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Culture and Arts

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一人でみる夢はただの夢だけれど、みんなで一緒に見る夢は現実になる - Yoko Ono Exhibition at Tate Modern in London

先月(2024年2月15日)から、Tate Modern (テイト現代美術館)で、Yoko Onoさんの展覧会が始まりました。9月1日まで開催されています。

Tate GalleryのMembership card(Tate Gallery傘下のすべての美術館ーTate Modern, Tate Britain, Tate St Ives等で有効)をもっているので、特別展では、一般の人々に公開される前の朝9時から10時まがメンバーのみの時間として設定されている日が数日あり、2月の終わりに観てきました。
ちなみに、メンバーだと特別展が無料となるだけでなく、メンバー専用のカフェ(テイト現代美...
12.03.24 04:30 PM - Comment(s)
自分たちの物語を語り続けることの大切さ: パレスチナ詩人 Refaat Alareer(レファート・アラレア)さん

パレスチナ詩人で、英文学教授で、英語で詩を書いてきたRefaat Alareer(レファート・アラレア)さんが、イスラエルの爆撃により、12月7日に、ガザ北部で他の6人の家族とともに亡くなりました。

イスラエル軍は、ガザの多くの文化遺産や大学、裁判所、図書館等を爆撃しています。

既に戦争犯罪となる、学校や避難所、病院等を爆撃し続けているので、その一環かと気に留めないかもしれませんが、これは、パレスチナ市民の文化やその土地に生きていたという歴史を消し去ろうとするプロジェクトの一つとも考えざるをえません。

私の友人のユダヤ人や、先進諸国のユダヤ人団体からよく使われる作り話は「パレスチナは誰も住んでいない...

18.12.23 11:40 AM - Comment(s)
映画「To Kill A Tiger」

先日(2023年12月7日)に、ロンドンのBloomsbury地区にあるCurzon Cinema(イギリスでの映画館の大きなチェーン)で、ドキュメンタリー映画「To Kill a Tiger」の上映があり、それに伴って、映画の後に女性監督のNisha Pahuja(ニーシャ・パフジャ)さんを交えたパネルディスカッションがありました。

ロンドンという都会にいて良かったと感じるのは、監督とのパネルディスカッションのように直接対話できる機会があることです。聴衆からの質問も興味深いものもあるのが楽しいです。

監督のニーシャさんは、インドでインド人両親の元に生まれ、小さいうちにカナダに移民したカナダ人です...

08.12.23 06:16 PM - Comment(s)
世界のConflicts(紛争・対立)とContradiction(矛盾)を探求する女性パレスタイン人アーティスト、Mona Hatoum(モナ・ハトゥム)

Mona Hatoum(モナ・ハトゥム)さんは、日本でも展示会があったようなので、作品を目にしたことがある人もいるかもしれません。

モナさんは、レバノンの首都ベイルートで、パレスチナ出身の両親の元に1952年に生まれ、ベイルートで育ちます。両親は、現在はイスラエルの一部となったHaifa(ハイファ)に先祖代々暮らしていましたが、1948年にユダヤ人で構成されるシオニズム民兵組織(ユダヤ人のための国をつくるというイデオロギー)によって武力により追い出され、隣国のレバノンに逃れざるを得ませんでした。
これは、モナさんの家族にだけ起こったことではなく、70万人を超えるアラブ系パレスチナ人が、モナさんの両...
02.11.23 11:58 AM - Comment(s)
芸術家であることの理由は、証言をすることー世界の残酷さや不正に無感覚にならない。直視しつづける

2023年10月から、ロンドンのTate Modern Gallery(テート現代美術館)にて、 Philip Guston(フィリップ・ガストン)の展覧会 が始まりました。

テート現代美術館を含めてロンドンの美術館の多くは、こういった特別展を除けば無料です。
ただ、特別展は年々高くなっていることもあり、アートが好きでロンドンに住んでいるのであれば、 メンバーシップ をもつことがお勧めです。
テート現代美術館だけでなく、Tate Britain(テート・ブリトン)美術館の特別展も無料で、どちらも素敵なメンバーのみのカフェがあります。
また、メンバーシップの種類に...
13.10.23 05:08 PM - Comment(s)
ロンドンと芸術の民主主義

ロンドンは、芸術という観点からいうと、とても民主的です。


クラシックの音楽祭である、毎年夏に一か月以上にわたって行われる Proms/ (プロムス)は、当日の立見席が早く並んだ順で買えるようになっていて、8ポンド(約1500円)です。オーケストラにも近くて、周りのひととおしゃべりしたり、立見席は楽しいです。

また、同様に、 Shakespeare's Globe/ (シェイクスピア劇場ー野外劇症)では、立見席は舞台から一番近い半円上の場所となり、5ポンド(約900円)です。俳優が舞台の途中で観客に話しかけたりして、とてもインタラクティブですべてが生きていて、...

10.10.23 04:06 PM - Comment(s)
暗闇の中の光ー希望

最近、イギリスでは、耳の聞こえないイラク難民の少年Lawand(ローワンド)のドキュメンタリー「Name Me Lawand」が公開されました。


ローワンドが、
ことばを表現する手段(British Sign Language/イギリス式手話)を習うことを通じて、自分の世界を発見し、正確に表現できるようになり、徐々に自分への自信をつけ、聾学校でも友情を築いていく姿は、とても心に残りました。

イギリスならではだと思いますが、この聾学校の生徒たちのバックグラウンドもさまざまです。ラトヴィア出身の子はラトヴィアとロシアとイギリスの手話の3つを使います。バングラデシュ出身のとても明るくチャーミングでインテリ...
12.07.23 01:13 PM - Comment(s)
No Bears (熊はいない) ーイラン映画
イラン人監督パナヒさんによる、最近公開された映画「No Bears(熊はいない)」。偽りでも、「熊がいる」というような恐れを権力者が人々にうまく植え付ければ、少数の権力者たちが人々をコントロールし、自分たちへの権力集中・権力濫用・経済の不正を行うことがとても容易になります。あなたが信じている恐れは、本当に存在するものなのでしょうか?
28.11.22 05:48 PM - Comment(s)
ピアニストーアイスランド出身のVikingur Olafsson(ヴィキングル・オラフソン)
音で絵を描くピアニスト、アイスランド出身のVikingur Olafsson(ヴィキングル・オラフソン)さんのコンサートについて
28.10.22 03:54 PM - Comment(s)
ジャグリング By Gandini (イギリスのジャグリング アーティスト集団)
2021年6月9日の記事より。
先週に引き続き、Greenwich+Docklands International Festival。
今週末は、Dance Cityというプログラムで、テムズ川の北側にある、とても近代的なビルディングの立ち並ぶCanary Wharfで、アクロバット、ジャグリング、ダンスと様々なプロダクションが繰り広げられていました。ちなみに、グリニッジには、Foot Tunnelと呼ばれているテムズ川の下を通る歩行者・自転車用の地下トンネルがあり、テムズ川の南側のグリニッジから北側のCanary Wharfまで歩いて移動可能です。川沿いの散歩はとても気持ちいいので、ロンドンを訪...
28.10.22 02:45 PM - Comment(s)

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