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概念を知ることの大切さー現象を見抜いて団結して闘うことにつながる

Kate Manne(ケイト・マン)さんの著作は、一部は日本語にも翻訳されているので、聞いたことがある人はいるかもしれません。
私自身は、英語で書かれたものは英語で読むので、日本語翻訳では読まないのですが、あちこちで引用されている日本語翻訳の文章をみると、話が少しずれているかな、と思う時が多々あります。
これは、翻訳者の問題ではなく、英語と日本語は語学として大きく離れている上に、文化・社会も大きく違い、英語・英語が母国語文化にある概念が日本語には存在しない場合も多く、無理やりあてはめた日本語だと、著者が意図した内容とは違ってしまう、というのはあ...

20.11.24 09:05 PM - Comment(s)
正当な怒りを希望に変えて行動を起こす

前回のアメリカ人黒人作家・ジャーナリストのTa-nehisi Coats(タナハシ・コーツ)さんのポッドキャストからの話の続きとなります。

タナハシさんは、黒人アメリカ人としての経験についても書いていますが、タナハシさんの本(Between the world and me)は、アメリカのいくつかの州の学校で禁止となったそうです。
禁止となった本はたくさんあって、多くは黒人や有色人種の作家の本だそうです。
いくつか挙げられた理由は、「白人であることを、恥であるかのように感じて不快になるから/心地悪いから(黒人を奴隷にしていた歴史や、黒人隔離・黒人の殺人・リンチを長年行っていた過去を知りたく...

20.11.24 09:02 PM - Comment(s)
間違いを正す勇気と事実を語ること

最近、たまたまアメリカ人黒人作家・ジャーナリストのTa-nehisi Coats(タナハシ・コーツ)さんがインタヴューされているPodcastを聴きました。
いくつかのポッドキャストを聞いたのですが、その中でも、Middle East EyeAl Jazeeraのポッドキャストが特に心に残りました。
どちらも無料で聞けます。
タナハシさんの明るく気さくで、正直に間違いを認める真摯さ・勇気も伝わってくるので、普段は英語を聞く機会はなくても、ぜひ字幕つきで聞いてみることをお勧めします。

タナハシさんは、「白人に一番読まれている黒人作家(=白人に耳障りのよいことしか書かない)」と批判されることもあるものの...

18.11.24 05:09 PM - Comment(s)
若い人たちへ伝えたいこと

人生は美しい、でも、人生は疲れさせるし、転ぶことだってある。
ポイントは、転んだ場所から、いつも立ち上がって再び始めること。
もし怒りがあれば、それを希望に変えましょう。
栄光(勝利)は、転がるたびに起き上がって、また始めること。(=結果ではない)

ホセさんは、Pepe(ペペ)という愛称で呼ばれているそうです。
イギリスの独立新聞、DECLASSIFIED UK(デクラシファイド・ユーケィ)を運営している優れたジャーナリストでもあるMatt Kennard(マット・ケナード)さんが、ウルグアイを訪れた際に、インタビューをすることができ、その内容をまとめていました。
ここから無料で読めます。

ちなみに、日本で...

18.11.24 05:06 PM - Comment(s)
トラウマをかかえた人の、ひどい状況を生きぬいた生来の内側の強い勇気とエネルギー・希望 ①

ある日、ふと聞いていたPodcastに、トラウマの専門家医のBessel van der Kolk(ベッセル・ヴァン・デア・コーク)さんが登場していました。
現在のところ(2024年10月14日時点)、「How To Academy」のポッドキャストから無料で聞くことができます。
ベッセルさんは、オランダで生まれ育ったものの、学士や博士課程はアメリカで取得し、そのままアメリカでずっと働いているそうですが、ヨーロピアンなまりがあって、親しみを感じます。

私自身は、数年前に原書の「The Body Keeps the Score」を読みましたが、日本語にも翻訳されているようです。ただ、英語と日本語間だと...

16.10.24 02:53 PM - Comment(s)
堕胎は女性だけの問題ではなく、すべての人々にとっての人権問題 

ある日、毎日読んでいるイギリスの独立系新聞ガーディアン紙に、アメリカの若い男性(18歳~25歳)に特に焦点をあてたチャリティー団体、「Men4Choice」の記事がありました。

この団体は、まだ学生だったOren Jacobson(オレン・ジェイコブソン)さんが2015年に設立したそうです。
アメリカでは、現在、堕胎が違法化された州もかなりあり、その中には、性的暴行や親が子供にレイプして妊娠させた場合でも堕胎が違法である場合もあります。
アメリカでは、1973年以来「ロー対ウェイド」判決により堕胎は合法となっていたのですが、アメリカ前大統領のトランプ氏が在任中にすべての堕胎に反対する裁判官を新たに3...

28.08.24 10:43 AM - Comment(s)
世界はつながっているー 弱い立場に追いやられている人たちほど、社会や経済の仕組みを知り、仲間と手を合わせて立ち向かい、そのシステムを越えるものをつくる必要がある ⑦

ネオリベラリズムは、日本語では「新自由主義」と呼ばれているようですが、日本では文化や社会の土台がヨーロッパとは大きく違うために、「自由」ということば一つをとっても、日本語と英語の間で大きなねじれが生まれてしまうので、ここでは、英語のまま、「ネオリベラリズム」と呼ぶことにします。

ネオリベラリズムのイデオロギーの創始者のうちの一人は、現オーストリア出身のFriedrich Hayek(フリードリヒ・ハイエク)さんだとされています。
彼がどうこのネオリベラリズムの考えにたどりついたのかは、彼の生きた時代に大きく影響されています。

ハイエクさんは、18...

28.08.24 10:30 AM - Comment(s)
人間のランキング化が引き起こすこと

Owen Jones(オーウェン・ジョーンズ)さんは、ブリティッシュ・ジャーナリスト、アクティヴィストでもあります。
このオーウェンさんのポッドキャストに、パレスチナ出身・育ちで、イギリスに拠点をおいているアカデミック・作家のAhmed Masoud(アフメッド・マスゥド)さんが登場していました。

パレスチナに関する報道は、イギリスを含む西側諸国のでのMainstream(メインストリーム/主流ーBBCや大手新聞会社)は非常に偏っていることは、メインストリームに所属しない(=グローバル企業の株主等の意向に左右されない)ジャーナリストや、専門家たちからも指摘されています。
ここでは、メインストリームの...

28.08.24 10:27 AM - Comment(s)
ネパール内戦時の女性に対しての人権侵害についての正義を求めるーDevi Khadkaさん

Devi Khadka(デヴィ・カトゥカ)さんは、ネパールの女性政治家で、Nepal Communist Party(ネパール・コミュニスト・パーティー/ネパール共産党)のメンバーです。
ネパールの内戦は1996年から2006年まで続き、その間に1万7千人が殺され、多くの人々が失踪しました。

デヴィさんは、この戦争が始まったときは17歳で、普段通りマーケットに買い物に行ったとき、兄がネパール共産党の地方リーダーだったことから、政府軍の警察に暴力で連れ去られ、兄の居場所を告白するよう拷問を受けます。
兄を告発する文書に署名するようにいわれますが、「私はどんな文書にも署名しません。私を殺すしかないですね...

28.08.24 10:24 AM - Comment(s)
独立系メディアとホンデュラスが民主主義を取り戻すまで

報道の自由という点では、意外に思うかもしれませんが、日本は、民主主義かつ経済的に発展している国としては低いほうです。

どう報道の自由を測定するのか、という基準にもよるものの、よく使われている「Reporters without borders」からは、2024年は日本は70位です。
主要メディアがRupert Murdock(ルパート・マードック)さんのような大富豪(ネオリベラリズムを推し進める大富豪のうちの一人)に大きくコントロールされていて報道が非常に偏っていると感じるThe UK(イギリス、北アイルランド、ウェールズ、スコットランドの連合4か国)でさえ、23位で、日本よりずっと報道の自由が高...

07.08.24 05:34 PM - Comment(s)

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