普通のひとびとの声をきくことの大切さ
日本だけに住んでいて、日本人だけと話している暮らしだと、別の国や地域に暮らしているひとびとや、政治・社会・経済が、どれだけ深くつながっているかは、見えにくいかもしれません。
現在、イランとオマーンの間のホルムズ海峡の部分的な閉鎖(完全な閉鎖ではなく、イランに違法攻撃を行っていない国+国内のアメリカ軍基地をイラン違法攻撃に使わせていない国々は、イランとの交渉で中国の人民元で通航料を支払うことで無事に通過することが可能ーグローバル・サウスで貧しい国の場合は、無料で通過したケースも有り)で、石油やガスを積んだ船が通過できない場合もあり、石油・ガス価格が世界中で上がっていることには、気づいているひとも多いと思います。
石油・ガスだけでなく、肥料やヘリウムの供給にも影響が出るとみられ、肥料が世界の農民たちに届かなければ、農作物の量に影響が出て、食物の値段があがること、手に入れにくい食物が出ることも十分考えられます。
ヘリウムは、コンピューター・チップの製造の際に欠かせないもので、ここにも影響が出る可能性があります。
日本は、ヨーロッパ諸国・アメリカに追従して、一方的な被害者であるイランを非難し、違法侵略攻撃を行っているアメリカとイスラエルに対しては、非難を行わず、違法であることが明らかであるにも関わらず、違法性については語りません。
違法攻撃の第一日目で、アメリカとイスラエルは、小学校に対してのダブルタップ攻撃を行い180人近くを殺害し、ほかの地域で、バレーボールの練習をしていた少女たち10人以上を殺害しました。
また、イラン政府の最高指導者や文民大臣なども一気に殺害しています。
これらの考えられないような犯罪についても、西側政府からの批判はほぼありません。
でも、普通のひとびと、地球の市民たちは怒り、自国政府に対しての批判をマーチなどで示していますが、これらは、警察により、暴力的に抑圧されています。
人々の力は小さくみえても、政府や権力を揺さぶり続けていれば、変化は現れます。
イタリア政府は、ムッソリーニのファシスト政権をオリジンとする政党のリーダーであるメローニさんが首相ですが、度重なる市民の不服従抗議、労働組合、特に港湾作業者の労働組合がイスラエルへの武器や、武器の部品を運んでいる船の積み荷を扱うことや、船が港に停泊することを拒否する運動が続き、つい先日、イスラエルとアメリカのイランへの違法攻撃を非難する声明を発表しました。
ガザで、イスラエルが人為的に飢餓をつくりだしているにも関わらず、西側政府は、イスラエルが一方的につくった関所を突破して食料や水、医療品などをガザのひとびとに届けることは、2年以上にわたって行っていません。
ガザでは、イスラエルが停戦合意を毎日破り続け、毎日子どもや女性を含むパレスチナのひとびとが殺され続けています。
これは、イスラエルが違法占領・支配しているウエスト・バンクと、レバノン南部にも広げられ、毎日、エスニック・クレンジングが繰り広げられ、多くのひとびとが家や土地・農地・放牧地などを乗っ取られ、住む場所を失い、路上で暮らすことを強いられているひとびとも多く存在します。
これらは、西側メディアでは、ほぼ報道されないか、イスラエルのセキュリティーのためには必要なこと、これらのひとびとはみんな「テロリスト」だという偽りのフレーミングが繰り返し使われ、ひとびとをガスライティングします。
ひとびとの命は何よりも貴重で、最優先であることを忘れないことは、とても大切です。
誰かの命や、生きていくためにどうしても必要なもの(食料や安全な飲料水、住む場所など)を奪う権利は、誰にもありません。
イエメンのアンサー・アッラーが、ガザでの虐殺に反対して紅海を通過するイスラエルやアメリカなどの船舶を攻撃しはじめると、あっという間に西側政府が団結して、イエメンに対して残虐な爆撃を行いました。
イエメンは、サウジ・アラビアとそれをサポートする西側諸国により、軍事侵攻・経済封鎖を受け、歴史上でも最悪といわれた飢餓を、つい最近まで経験していた国です。
でも、国民たちの多くは、ガザのひとびとを守る(=抑圧されているひとびとの側に立つという、イスラム教のシーア派共通の信念)、アンサー・アッラーの攻撃を支持し、空爆が続く中でも、ガザの虐殺を止めるよう求めるマーチを行っていました。
結局は、アンサー・アッラーが紅海を通過する船舶の爆撃を行うことにより、船舶への保険がとても高くなったり、保険をかけることが難しくなったこともあり、誰も船を出したがらず、結局は、アメリカを始めとした西側政府は、イエメンへの攻撃を中止しました。
イエメンのアンサー・アッラーは、宣言どおりに、船舶のみを攻撃し、死者もほぼ出ませんでしたが、西側諸国は、イエメンのジャーナリストの大量殺害、イエメン政府の文民大臣(教育大臣など)を殺害し、多くの普通のイエメン市民も殺害しました。
西側メディアでは、ジャーナリストは「テロリスト」のように報道し、殺してもかまわないかのような印象をつくりだしますが、彼らはジャーナリストであり、殺していいわけがありません。
西側諸国が、誰を「テロリスト」認定するのか、という疑問をもつことも需要です。
西側政府は、イスラム教過激組織のアルカイーダのジョラニさんの首に、テロリストとしての大金の賞金をかけていたにも関わらず、シリア政府のトップとして据えられ、アメリカの言いなりに行動するとなった瞬間、テロリスト認定から外されました。
アルカイーダは、普通の市民(特に西アジア地域の普通のイスラム教徒たち)を残虐に殺したことで知られています。
シリアでは、現在も、アルカイーダが普通の市民たちを残虐に殺していることが確認されています。
ここからも、西側政府や西側諸国に抵抗を行う団体やひとびとが「テロリスト」で、本当のテロリストでも西側政府や西側諸国の言いなりになればテロリストとは認定されないことからも、西側政府のヒポクラシーは明らかです。
イランやキューバ、ヴェネズエラ、イエメンといった国々が、西側に抵抗をおこなのは、自分たちの主権をもった国の発展を行うことを手放さず、資源も国が所有し、西側企業が盗むことを許さず、かつ、人間の発展に力をいれ、教育・病院・住む場所・生きるために必要な栄養のある食物などへのアクセスが無料、あるいは格安で、西側からの経済制裁で経済自体は小さくても、教育や福祉が高い状態を保つためです。
アメリカをみれば、全体的には経済が豊かでも、数パーセントに富が集中し、6割近くは、フルタイムで長時間働いても(複数の職をかけもちする人も多い)、家賃と食費(とても質の悪い家と食事)を払えば、ほとんどお金は残らず、貯金もできず、仕事を失うと、すぐに家賃も払えず、食物も買えなくなり、大学費用も異様に高く、教育を受けることすらできない、といった人間的な発展という目でみれば、とても低い状態で、アメリカとは違うやりかたで発展している国々が成功していることをアメリカ人が知れば、自分たち、政治家や大富豪に抵抗運動を起こすことが目に見えているので、これらの国々をつぶすためになんでも行います。
また、イエメンのアンサー・アッラーは、ガザでの停戦が合意されれば、停戦の間は船舶への攻撃は行わない、との約束を守っていました。
アメリカとイスラエルが、イランとの交渉中に、だまして違法攻撃を行ったのは、今回が二度目で、アメリカとイスラエルが信用ならないテロリスト国家であることは、行動をみれば明らかです。
また、アメリカは、イスラエルのようにヨーロッパからの白人侵略者が先住民(非白人)を虐殺・エスニッククレンジングを行い、先住民として置き換わった国で、先住民との合意を一方的に何度も破った卑怯で野蛮な前例があることでも知られています。
今回も、ホルムズ海峡を強行突破して開くために、西側諸国はあっという間に団結しています。
このヒポクラシーに気づいている必要はあります。
日本の報道は、西側主流メディアの一部を切り取って翻訳しているだけなので、実際にイラン国内のひとびとがどう暮らしているか、どう思っているかについては、語られません。
私のロンドンでの友人の一人は、アフガニスタン出身で、タリバンの侵攻により難民となり、イランで育ちました。
イランには、多くの難民たちが暮らしています。
ヨルダンのマジョリティーも、パレスチナ人難民です。
これらの難民の多くは、アメリカや西側諸国が、西アジア地域で資源を奪うために侵略や占領を行い続けていることにより、生じていますが、この違法で残虐な行動の結果を生きるのは、原因をつくりだした西側諸国ではなく、西アジアのひとびとです。
イランのひとびとの声は、イラン人女性法律家のHelyeh Doutaghi(ヘリヤー・ドゥタギ)さんが、道端で、普通のイラン国内のイラン人たちへのインタヴューで聞くことができます。
イランは、日本の4倍の国土面積で、人口も日本より少し少ない約9千万人(日本は、約1億2千万人)なので、さまざまな意見があるのは当たり前なのですが、団結していることが伝わってきます。
その中でも、イランの自由・解放に対するstruggle (ストラッグル/苦闘)は、イランだけでなく、パレスチナ、タートルアイランド(アメリカ大陸全体で、先住民のひとびとが、西ヨーロッパから侵略してきた白人・キリスト教徒による虐殺、エスニック・クレンジング、同化政策でほぼ抹消され、生き残った先住民は現在も貧しい場所に押し込められたり、差別・殺害にあっている)、キューバなどとつながっていることを的確に言い当てているSadegh Shahbaziさんのインタヴューから。
また、ほかのひとびとへのインタヴューも、このYoutubeのチャンネルからみることができます。
私たちは、地球規模の抑圧者に直面しています。
抑圧者にとっては、パレスチナ人、イラン人、タートル・アイランドの先住民、アフリカの黒人コミュニティーの間に、なんの違いもありません。
抑圧者には、これらのアイデンティティーは、どうでもいいことです。
抑圧者のゴールは、単純に、すべての資源と力・権力を自分だけのために、つかみ取ることです。
その反応として、私たちのように目を覚ましたひとびとがいます。
私たちは、支配されることを受け入れません。
そして、私たちは運命を共有しています。
これは、(抑圧者が)、世界全てを再び自分の支配下におくことへの試みです。
コンゴのPatrice Lumumba(パトリス・ルムンバ)から、南アフリカ共和国のNelson Mandela(ネルソン・マンデラ)
タートル・アイランドの先住民のひとびとから、パレスチナの抑圧されたひとびと
パレスチナでは、10万人のパレスチナ人が(イスラエルによって)殺され、190万人が(イスラエルによって追放されテントや路上で暮らすしかない)避難民となりました。
私たちは、Global United Front(グローバル連合戦線)が形作られなければならないと言っています。
世界のすべての抑圧された人々は、グローバルな舞台をトランスフォームすることができる偉大な反傲慢戦線に一緒に加わらなくてはなりません。
世界の秩序は、変化してきています。
アメリカは、かつての、誰に対しても条件を押し付けていた、無敵の超大国ではありません。
新興してきた国々(グローバル・サウス)と変革の力の連携を行うことで、世界の秩序を新しくつくることが可能です。
彼ら(違法攻撃をイランに対して行ったイスラエルとアメリカ)は、イランのリーダーたちが問題なのだと考えました。
彼らは、12日間戦争と、現在(の違法戦争)で、何度も、私たちのリーダーたちを暗殺しました。
でも、彼らは、イラン革命が、ひとびとの革命であることを理解することに失敗しました。
事実、リーダーたちが不在のとき、ひとびとは、自分たち自身に(イラン革命を続けることへの)責任があると感じ、前に進み出て、革命を新たにしました。
ひとびとは、コントロールを取り戻しました。
そして、言います。
私たちの運命は、私たちの手にあります。
政権交代、政権崩壊、(社会・政治の)分断化が起こると思っていた人々の予想とは対照的に、実際に起こったことは、とても違います。
実際、ひとびとは、政府の高官たちよりも、ずっとハード・ライン(強硬)に、話しています。
ひとびとは、攻撃者の本当の責任が取られる前の、妥協や交渉へのほんの少しの歩みも拒否しています。
これは、西側がイランのひとびとを本質的に誤解していることを反射しています。
彼らは、これ(イラン革命)が、人々に深く根付いている人気のあるムーヴメントであることを理解できません。
ここには、9千万人の、アリ・ハメネイたちがいます。
ひとりのアリ・ハメネイがいなくなったからといって、このアイデンティティーが崩壊するわけではありません。
【参考】
We Defend Iran
@WeDefendIran