で、「うまくいって当たり前、失敗は厳しく罰せられる」という体験を多くしてきましたが、ヨーロッパ全般ではほぼ逆です。新しく挑戦して失敗しても、挑戦した...

19.07.21 02:01 PM - Comment(s)

 ヨーロピアンの同僚たちは、日本人のお辞儀や、上司に対しての受け答えのフォーマルさに驚いていましたが、ヨーロッパの中でもイギリスは特に形式に大きくはこだわらないと感じます。ただし、イギリスの場合は階級社会なので、特殊な階級にいる場合(皇室等)は形式にこだわるのでしょうが、普通の会社で働いていている日常的な人々の間では、とてもカジュアルです。

 ヨーロピアンの同僚や同じビルディングで働いている他の会社の人たちがよく驚いていたのは、日本人男性が他の人の目の前でドアを閉めたり、他の人がドアを開けて待っていたのに、「ありがとう」の一言もなく、まるでその人が存在しないかのようにその人とドアをすり抜けていく...

16.07.21 04:48 PM - Comment(s)

 いつの時代でも、仕事に必要なスキルは変わり続けていますが、当分の間スキルについては加速がついて変わっていくとするリサーチが多く出されています。Low Skill, High Skillについては、特に移民に対してのラベルづけとして使われることが多いです。移民の数が圧倒的に少ない日本では今一つ想像するのが難しいかもしれませんが、ヨーロッパの多くの国々には移民は多く存在し、受入れの際に、低スキル組か、高スキル組なのかの2分法で分けて仕事を割り当てられがちということに対する限界も指摘されています。イギリスに限って言えば、イギリスは世界の多くの国々を植民地として支配していた歴史から、戦争中に戦士や後...

16.07.21 04:47 PM - Comment(s)

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