Sabbatical Leave
Sabbatical Leave(サバティカル休暇)という言葉を聞いたことがない方もいるかもしれませんが、数年勤務すると1年程度、会社に籍をおいたまま休むことができる仕組です。この間は旅に出てもいいし、何をしてもいい期間です。
イギリスはヨーロッパの中では労働者の権利が比較的弱い国なので、サバティカル休暇は存在しますが、国の法律としては、休暇が終わった後に会社の元のポジションに戻ることを保障していません。ここは、会社によってルールが違うので、会社のハンドブック等をきちんと確認する必要があります。ヨーロッパの企業であれば、まずサバティカル休暇についての項目があるでしょう。イギリスの場合はここから政府の取り決めが確認できます。
身近な人々では、国際企業のイギリス支店に勤めていて、サバティカル休暇を取って3か月ほどアフリカ大陸を旅行した人もいれば、スイス人の友達で1年のサバティカル休暇を取り、イギリスとイタリアで半年ずつ語学の勉強にあてた人もいます。イギリスの同僚では、サバティカル休暇が許可されなかったので(働いた年数等の取得する規定の条件は満たしていたが、部門マネージャーの一存で不許可)、もっと大きな企業へと転職した人もいました。通常は、サバティカル休暇中の給料は支払われませんが、ソーシャルセキュリティーや会社の保険等は通常適用されます。そのため、個人として経済面をしっかりさせておけば、比較的気軽にサバティカル休暇を取得している現実を見ました。
以下は、LinkedInのドイツ版にあたるXingに掲載されていた記事ですが、学校の先生(公務員)が少なくとも3年働けばサバティカル休暇が取れるという仕組みを使い、7年働くごとに1年サバティカル休暇を取り、若い受刑者を助ける木工のワークショップで働く(彼女の社会や環境問題への関心、教師の技術を活かせる)という経験でした。
サバティカル休暇を終えて帰ってくると、また新たな視点で仕事に取り組むことができ、働く人々の幸せ、またビジネスにも良い影響を与えるのではないでしょうか。