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Hope and Humanity

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歴史や人文学は、他の(人々の)見方もあることに気づかせてくれ、世界を豊かにしてくれるもの

最近、女性ベテラン・ジャーナリストのChristiane Amanpour(クリスティアン・アマンプール)さんの番組に、東ヨーロッパを専門とする歴史家のTimothy Snyder(ティモシー・スナイダー)さんが登場していました。
ここから聴けます。

ちなみに、クリスティアンさんは、父がイラン人で、母はイギリス人のキリスト教徒のようです。小学校はイランの首都テヘランで、その後はイギリスの寄宿舎学校へと送られ、イギリスにいる間にイスラム革命や戦争が起こり、父は全てを失い、家族全員でイギリス移住となったそうです。大学はアメリカへと渡りアメリカで過ごした期間も長いため、イランを含む中東地域とヨーロッパ・...
25.01.24 04:59 PM - Comment(s)
「記憶」は、現在と未来をより良く生きるための大切なもの

イギリスの独立系新聞ガーディアン紙の新年のポッドキャストで、認知神経科学者のCharan Ranganath(チャラン・ランガナス)さんが、「記憶」についてのとても興味深い話をしていました。
ここから聴けます。
チャランさんの、温かく穏やかな人柄が、ポッドキャストからも伝わってきます。
チャランさんの新しい本「Why we remember(なぜ私たちは記憶するのか)」は、原著の英語版が2024年2月に発売予定だそうです。
日本の人口も減り経済的な力も弱まっている現在では、日本語はますますマイナー言語になり、こういった素晴らしい本や対話が日本語に訳されないことは、ますます増えるでしょう
また、英語と日本...
25.01.24 04:49 PM - Comment(s)
Courange(カレッジ/勇気)の育て方と、鍛え方 Plus 何もしないことのリスク

「Courage(カレッジ)」は、日本語で往々にして「勇気」と訳されるようですが、根本的に意味が違います。

英語圏の文化と、アジア圏の文化は大きく違っていることも多く、概念が一致しない、英語圏の概念がアジア圏に存在しない、またはその逆の場合もよくあります。

概念の違いを理解するには、その文化に実際に住んでみて、そこに住んでいる人々と同じ言語で話したり、一緒に何かをしたり、英語でのさまざまな文献や信頼のおける記事を読むこと、哲学の本を読んだりすることも役にたつでしょう。
ただ、たとえ海外に住む機会がなくても、世の中には、たとえ高等教育を受けなくても、自分で本をしっかり読んだり考えたりして、小さな村から...

25.01.24 04:39 PM - Comment(s)
Courage (カレッジ):イスラエルでの「良心」を理由とする兵役拒否

イスラエルでは18歳になると、兵役に行くことが基本的に義務付けられているそうですが、兵役を拒否する運動が起こっています。

18歳になった、イスラエルのTel Aviv(テル・アヴィヴ)に住むTal Mitnik(タル・ミトニック)さんもその一人です。
タルさんは、「良心」を基準に、兵役を拒否することにしました。
これは、「自分」が戦闘に行きたくないと自分だけのことを考えているのではありません。
イスラエルの若者と社会に、イスラエルとパレスチナが共存できる、ユダヤ系イスラエル人(多くは1930年代以降にヨーロッパでの長年の迫害を逃れたヨーロピアン白人系ユダヤ人/1930年以前はこの地域でのユダヤ人は約1...
25.01.24 04:36 PM - Comment(s)
患者の命を最後までみたガザ地区の医師Dr. Hammam Alloh(ハマム・アル医師)

ガザでは二か月以上、パレスチナ市民たちがイスラエルの攻撃と包囲(水や食料がない)が続いています。現在は半数以上がが飢餓状態にあるとの報道もありました。


国連はあまりにも無力には見えますが、国連で働く多くの法律専門家は、今回のイスラエルの主張する「自衛権:戦争を仕掛ける権利」に疑問を投げかけています。

イスラエルに長年占領されているパレスチナ地区(ガザ、ウエストバンク、東エルサレム)で起きている国際法に違反する犯罪等を観察・記録している国連のFrancesca Albanese(フランチェスカ・アルバネーゼ)さんも、その一人です。

もちろん、国際法の解釈も一通りではありませんが、フランチェスカさんの解...
18.12.23 04:24 PM - Comment(s)
歴史・事実を知ることの大切さ

今回のハマス・イスラエル戦争では、イギリスを含むヨーロッパとアメリカでは、一方的にイスラエル寄りの報道が多いのですが、ユダヤ系カナダ人のトラウマを専門とする精神科医のGabor Mate(ガボール・マテ)さんが、興味深く、人間的な共感に満ちた対談を行っていました。

ガボールさんを含めた他の人々の興味深い対談も含まれるPodcastは、 ここ から聴けます。
英語が理解できるということは、さまざまな思想にあい、自分の考えをひろげることにも役立ちます。

ガボールさんは、1944年にハンガリーに生まれ、母方の祖父母はユダヤ人であることが原因でアウシュヴィッツで殺されました。ガボールさん...

18.12.23 11:41 AM - Comment(s)
もちえなかった普通の親子関係をグリーヴする(悼む)
ある日Podcastをランダムに聞いていたら、「  How To Grieve an Estranged Parent 」に遭遇しました。直訳すると、「どのように疎遠にした親をグリーヴするか」ですが、このGrieveにぴったりとくる日本語は存在しないのではないかと思います。

...
05.12.23 05:48 PM - Comment(s)
違う意見のままでも、良いコンフリクト(対立・衝突)を通して、より深い理解とつながりを作る

数日前、Atlantic(アトランティック新聞)のPodcastを聞いていたら、ジャーナリストのAmanda Ripley(アマンダ・リプリー)さんが、Podcastの司会者と二人で、よくある家庭内でのコンフリクト(対立・衝突)を通して、なぜそのコンフリクトが起こるのか、どうやって解決するのかを、情熱的に、かつユーモアを交えて話していました。

司会者の女性とアマンダさん(女性)の家庭でのエピソードも、全世界共通で、よくあるよね~と納得できるもので、この二人の正直な発言や反応にも笑ってしまいました。 

ここ から、無料で聴けます。
英語も聞き取りやすいです。

ちなみに、 A...

04.12.23 06:12 PM - Comment(s)
混沌とした時代をより良く生きる: 古代の哲学から

Brigid Delaney(ブリジット・ディレイニー)さんは、20年以上をジャーナリストとして過ごしましたが、パンデミックやニュースのサイクルが早くなり、混乱や疲れを感じていたころ、古代の哲学、Stoicism(ストイシズム)に出会って、多くのことを学んだそうです。

基本は、自分にコントロールがあること(自分自身がしていること)、自分にはコントロールがないことを判断し、自分にコントロールがあることに対して力を注ぐことにより、無用な心配や恐れをなくして、リラックスしながら、ひととしての指針(practice courage: 勇気を行使する訓練、wisdom: 知恵・叡智、temperance:...

04.12.23 06:08 PM - Comment(s)
爆撃の中でも、未来への希望を持ち続けるガザの子供たち

The UK(イギリス、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4か国から成る連合国)の多くの地域では、ガザでの即時停戦を求める大きなデモンストレーションが続けられています。

このデモンストレーションを、自分たちの政治的な権力を増すために悪い方向で使っている政治家やメディアもいますが、「市民の命を守る、誰の命も同じだけ貴重、ヒューマニティー」という、ある意味単純な目的です。

The UKには、ユダヤ人、イスラエルの市民権を持つユダヤ人、パレスチナ人の親や親戚のいる人々、アラブ地域からの移民家族、彼らの子孫等、さまざまな人々がお互いの権利や自由を尊重しながら住んでいます。

私も含めて、多くの人々が...

14.11.23 03:23 PM - Comment(s)

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