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爆撃の中でも、未来への希望を持ち続けるガザの子供たち

The UK(イギリス、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4か国から成る連合国)の多くの地域では、ガザでの即時停戦を求める大きなデモンストレーションが続けられています。

このデモンストレーションを、自分たちの政治的な権力を増すために悪い方向で使っている政治家やメディアもいますが、「市民の命を守る、誰の命も同じだけ貴重、ヒューマニティー」という、ある意味単純な目的です。

The UKには、ユダヤ人、イスラエルの市民権を持つユダヤ人、パレスチナ人の親や親戚のいる人々、アラブ地域からの移民家族、彼らの子孫等、さまざまな人々がお互いの権利や自由を尊重しながら住んでいます。

私も含めて、多くの人々が...

14.11.23 03:23 PM - Comment(s)
南アフリカのオットセイ:みんなで力を合わせてサメから自分たちを守る

イギリス、恐らく世界中でもよく知られていると思われる、動植物学者で、ドキュメンタリー制作を行っているSir David Attenborough (デイヴィッド・アッテンバラー)さんの、新たな自然界シリーズが、イギリスの国営放送BBCで始まりました。

「 Planet Earth III - Series 1: 1. Coasts 」(地球という惑星ーシリーズ1:1. 海岸)から。

デイヴィッドさん、ちょっと老けたな、と思っていたのですが、今は既に96歳です。自然や動物を語るとき、情熱が自然に出て生き生きとした表情と声なので忘れそうになるのですが、デイヴィッドさんが30歳ぐらい...
14.11.23 03:18 PM - Comment(s)
世界のConflicts(紛争・対立)とContradiction(矛盾)を探求する女性パレスタイン人アーティスト、Mona Hatoum(モナ・ハトゥム)

Mona Hatoum(モナ・ハトゥム)さんは、日本でも展示会があったようなので、作品を目にしたことがある人もいるかもしれません。

モナさんは、レバノンの首都ベイルートで、パレスチナ出身の両親の元に1952年に生まれ、ベイルートで育ちます。両親は、現在はイスラエルの一部となったHaifa(ハイファ)に先祖代々暮らしていましたが、1948年にユダヤ人で構成されるシオニズム民兵組織(ユダヤ人のための国をつくるというイデオロギー)によって武力により追い出され、隣国のレバノンに逃れざるを得ませんでした。
これは、モナさんの家族にだけ起こったことではなく、70万人を超えるアラブ系パレスチナ人が、モナさんの両...
02.11.23 11:58 AM - Comment(s)
芸術家であることの理由は、証言をすることー世界の残酷さや不正に無感覚にならない。直視しつづける

2023年10月から、ロンドンのTate Modern Gallery(テート現代美術館)にて、 Philip Guston(フィリップ・ガストン)の展覧会 が始まりました。

テート現代美術館を含めてロンドンの美術館の多くは、こういった特別展を除けば無料です。
ただ、特別展は年々高くなっていることもあり、アートが好きでロンドンに住んでいるのであれば、 メンバーシップ をもつことがお勧めです。
テート現代美術館だけでなく、Tate Britain(テート・ブリトン)美術館の特別展も無料で、どちらも素敵なメンバーのみのカフェがあります。
また、メンバーシップの種類に...
13.10.23 05:08 PM - Comment(s)
ロンドンと芸術の民主主義

ロンドンは、芸術という観点からいうと、とても民主的です。


クラシックの音楽祭である、毎年夏に一か月以上にわたって行われる Proms/ (プロムス)は、当日の立見席が早く並んだ順で買えるようになっていて、8ポンド(約1500円)です。オーケストラにも近くて、周りのひととおしゃべりしたり、立見席は楽しいです。

また、同様に、 Shakespeare's Globe/ (シェイクスピア劇場ー野外劇症)では、立見席は舞台から一番近い半円上の場所となり、5ポンド(約900円)です。俳優が舞台の途中で観客に話しかけたりして、とてもインタラクティブですべてが生きていて、...

10.10.23 04:06 PM - Comment(s)
イギリスのネット・ゼロに関する間違いだらけのシンクタンクのレポートが真実であるかのように主要新聞に掲載されることの背景と事実を知ることの大切さ

表題にあるように、ネット・ゼロ経済政策から逸れることについての正当性を主張するシンクタンクのレポートが発表されましたが、小学生レベルの間違いであふれているにも関わらず、イギリス主要新聞で、あたかも真実かのような扱いを受け、多くの新聞でヘッドラインをかざりました。
環境・エネルギー問題に関しての専門家で、 Carbon Brief/の副編集長であるSimon Evans(サイモン・エヴァンス)さんが分析しています。

イギリスの独立系新聞、ガーディアン紙の ここ からも読めます。

現与党である保守党の年に一回のConference(議会)の直前に、Civitaという55 T...

06.10.23 05:02 PM - Comment(s)
ネット・ゼローイギリスでの議論

最近、イギリス政府(正式には、The United Kingdomで、イギリス・ウェールズ・スコットランド・北アイルランドの4か国の連合国)は、新たにスコットランド沖のRosebank oil field(ローズバンク油田)の開発を承認しました。イギリス政府のネット・ゼロ経済計画に反しており、かつ地球温暖化をより加速させることになるので、大きな反対も起きています。

この油田開発を手掛けるのは、ノルウェーのEquinor(エクイノール)と、イギリスのIthaca Energy(イサカ・エネルギー)です。
前者のエクイノールは、経済的に貧しかったノルウェーで石油がみつかった際、国営企業として設置され、...

04.10.23 02:09 PM - Comment(s)
従順・素直であることの危険性

日本では、「従順」であることが美徳であるように語られるかもしれませんが、ヨーロッパでは、ネガティヴな意味合いです。

これは、日本で生きていくにも理解しておいたほうがいいことだとは思いますが、ヨーロッパで生きていくのならば、しっかりと理解しておく必要性があります。

「従順な」に近いことばとしては、英語では「obedient」或いは「submissive」「docile」「amenable」等さまざまですが、どれも奴隷のような扱いを進んで受け入れるかのような印象を与えます。
日本語でいう「素直」も、英語では「従順な」ということばと同等と見なしていいと思います。
「言われることを何でも受け入れる、言われたこ...
02.10.23 04:16 PM - Comment(s)
何でもない日常を明るくするもの

ある日、 トルコ出身でイギリスで活躍している小説家・女性人権活動家のElif Shafak (エリフ・シャファック)さんの著作の一つ「The Bastard of Istanbul」が、国営放送BBC Radio4で、短くした ドラマバージョン で放送されていました。とても複雑な話で長い小説を、エッセンスを失わないようにしながら、2時間のドラマ(ラジオでさまざまな役者が声のみで演じる)にしています。

日本語訳のタイトルは、映画でも本でも、原題とはかなり違うタイトルで意味を失っていると思うことが多いのですが、この本の題名も、直訳は「イスタンブールの非嫡子」ですが、日本...

21.09.23 03:59 PM - Comment(s)
女性たちがメディア界で重要な決定権をもつ立場に就任することで変わるもの

日本では、あまり知られていないかもしれませんが、イギリスの元スタンダップ・コメディアンで、国営放送BBCも含む多くのメディアに出演していた時代もあるRussell Brand(ラッセル・ブランド)が、複数の女性に対しての性的暴行・レイプを行っていたことがイギリスの新聞、 The Sunday Times で報じられました。

ラッセル・ブランドは全ての嫌疑を否定していますが、業界内では、彼のひどい行いは広く知られていたそうです。

スタンダップ・コメディー界でも、ギグ(テレビやラジオで放映されず、パブや劇場で観客を前に行われるので、厳しい放映規制を受けず、テレビやラジオに比べると比...

20.09.23 12:07 PM - Comment(s)

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