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押し付けられたネガティヴな自分像を捨てて、新たな自分の物語を作ること

最近、国営放送BBCで90年代に放映された、「 Our Friends in the North 」が再放送されました。
James Bondを演じたこともあるDaniel Craig(ダニエル・クレイグ)さんも出演しています。1960年代から90年半ばにかけてのイギリス北部のNewcastle(ニューキャッスル)に住む4人の友達を軸に、イギリスがどう変わっていったかを描きます。

イギリスは、階級社会で、Northerners(北部のひとびと)という際には、「労働者階級」「貧しい」といったラベルが貼られがちです。実際は、18世紀半ばから19世紀半ばまでは、ニューキャッスルは、I...

18.09.23 03:51 PM - Comment(s)
家父長制を壊す 小説家 レイラ・スリマニさん

先日、イギリス国営放送、BBC Radio4を聞いていると、モロッコ出身・育ちで、フランス語で小説を書いている、フェミニスト活動でも知られているLeila Slimani(レイラ・スリマニ)さんを交えたインタビューに偶然出会いました。

BBC soundsの ここ からきけます。

同じBBCで、2020年の放送になりますが、「Start the Week, Leila Slimani on Sexual Politics」も興味深いものでした。 ここ より聴けます。

日本だけで暮らしていると見えにくいかもしれませんが、アフリカ大陸、中近東、アジア、南アメリカ等...

14.09.23 02:28 PM - Comment(s)
イギリスでのAI詐欺への対策

イギリスの独立系新聞ガーディアンのポッドキャストで、このAIを使った詐欺について、どのように見分けるのか、どのような防御策が考えられるかが、セキュリティー専門家から語られていました。(2023年9月)

最近、イギリスで人気の Money saving expert (節約の達人)、Martin Lewis(マーティン・ルイス)のAIなりすましがあり、話題になりました。マーティンさんが特定の製品やファイナンス商品を太鼓判で押しているような映像で、本人すら自分じゃないかと疑うほど、似ています。服装も自分がその日着ているものと同じだったそうです。でも、完全にフェイクです。
マーティン...

04.09.23 02:26 PM - Comment(s)
イギリスで働く
イギリスでは、政府が認定している団体、 ACAS(エイカス)/ が、イギリスでの仕事に関する問題を無料で相談できる場所となっています。企業からの要望(トレーニング等)にも対応しています。

ACASには、法律に関する資料や、Resignation(レジグネーション/退職)等のよく使われる テンプレート だけでなく、 無料オンラインコース もあります。

今回は、イギリスでのHarassment(ハラスメント)とBullying(ブリ―イング/いじめ)から。

イギリスで、上記の2つの違いは何でしょうか?


Harassment(ハラスメント)は、法律...
01.09.23 11:27 AM - Comment(s)
なぜ社会の仕組を知ることが大切なのか

資本主義や民主主義を知ることが大切なのは、特に貧困に追いやられた人々、マイノリティー(女性、子供・移民等)、富を子供に移転することができる親や親族をもっていない人々です。

現時点で、全世界の50パーセントの冨は、全世界の1パーセントの人々によって所有されていると考えられ、この富の蓄積は、パンデミック下でも加速しました。これは、「自然」な流れでもなく、これらの富裕層が「優秀」でも「努力を積み」富を増やしているわけでもありません。
この富の蓄積は、民主主義や資本主義を自分たちが利益をえつづけるために、これらの富裕層が金力をつかって捻じ曲げてきた結果です。
金力は権力の獲得へもつながります。

この仕組は、多...

24.07.23 02:57 PM - Comment(s)
リベラルデモクラシーは生き残れるのか?

べラルースや香港、他にも多くの国々(イラン、ロシア、スーダン、ミャンマー等)では、ひとびとは、死を伴うことが分かっていたとしても民主主義を求めて立ち上がりました。その理由のいくつかは、言論の自由もありますが、「法律の下に誰もが平等に裁かれること」、「権力者の責任を問うこと/権力者に説明責任があること」です。

第二次世界大戦後は、「民主主義+資本主義」対「共産主義/社会主義」という単純な図式で説明されることが多いものの、実際はもっと複雑です。
...
13.07.23 05:21 PM - Comment(s)
暗闇の中の光ー希望

最近、イギリスでは、耳の聞こえないイラク難民の少年Lawand(ローワンド)のドキュメンタリー「Name Me Lawand」が公開されました。


ローワンドが、
ことばを表現する手段(British Sign Language/イギリス式手話)を習うことを通じて、自分の世界を発見し、正確に表現できるようになり、徐々に自分への自信をつけ、聾学校でも友情を築いていく姿は、とても心に残りました。

イギリスならではだと思いますが、この聾学校の生徒たちのバックグラウンドもさまざまです。ラトヴィア出身の子はラトヴィアとロシアとイギリスの手話の3つを使います。バングラデシュ出身のとても明るくチャーミングでインテリ...
12.07.23 01:13 PM - Comment(s)
Assertion (アサーション) ー 3

まず最初に、「NO」と言うほうも受け取るほうも、「No」は誰かを拒絶しているのではなく、特定の要求を断っているだけであることを理解しておくのが前提です。
また、どんな状況や関係性にあろうと、誰にでも「No」という権利はあり、それは尊重されなければなりません

特に、日本で女性として育っていると、「No」と言ってはいけないと育てられたり、「No」と言うことで、大きな罰や不利益、逆恨みを受けたことを何度も経験しているかもしれません。
ヨーロッパでは、上記は適用しないので、嫌なことには、はっきりと「No」と言う必要があります。
ヨーロッパの人々は、日本人と違って「No」を言うことにも、受け取るのにも慣れてい...

06.07.23 10:40 AM - Comment(s)
Assertion (アサーション) ー 2

日本では、「まず義務を果たしてから権利を主張」ということを多く耳にした気がしますが、基本的人権(誰もが平等・対等に扱われること等)は、生まれながらに誰もがもっていて、かつ誰にも奪うことのできない権利であり、義務は関係ありません
さまざまな理由や事情で働けなかったりしても、そのひとのひととしての価値には全く関係なく、誰もが対等で尊重されるべき存在です。
それに、こういった間違った主張をしている人々の言う「権利」や「義務」とは、具体的に何でしょう?聞いても、明確でダイレクトな答えは返ってこないかもしれません。

これを元に、前回のAssertion(アサーション)の続きについて。

前回の「15. 自分の行...

06.07.23 10:27 AM - Comment(s)
Assertion (アサーション) ー 1

日本で使われているAssertion(アサーション/自己表現を論理的に易しく行うこと)という言葉は、他の英語でのことばの概念(Freedome, Equality, Equity)と同様に、日本語に置き換えられると、全く違うものになってしまいます。


ただ、Assertionは、ヨーロッパで生きていく上では欠かせないし、恐らく日本でも必要です。
まず前提として、年齢・性別・社会や企業での地位・民族・心身障害等の有無等に関わらず、誰もが同じ権利をもつ、対等な人間であり、誰もが同じように尊重されるべきだという考えがあります。
小さな例えでは、会社の社長と平社員であっても、社長が平社員に何を言ってもしてもい...

06.07.23 10:17 AM - Comment(s)

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