Yoko Marta

Blog by Yoko Marta

Assertion (アサーション) ー 3

まず最初に、「NO」と言うほうも受け取るほうも、「No」は誰かを拒絶しているのではなく、特定の要求を断っているだけであることを理解しておくのが前提です。
また、どんな状況や関係性にあろうと、誰にでも「No」という権利はあり、それは尊重されなければなりません

特に、日本で女性として育っていると、「No」と言ってはいけないと育てられたり、「No」と言うことで、大きな罰や不利益、逆恨みを受けたことを何度も経験しているかもしれません。
ヨーロッパでは、上記は適用しないので、嫌なことには、はっきりと「No」と言う必要があります。
ヨーロッパの人々は、日本人と違って「No」を言うことにも、受け取るのにも慣れてい...

06.07.23 10:40 AM - Comment(s)
Assertion (アサーション) ー 2

日本では、「まず義務を果たしてから権利を主張」ということを多く耳にした気がしますが、基本的人権(誰もが平等・対等に扱われること等)は、生まれながらに誰もがもっていて、かつ誰にも奪うことのできない権利であり、義務は関係ありません
さまざまな理由や事情で働けなかったりしても、そのひとのひととしての価値には全く関係なく、誰もが対等で尊重されるべき存在です。
それに、こういった間違った主張をしている人々の言う「権利」や「義務」とは、具体的に何でしょう?聞いても、明確でダイレクトな答えは返ってこないかもしれません。

これを元に、前回のAssertion(アサーション)の続きについて。

前回の「15. 自分の行...

06.07.23 10:27 AM - Comment(s)
Assertion (アサーション) ー 1

日本で使われているAssertion(アサーション/自己表現を論理的に易しく行うこと)という言葉は、他の英語でのことばの概念(Freedome, Equality, Equity)と同様に、日本語に置き換えられると、全く違うものになってしまいます。


ただ、Assertionは、ヨーロッパで生きていく上では欠かせないし、恐らく日本でも必要です。
まず前提として、年齢・性別・社会や企業での地位・民族・心身障害等の有無等に関わらず、誰もが同じ権利をもつ、対等な人間であり、誰もが同じように尊重されるべきだという考えがあります。
小さな例えでは、会社の社長と平社員であっても、社長が平社員に何を言ってもしてもい...

06.07.23 10:17 AM - Comment(s)
犯罪と死刑への考え方の違い ー ヨーロッパと日本

先週(2023年6月13日)、悲しいことに、イギリスの北部Nottingham(ノッティンガム)で、大学生2人とCare takerだった65歳の男性の計3人がナイフで刺殺されました。犯人は逮捕されましたが、現在のところは、以前から精神的な病気を持っていることで知られていたようで、テロ事件ではなく、精神的な病気が悪化したのではと考えられています。BBCの記事は ここ より。


先週、亡くなった3人を悼む集会が、ノッティンガムの中心で開かれ、多くの人々が参加しました。
亡くなった3人の家族が、集まった人々に語りかけたことは、恐らく日本では想像しにくいと思います。

家族のメッセージは「...

21.06.23 04:29 PM - Comment(s)
イギリスでの家族に関する悩み相談

イギリスの数少ない独立系新聞、ガーディアン紙には、読者が悩みを相談し、それに対して、コラムニストのAnnalisa Barbieri(アンナリザ・バルビエリ)さんが、複数の心理療法セラピストと話して答えるコラムがあります。
相談してくる人たちも、イギリス在住とは限らないし、イギリスには地球上のさまざまな国で育った人々が住んでいるので、育った文化や宗教、国や背景がさまざまなのも興味深いです。
ただ、悩んでいることは世界中同じようなことだと思いますが、回答のありかたは、とても共感的でヨーロッパ的だと思います。
日本だと、「こうしなさい」といった押し付けが強い印象がありますが、ヨーロッパでは、個人のエージ...

21.06.23 04:24 PM - Comment(s)
加害者が、加害の責任を取る社会

イギリスの国営放送BBCのRadio4で、偶然、「 The Why Factor - Victim Blaming 」という番組を聞きました。


強盗や窃盗の被害者を責める人は少ないのに、なぜ、性的なことが関ることだと、被害者を責める人々が大きな声で堂々と発言したり、被害者が自分を責めるような気持に陥りやすいのは、どうしてでしょう?
また、どうやったら、このnorm(ノーム/標準的な環境)を変えられるのでしょうか?

最初に、事実は、加害者が100パーセント悪く、被害者は全く悪くありません。加害者が加害することを選択しなければ、そもそも被害者は存在しません。
また、子供(18歳以下)に...
19.06.23 02:28 PM - Comment(s)
Pride Monthに寄せて
LGBTQ Monthに寄せて。Us(私たち)の枠をひろげる。違うことは、私たちを豊かにしてくれる。
12.06.23 05:20 PM - Comment(s)
良い土壌をつくるのは私たち一人一人の責任

最近、RadioやYoutube等で、かなり違った番組を観たり聞いたりしていたのですが、一致しているのは「(社会としての)土壌ー私たち一人一人が作っていて、それぞれに責任がある」ということでした。


中国の小説家、Yu Hua(余華/ユイ・ホア)さんのアメリカでの インタビュー では、「China in Ten Words」(日本語では、英語とは全く違う題名の「ほんとうの中国人の話をしよう」というタイトルのようです)について語っていました。英語での通訳者がついていたのですが、彼は飄々としていて気取らず、語りがとても上手でした。中国語が分かればもっといいですが、英語が分かれば、こ...
09.05.23 04:42 PM - Comment(s)
Accountability - イギリスの英国産業連盟でのハラスメント横行への対応
英国産業連盟でのハラスメント横行がいったん明るみに出てからは、外部の専門家を入れ、徹底調査+ トップは解雇。ハラスメント文化が根付くのは、不平等と搾取が土台にあり、その上に法律に触れないような小さな有害な言動が見逃されることから始まる。誰もが対等で尊重しあう社会になれば、ハラスメントはないのが当たり前となる。
26.04.23 05:08 PM - Comment(s)
Victim Navigator
勇気ある、トラフィックされた女性が、大きな犯罪組織に立ち向かい、小さな勝利を勝ち取りました。その背後にあったのは、被害者へ、複雑な法律の世界を操縦するサポート、心理カウンセリングを受けることにつなぐ、被害者を支え、未来への希望をつなぐ役割の、Victim Navigatorという職業の女性。
14.04.23 06:01 PM - Comment(s)

Tags