イスラエルとアメリカによる、国際法違反のイランに対する侵略戦争 ④
ー「女性の権利・自由・解放」を、違法侵略戦争への正当化に利用する、アメリカを初めとする西側諸国・西側メディアの決まり切ったパターンにだまされないこと ②ー
イラン国内の多くの地域では、毎日、イスラエルとアメリカの違法侵略戦争への反対とイラン政府へのサポートを示すため、殺されたイラン市民を悼むために、多くのひとびとが広場に集まっています。
爆撃が続くことを、ものともせず、多くの女性が参加しています。
でも、西側主流メディアは、これを報道せず、報道されるのは、「(イランに)もっと爆弾を落として!」と大声で叫び、イラン市民や子どもたちが殺されたことに対しても喜びを隠さない、イラン国外に住むイラン人の中でもさらに特殊なグループの「イラン人」たちです。
国内のイラン女性の、世界に向けてのメッセージ。
今回は、イラン人女性の、Dr. Fereshteh(フェレシュテさんー博士課程の学生)が、広場にとても多くの人々が集まっている中で、「AllahuAkbar(アッラー・アクバル/神は何よりも偉大)」の唱えについて、多くの西側のひとびとが誤解していることを指摘し、正しい意味を説明しています。
説明途中に、突然、アメリカ・イスラエル軍が市民の平和な集まりに爆撃を落とすのが記録されていますが、誰も動じず、パニックは起こらず、この「アッラー・アクバル」がさらに大きな声で繰り返されます。
実際、イラン市民の集まりに、アメリカとイスラエルが爆撃を落としたことで、女性が殺されています。
ここからも、アメリカやイスラエルが、イラン女性の権利や自由、命の価値をどうでもいいと思っていることは明らかです。
西側主流メディアは、アメリカとイスラエルの明らかな国際法違反について、ほぼ報道しないか、報道したとしても、誰が爆撃したのかを隠した表現をつかい、アメリカとイスラエルの国際法違反・戦争犯罪・完全にヒューマニティーやモラルに反する行動を隠し、これらの「権威のある」主流メディアは「正しく中立に」報道していると信じ切っている大衆に対して、ガスライティングを行っています。
イスラエルとアメリカが、あまりにも国際法を無視した行動を続け、それが全く罰せられない、責任を取らない状況が続いて感覚が麻痺しているかもしれませんが、市民を狙った攻撃は、当然、国際法違反でもあり、モラルとしても完全に間違っています。
また、アメリカとイスラエルが、「イラン政府は、プロテスターを弾圧している/殺している(実際は、イスラエルとアメリカの諜報機関が、内部崩壊を狙い、正当なプロテストを乗っ取り、テロリスト組織やイラン国外の民兵、イラン国内で雇っていたひとびとを使って、多くの警察官を殺し、市民を狙って殺し、病院や警察署などの機関に放火したことも分かっている )」とし、イラン国民の権利(プロテストを行う権利も含む)を守るためにイラン政府を倒す、と宣言しながら、実際には、普通のイラン市民たちのプロテストに爆撃を行って、イラン市民を殺傷していることは、とても皮肉なことです。
フェレシュテー博士のメッセージは、ここから観れます。
英語で呼びかけていて、聞き取りやすく、爆弾の中での、フェレシュテーさんの穏やかな笑顔も素敵なので、実際に観てみることをお勧めします。
簡単に直訳すると、以下です。
(多くの市民たちが、広場に平和に集まり、ゆっくりと歩きながら、「アッラー・アクバル」と唱えているなかに、フェレシュテーさんはいます)
アメリカ人のみなさん、こんにちは。
あなたたちが、「アッラー・アクバル」を聞くときは、いつも、このことばの後に爆撃が続くと思うでしょう。
なぜなら、この言葉は、イスラム教過激派のメンバーなどの過激派によって、間違った使い方をされているからです。
私は、あなたたちに、それが本当に何を意味するかを伝えたいと思います。
「アッラー・アクバル」は、神は何よりも偉大であり、何よりもパワフルであることを意味します。
「アッラー・アクバル」は、アメリカの航空母艦よりも、神は偉大であることを意味します。
だから、絶え間ない爆撃や、私たちの頭上を戦闘機が飛んでいるにも関わらず、私たちは逃げ回りません。
「アッラー・アクバル」は、神は何よりも偉大であることを、意味します。
(ここで、大きな爆発音があり、近くの大きなビルから煙があがっているのが見えます。でも、誰もパニックに陥らず、立ち止まって状況を確認し、再び静かに歩き始め、「アッラー・アクバル」を唱え続けます)
今、何が起こったかを見ましたか?
爆撃が、本当にちょうど私の後ろで起こり、人々は、逃げませんでした。
彼らは、恐れていません。
彼らは、「アッラー・アクバル」と唱え続けています。
なぜなら、「アッラー・アクバル」は、神は何よりも偉大であることを意味し、神は世界でのスーパー・パワー(=アメリカ)より、どんな彼らの武器や装備よりも、偉大です。
だから、私たちは、アメリカを恐れていません。
なぜなら、神は偉大で、神は、私たちとともにいるからです。
アメリカとイスラエルは、違法侵略戦争の一日目に女子小学校を爆撃し、160人以上の子どもたちを殺したあとも、学校や公園、病院、警察署、普通のひとびとが住む建物といった、市民が集まる場所を爆撃し続けています。
もちろん、市民をターゲットとするのは、国際法違反であり、戦争犯罪です。
イランの保健省は、2026年3月19日現在で、イスラエルとアメリカの違法侵略戦争が始まって以来、少なくとも1444人が殺され、18551人が負傷したと発表しています。
多くは女性や子どもたちです。
なぜなら、イランがアメリカとイスラエルの軍事施設を狙って精確に爆撃してるのに対し、イスラエルとアメリカが爆撃したのは、大部分がイランの市民施設だからです。
この中には、イラン政府の高官たちも含まれ、イラン最高国家保障会議の事務局長、アリ・ラリジャニさんは、娘さんのフラットにいたところを、その建物全部が爆撃され、アリ・ラリジャニさんの家族、たまたまその建物に住んでいたひとびとが、まとめて殺されました。
アリ・ラリジャニさんは、文官であり、軍事とはなんの関係もありません。
アリさんは、ヨーロッパでも勉学をおさめた哲学者でもありました。
イラン人を非人間化する西側主流メディアや西側政府の声明に惑わされないことは、大切です。
地球上に生きるひとびとの命は、どこに住んでいようと、どういう肌の色をしていようと、誰もの命が同等に尊いものです。
現在はイギリスを拠点とする、イラン人アナリストのAli Alizadeh (アリ・アリザデー)さんは、イスラエルとアメリカは、アリ・ラリジャニさんの居場所を正確につかむことができなかったため、近隣の4箇所をターゲットにし、アリ・ラリジャニさんの娘さんのフラットがある建物全体を爆撃することで約140人を殺し、残りの3箇所を加えると400人以上を殺害したそうです。
ここは、イランでも比較的貧しい層が住む地域だそうです。
でも、西側主流メディアでは、「(アメリカとイスラエルの)素晴らしい技術を誇るピンポイント攻撃で、Iranian Regime(イラニアン・レジーム/Governementーガヴァメントではなく、レジームということで、圧政を行う、政府とは呼べない邪悪なものであるという印象を与える)の主要人物を、取り除きました (英語では、通常、ひとを殺した、死なせたときに、「取り除く」ということばは使わず、ここでも、イラン人に対する非人間化が現れている)」と報道されますが、「ピンポイント攻撃」でないことは明らかです。
ほかの政府の高官を暗殺することは国際法違反ですが、一人を暗殺するために、そのひとがどこにいるのかつかめないので、可能性があると思われる複数の建物全体を破壊し、それらの建物に住んでいる住民をすべて殺傷することは、国際法違反・戦争犯罪であるだけでなく、モラルとして許されないことです。
これが、当たり前になってしまうことは、とても危険です。
西側主流メディアは、国際法が機能するのであれば、国際司法裁判所で裁かれることになるでしょう。
なぜなら、これらのメディアは、戦争犯罪をホワイトウォッシュし、間接的に戦争犯罪をエスカレートさせているからです。
また、イランの核施設から数百メートルの場所に、砲弾が落とされたことも報告されています。
核施設が爆撃されれば、イラン国内にとどまらず、湾岸諸国全体にも大きな影響があることは明白です。
アメリカ・イスラエルによる、イラン油田に対する攻撃も起きていて、これは、長年にわたって地下水や土壌に有害な化学物質がしみわたり、がんにかかる人が増えたり、奇形児が生まれる可能性も高まります。
イランは、国際法でも認められている正当な報復攻撃として、湾岸諸国のアメリカ軍基地などの軍事施設を爆撃しています。
先述したアリさんが、イスラエルとアメリカがめったやたらに市民を爆撃して殺しているのとは、対照的に、イランのイスラエル・アメリカの軍事施設への爆撃や戦略は、イランのカーペットのデザインのように精密だとしていたのが、印象的でした。
イランは、ヨーロッパよりもずっと早く、数学・幾何学をとても発展させたことで知られています。
イランさえ反撃せず、アメリカとイスラエルに屈すれば、ガソリン価格や物価も高くならないのに迷惑だ、という反応をするひとびともいますが、イランでは、多くの無実の市民たちが殺され、イラン国家の主権、市民の命を守るためにも、自己防衛を最大限に行う必要があり、その権利があります。
違法侵略攻撃を行っているのは、アメリカとイスラエルであり、この2国に攻撃をやめさせることが、国際社会の責任です。
ホルムズ海峡が事実上閉鎖されていることについては、あっという間に日本を含めた西側政府は、「国益」などを理由として介入する可能性があることで団結しますが、イランが、アメリカとイスラエルによって違法侵略攻撃を受け、既に1000人以上が殺されていることや、違法攻撃の一日目に女子小学校の子どもたちが殺されたことについては、西側政府は、それが違法であるとの明確な事実を無視し、違法性については言葉を濁し、国際法に沿った範囲で自衛を行っているイラン政府を非難する声明を共同で発表しています。
ひとびとの「生きる権利」は、どこかほかの国々の「国益(通常は、大企業の利益を意味する)」よりも、ずっと優先されるものです。
イランのひとびとが、アメリカとイスラエルの爆撃にあわず、生きる権利が尊重されることは、ホルムズ海峡が閉鎖されているかどうか、ほかの国の大企業の利益、ガソリンの価格よりも、もっと大切です。
また、ホルムズ海峡は完全に閉鎖されているわけではなく、アメリカとイスラエルに直接リンクしているオイル・タンカーについては閉鎖されているけれど、それ以外については、中国人民元で通過料を支払えば通過できると通知されていて、実際、数か国のオイル・タンカーは無事にホルムズ海峡を通過しています。
国際法でも、この海峡に権利があるのは、イランとオマーンで、テヘラン大学教授のIzad Foad(イザード・フォード)さんが言っているように、イラン・アメリカ・イスラエルは、すべて「海洋法に関する国際連合条約」のメンバーではないため、イランの権利に基づいた新たな法的な規則ーホルムズ海峡を通過する船に対してtransit fees (トランジット・フィー/通過料)を課すことーをつくることができます。
これは、47年以上にわたる(アメリカを主とした西側諸国の)イランに対する違法な経済制裁を終わらせることになります。
キューバに対しては、アメリカの違法経済封鎖が今も続いていて、ほぼ3か月石油輸入ができず、病院が機能できない、餓死の可能性等の生死に関わる問題が起きています。
ロシアが石油タンカーをキューバに向けて何度か送ったものの、アメリカ海軍によって妨害され、メキシコ政府は、キューバに向けて石油を送り続けていたものの、今年1月初旬を最後に、キューバに石油を送れば厳しい経済制裁を課されると脅され、ほかの物資を送りつつ、石油を送る方法を画策しています。
私たちは、こんな非人間的なアメリカ・イスラエルの行動に対する怒りの感覚を麻痺させるわけにはいきません。
私たちにできるのは、できるだけ正しい事実を知ること、ヒューマニティーへの感覚を麻痺させないこと、主流メディアのガスライティングやホワイト・ウォッシングにだまされないこ、自分たちが住んでいる国の政府に対して、アメリカ・イスラエルのヒューマニティーに反する行動を止めさせるよう、働きかけることです。
ここには、身近な人たちと、情報を共有したり、話しあったりすることも含みます。
私たち一人一人は、小さくな点でしかなくても、一つの分子が変われば全体が確実に変わるように、世界は変わり始めます。
たとえそれがゆっくりで分かりにくくても、小さな変化が、どこかの時点で爆発し、予測していなかった時点で、大きな変化となって現れます。
そのときを信じて、私たちはともに歩き続ける必要があります。