世界はつながっているー点と点をつないで考えることの大切さ

Yoko Marta
23.04.26 06:21 PM - Comment(s)

イスラエルとアメリカによる、国際法違反のイランに対する侵略戦争 ④
​ー「女性の権利・自由・解放」を、違法侵略戦争への正当化に利用する、アメリカを初めとする西側諸国・西側メディアの決まり切ったパターンにだまされないこと ①ー

イスラエルとアメリカによる、イランへの違法侵略攻撃への製造された合意(=イランへ爆弾を落として多くの市民たちを殺すことは正当である)を作り出すために、使われたのは「女性の権利・自由・解放」です。

どこかで、昔聞いたような。。。と思うひともいるかもしれません。

イラク、アフガニスタン、リビアなどでも使われましたが、「女性の権利」をうたった侵略・占領の後に起こり続けているのは、女性や子どもの大量死と、女性の権利だけでなく、国全体の市民たちの生きる権利され奪われている現実です。
覚えておくべきは、西側諸国(特にアメリカとイギリス、フランス)が侵略・占領を行うまでは、これらの国々は、西アジア地域で、文化レベルも生活レベルも高い国でした。
リビアは、西側が侵略・占領を行う前段階として、厳しい経済制裁・経済封鎖を行うまでは、教育・福祉がとても充実した国で、この地域で唯一、自国資源(石油やゴールド、ほかの鉱物も豊富)を自国の主権をもって管理していた強みを、国民の人間としての発展のために使っていました。
教育は無料、病院治療も無料で、住む場所も人間の基本的な権利として誰もが無料か格安でアクセスでき、かつ、出産時の女性への特別金、シングルマザーに対してはよりサポートが必要だとして特別な補助をもうけ、女性を大きくサポートしていたことでも知られています。
栄養のある食べ物へのアクセスや、ガソリンやガス、水、電気などの生きるために必要なものも、ほぼ無料でアクセスできることを可能にしていたそうです。
西側諸国が狙っていたのは、これらの国々がもっている豊富な資源を奪い取りコントロールすることで、これらの国々を爆撃し、多くの女性・子どもを殺し、西側諸国が資源のコントロールを握った後に残されたのは、考えられないほどの貧困と腐敗政治、社会の混乱による不安定さが起こす殺人などで、この被害を深く受けているのは、女性と子どもたちです。

私たちは、過去に起こったことを理解、覚えていて、同じ手口にだまされないことが大切です。

イランに対する違法侵略戦争でも、同じ手口が使われています。

西側政府や西側主流メディアは、イラン国内の女性たちへのインタヴューは、報道しません。
これらの機関が報道するのは、イラン国外に住んでいる、割合でいえば、イラン国内の国民の数パーセントにしかすぎない人々の中でも、特殊なひとびとの意見です。

彼ら・彼女らは、イランに住んだことがない人たちや、公用語であるファルシをほぼ話せない人たちもいて、「アメリカやイスラエルがイランに爆弾を落としたり地上侵攻をして、現体制を壊してほしい。それがイラン国内のひとびと、みんなが望んでいること」と、主流メディアで話します。

同時に、これらの西側主流メディアが望まないことを話すイラン人たちは、主流メディアから取り除かれています。
イギリスに住むイラン人政治アナリストのAli Alizadeh (アリ・アリザデー)さんは、知識・経験・プロフェッショナルとしても、西側メディアに出演する、「イラン人」たちよりもずっとイランに対しての知識が深いひとですが、イギリスの国営放送BBCで、自分の意見(イランへの違法侵略戦争は国際法違反で間違っているし、イラン人市民はアメリカやイスラエルによって殺されることを望んでない、たとえ現体制を支持していないとしても)を言ったところ、その発言もさえぎられ、二度と出演させてもらえないし、ほかの主流メディアからも干されているそうです。
アリさんは、英語とファルシでのポッドキャストももっていて、とても興味深く、かつ楽しく聞けるので、おすすめです。

彼ら・彼女らが、ひとびとの命をなんとも思っていないことをよく示すのは、イランへの違法侵略攻撃の1日目に、アメリカがイラン南部の女子小学校を爆撃し、160人以上の子どもたちが殺され、先生たち(女性)、ダブル・タップ攻撃で、最初の爆撃で子どもたちを助けに後者に駆け込んだ両親たちも殺されたとき、また、2日目にも、バレーボールの練習をしていた少女たちの体育館が爆破され、少女たちはみんな、殺されたときの発言です。
彼ら・彼女らは、安全な西側諸国のストリートで、音楽を鳴らし、踊り、子どもたちの死を嘆くどころか、さらにイランに爆撃を落とし、ひとびとを殺すよう煽りました。
インタヴューでも、「イランの現体制を壊すためであれば、多くのイラン市民が殺されるのは許容範囲」です。
ここでは、「Class(クラス/階級)」というレンズでみることも大切です。
イランでは、民主的に選ばれたとても人気のあったモサデグ首相が、イランの石油を国有化したことで、イギリスとアメリカによる直接的な軍事クーデターで取り除かれました。
その後、アメリカとイギリスの傀儡政権である、シャーが据え付けられ、残虐な軍事独裁政権を数十年にわたって行います。
西側諸国は、民主主義を壊し、シャーの軍事独資政権を喜んで支えました。
なぜなら、イラン女性の権利や自由、イラン国民の基本的人権などどうでもよく、自分たち西側諸国や西側企業が、無料に近い格安価格で資源がコントロールできればそれでよかったからです。
西側諸国の国民たちも、自分たちにこの盗みの分け前があり、豊かさが享受できるうちは、その豊かさがなんの犠牲にたっているのという質問をつきつけることは、ありませんでした。
シャーの政権下では、(本来は国民みんなのものである)石油などの資源を西側企業に渡すことで、シャーとその周りの富裕層が異様に富を蓄積する一方、残りの8割以上の国民たちは、食べ物さえままならない困窮状態へと陥りました。
これが、イラン革命へとつながりましたが、革命が起きたとき、真っ先に西側諸国へ、イラン国民の富を盗んで逃げ出したのが、シャーとこの富裕層です。
西側主流メディアに出演する「イラン人」は、この富裕層の子孫で、普通のイラン人たちから盗んだお金で、かなり裕福な生活を西側諸国で送りながらも、イランの現体制を壊し、再び、イランで9割近い国民たちを貧困に陥れ、自分たちは「エリート」として君臨することを夢見ています。

シャーの政権下では、女性の識字率はとても低く、シャー自身も女性を蔑む発言を多く行っていました。
革命後、イラン国内の混乱に乗じて、西側諸国がイラクのサダムさんをけしかけ、イランの石油を奪うために、侵略戦争を起こしましたが、この8年の戦争の中でもイランはもちこたえ、女性の教育に力をいれ、貧困率を大きく下げることにも成功しました。
その後も、西側諸国による、違法な経済制裁・経済封鎖で、パラセタモ(西側社会では、頭痛・腹痛など多くのことに始終使われている普通の安い薬)が輸入不可能だったり、飛行機や飛行機の部品が輸入できない、石油やガスの輸出を大きく制限されるなどの困難をかかえながらも、現在、女性の大学への進学率は男性を上回り、特にサイエンスやエンジニア分野での女性の活躍が目立っています。
大学の学部長や、メディア部門の責任者などにも、多くの女性が就任しています。
イランは、日本や中国のように数千年の歴史をもつ国で、幾何学や科学分野でも、ヨーロッパよりもずっと早い段階で発展し、世界に貢献した地域であることを覚えておくことも大切です。

西側主流メディアが、この特殊な層のイラン国外に住む「イラン人」たちを、「イラン国民の代表」として登場させるのは、イランへの違法侵略戦争を、「イラン国民たちが望んでいることで正当である」という製造された合意をつくりだしたいからです。

実際に、イランに住んでいるイラン女性たちは、とても違う意見をもっていて、それを世界に向けて発信していますが、これらの声は、西側主流メディアでは報道されません。

数回に分けて、紹介します。

アメリカ・イスラエルによる、イランに対する違法侵略戦争がはじまってすぐ、ヨーロッパから故郷のイランに帰ってきたという、パンク風の服装と髪型・見かけの20歳くらいのイラン人女性の声。

映像は、ここより。

これは、すべて、インペリアリズム(帝国主義 )に関する戦争です。
なぜなら、この世界では、3つ目の選択はありません。
彼ら(=帝国主義/帝国主義を実行するアメリカとイスラエル)と闘うか、彼らの奴隷となるかの二択のみです。
だからこそ、イランのひとびと、パレスチナのひとびと、レバノンのひとびと、シリアのひとびとのstruggle (ストラッグル/苦闘)は、つながっています。
これらは、同じこと(=帝国主義との闘い)です。

私はヨーロッパに住んでいました。
私は(イランに対する違法)戦争の2日目にここ(イラン)に帰ってきました。
「私は、ここにいる。私は、私の国にいる、これは私たちの国で、ここは、あなたたち(=帝国主義/イランへ違法侵略を行うイスラエル兵士とアメリカ兵士たち)の墓場となるでしょう。」と、ただ、言うために。
大きなIsrael(イスラエル)は、大きなIsraHell(イスラヘル/イスラエルとHellー地獄ーを組み合わせた造語)となるでしょう。

多くの人々は、何をするために(イランに)戻るのかと、私に聞きました。
私は、何をするかではなく、そこ(イラン)にいることだと言いました。

私は単に、ここにいるために、戻ってきました。

なぜなら、私がここにいるということは、私は、私の同胞たち(イラン人たち)と(一緒に)立っている、というソリダリティーを示しています。

それは、(安全な)ヨーロッパで、ソファに座ってニュースを読んで、「あぁ、私の同胞たちが、爆撃のもとにいる。」というようなことではありません。

いいえ、私には、それ(ヨーロッパでイランに爆撃が落とされるニュースをソファに座ってみているだけ)はできませんでした。

Yoko Marta