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問題の根っこをみて、それを扱うことの大切さ

Jason Hickel (ジェイソン・ヒッケル) さんは、著書が日本語にも翻訳されているようなので、知っているひとも多いかもしれません。
ジェイソンさんは、アフリカ大陸のエスワティニ(旧スワジランド)出身・育ちの経済人類学者で、帝国主義・植民地経済についても深い知識があります。
ジェイソンさんの両親は、ブリティッシュの医師だったそうです。
エスワティニ(旧スワジランド)はイギリスの統治下(植民地のようなもの)にあった時代も長く、その後、1968年に独立しました。
イギリスが世界の大部分を植民地化していた時代は長く、イギリス(The UKはイギリス・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの連合4か...



12.08.25 02:58 PM - Comment(s)
ヒューマニティーにハイラルキーをつくらないことの大切さ

国連は昨日(2025年7月29日)、ガザでは、飢餓がどんどんひろがり、現時点で50万人の人々が、飢餓レヴェルの最悪・最終段階である、「IPC段階ː5(飢餓・極度の困窮・死)」にあたると発表しました。
特に赤ちゃん・子どもには、飢餓は大きな影響を及ぼし、ある段階まで進むと、それ以降に十分な栄養がとれたとしても、心身の成長に一生にわたって悪影響があるだけでなく、その人たちの子孫にも数世代にわたって影響があることが科学的に証明されています。

イスラエル首相を含むイスラエル高官たちは、ガザでは飢餓は起こっていないと明言し、西側主要メディアは、飢餓が起こっていることを報道したとしても、自然災害で起こっている...


12.08.25 02:51 PM - Comment(s)
イスラエルの「人工的な飢餓」の仕組

ウエストバンクでは、国際法違反のユダヤ人占拠者が、パレスチナ市民たちを武力や暴力で追い出し、殺人も起こっています。
現時点(2025年7月30日時点)では、ウエストバンクのパレスチナ住民の4万2千人(ウエストバンクの総人口は約320万人)が、ユダヤ人違法占拠者による暴力や放火などで、自分の家を追い出され、水や食料・安全に過ごせる場所にアクセスできることが難しい状況に陥っているそうです。
イスラエル警察も、イスラエル国防軍も、ユダヤ人占拠者の味方で、パレスチナ市民が残虐な攻撃を受けていても、全く助けず、ユダヤ人違法占拠者の暴力を助けます。
この違法占拠者の中には、多くのアメリカ生まれ・育ちのユダヤ人も...


12.08.25 02:51 PM - Comment(s)
ガザへ向かったハンダラ号と、ハンダラを描いたナジーさん

ガザの封鎖を破るために、航行していたグレタ・トゥーンベリさんが乗っていた船、Madleen(マドリーン号)は拿捕され、グレタさんを含む乗組員はイスラエルへと連れ去られ(←国際法違反)、その後、国外追放となりました。
私の記事はここより。

もちろん、ここでも諦めるという選択肢はなく、このFreedom Flotilla Coalition(フリーダム・フロティラ連合)の別の船、「Handala(ハンダラ号)」が、ガザへと向かっています。
ハンダラ号の位置は、ここで、実況されています。
(2025年7月28日現在の情報では、7月26日にガザから約100キロメートルの国際海域で、イスラエル兵たちによって拿捕...




12.08.25 02:43 PM - Comment(s)
変化は始まっている ー はっきりと目には見えなくてもー 希望を持ち続け、行動し続けよう

日本に少しでも住んだことがあるヨーロピアンからは、日本人の「しかたがない/そういうものだから」という言葉や態度に、とてもフラストレーションを感じたことをよく聞きました。

どんな宗教を信じているかに関わらず、ヨーロッパでは、「神の目からみて正しいことをするよう、努力する。特にそれが難しい状況であればあるほど」という信念をもって行動しているひとびとにあいます。 日本だと、歴史や文化ともあいまって、宗教との関わり方はヨーロッパとは大きく違いますが、上記のひとびとは、自分や自分の近しい人々に対して、自分が生きている間に何らかの利益・見返りがあるから信心している、というわけではありません。 「正しいことを...

24.07.25 03:17 PM - Comment(s)
潮流が変わるとき ー 虐殺が起こることを許した世界の構造をかえる

ある日、誰もが、自分はこれ(イスラエルによるパレスチナ人虐殺)に反対だったというでしょう。
「One day, everybody will have always have been against this」
これは、エジプト生まれ(両親はエジプト人)で、カタールで長く育ち、16歳でカナダに移民し、現在はアメリカに住むジャーナリスト・作家のOmar el akkad(オマール・エル=アッカド)さんの本の題名です。

イギリスに25年間住んでいるので、日本でパレスチナ人虐殺がどう扱われているかは、よく分からないのですが、イギリスを含む西側諸国(ヨーロッパ、アメリカ・カナダ・オーストラリア等)では、パ...

24.07.25 01:50 PM - Comment(s)
私たちのヒューマニティーを守る

ガザ出身のジャーナリスト、Abubaker Abed (アブバカー・アベッド)さんは、虐殺が始まった2023年は、大学の最終年でした。
この状況を外(海外ーイスラエルに虐殺を止めさせることができるのはアメリカと西側諸国)に伝える必要があったことから、偶然、虐殺を実況中継するジャーナリストとなりました。
アブバカーさんは、アイルランドの大学に奨学生として受け入れられていたのですが、ガザに残ることを選択し続けました。
でも、2025年4月に、アイルランドへ渡ることを決意しました。
アメリカの独立系メディア、Dropbox site (ドロップボックス・サイト)に、この決断とその道のりが書かれている記事があ...

24.07.25 01:48 PM - Comment(s)

ヨーロッパで25年近く過ごし、周りや家族もヨーロピアンが多い中で過ごしていると、日本にいたときには、心地悪く感じていても、言葉にして正確に
表現できなかったことに気づくことがあります。


東京近郊で歩道を歩いていたヨーロピアン女性の友人たちは、突然、胸をつかんで走り去る若い男性に驚いたものの、走って追いかけてつかまえようとしたけど、周りにはたくさんの人がいたのに、誰も助けてくれなかったと失望していました。
また、私自身も日本に滞在したときに何度かみたのですが、子供を激しくたたいたり蹴っている大人(多分、保護者で母親や父親)がいるのに、誰もが、何事もなかったかのように通り過ぎることです。
イギリスでも、子...

21.07.25 03:39 PM - Comment(s)
自分の特権を、どう人々のためにつかうか ー グレタ・トゥーンベリさん

Greta Thunberg (グレタ・トゥーンベリ)さんの、Democracy Now!(デモクラシー・ナウ!)のインタヴューから。

グレタさんと仲間の計12人は、イスラエルの虐殺が続き、イスラエルが人工的につくりだした飢饉を打ち破るために、イタリアのシチリア島から、「Madleen(マドリーン)号」と名づけられた船に乗り込み、帆走していました。
現在は、イスラエル軍に拉致されたようですが、バック・グランドを知っておくことは大切です。

まず、この船は人道救済のための船であり、かつInternational waters(インターナショナル・ウォーターズ/国際海域)を通過し、Palestinian ...

16.07.25 11:03 AM - Comment(s)
占領経済から虐殺経済へ ー どうこの経済システムを壊すか

パレスチナ占領地域の国連特別報告者であるFrancesca Albanese(フランチェスカ・アルバネーゼ)さんが、今年(2025年)6月30日に国連に提出した報告書「From economy of occupation to economy of genocide (占領経済から虐殺経済へ)」から。

フランチェスカさんの鋭い分析は、世界的に著名な経済専門家たちからも支持をえていますが、アメリカ政府から、イスラエルを批判しているとして、フランチェスカさんへの制裁措置(アメリカの資産の凍結等)が発表されました。
これは、国際法違反です。

ちなみに、アメリカ政府は、イスラエル首相のネタニヤフさんに対して...

16.07.25 10:56 AM - Comment(s)

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