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今週の月曜に、The Global Institute for Women's Leadership(GIWL)が開催した、イギリスの男女の賃金差についてウェビナーに参加しました。

パネリストには、労働党の女性国会議員のJess Philipps(ジェス・フィリップス)もいて、「統計や数字だけだと、人々には響かず、無関心に終わってしまう。男女の賃金格差が一人一人の生活や人生にどう関わるのかという、感情に響く部分も大事」と言っていて、その通りだと納得しました。これは、イギリスだけでなく、全世界共通です。

なぜ、この問題(男女の賃金格差)は特に女性にとって重要なのでしょう?

ジェスが指摘しているのは、現...
24.05.22 03:56 PM - Comment(s)
伝統・慣習への新しい視点
UKの独立系新聞のガーディアンより。
オリジナルの記事は、ここより。

インドでは、ダウリー(結婚持参金)は1961年に違法とされましたが、いまだに慣習として根強く続いており、ダウリーに絡んで、1日に20人の死者(殺人、自殺)が出ているとされています。(例/結婚持参金をさらに引き出すために妻を虐待したり、新たな結婚持参金を得るため、妻を殺人して別の女性と結婚する等)

この根強い慣習が続くインドのカシミール地方の150家族の住む村、Babawayでは、このダウリー制度を2004年に禁止し、それ以来、ダウリーに絡んだ死者や女性への暴力もなく、離婚もないそうです。Babawayは、農業とパシュミナストールを...
24.05.22 03:55 PM - Comment(s)
セクシャルハラスメント グレイゾーンについて 3/3
前々回の1/3はここより。
前回のセクシャルハラスメントを見極める方法はここより。

今回は、セクシャルハラスメントのグレーゾーンという神話を壊す、Sara HassanさんとJuliette Sanchez-Lambertさんの共著の「It's Not That Grey」からの最終章です。
前回・前々回の記事を読んだ人には明確だと思いますが、セクシャルハラスメントの標的にならないことを選択できる人はいません。誰もが標的になりえ、加害を選択、コントロールできるのは加害者のみです。被害者の性別、階級、職業、どういう行動・服装をしていたかは全く関係ありません。セクシャルハラスメントは力(権力)とコントロ...
24.05.22 03:42 PM - Comment(s)
セクシャルハラスメント グレイゾーンについて 2/3
前回の記事はここより。
今回は、Red Flag System(ハラスメントに対する自衛手段)について。
【序章】
まず、自衛手段を語る前に、確認しておくことがあります。ハラスメントは、加害者が標的と定めた人に対してコントロールをし支配するという決意からきています。加害者以外に、この決意を変えさせることはできません。そのため、どんなに強力で精工なバウンダリーを作っても、Red Flag Systemを含めた自衛手段の効果は限定されたものとなります。ただ、この強力なバウンダリーを持つことで、以下の3つの点で助けとなります。
1.自分が悪かったのではないかという罪悪感の罠にはまらない 
2.ハラス...
24.05.22 03:41 PM - Comment(s)
セクシャルハラスメント グレイゾーンについて 1/3
セクシャルハラスメントについては、#meetooムーヴメントにより、少し話しやすくなった感もありますが、日本だけでなくアジア圏では、このムーヴメントにはためらいがあったようです。
 イギリスでも、スタンダップコメディアンのNishi Kumar(男性)と同じくコメディアンのRachel Parris(女性)が、彼らが主演を務めるイギリス国営放送のシュールリアルなニュースショー「The Mash Report」で、コントを交えて何がセクシャルハラスメントなのかをユーモアを交えながらも真面目に扱っていました。イギリスはアジアに比較すると女性も含めての基本的人権はずっと尊重されていますが、それでも対話...
24.05.22 03:39 PM - Comment(s)
原子力発電所やSMR(小型モジュール炉)は私たちの社会に必要/有用なのか?
​先週(2022年1月19日)に、自然エネルギー財団の開催したウェビナー「世界への原子力産業動向と日本への示唆」に参加しました。
The world nuclear industry report 2021の原文は、ここより、仮訳の日本語版は、自然エネルギー財団のウエブサイト上のここより参照可能です。

原子力発電については、日本に住んでいれば福島事故の記憶はまだ薄れていないと思います。
感情をまじえず、事実に基づいて冷静に話しあうことが早急に必要な話題だと思いますが、「事実」を集めて、かつ理解するのは大変なことだと思います。
新聞やウェブサイトを見ても、原子力発電所を保有している企業の影響(資金提供や...
24.05.22 03:33 PM - Comment(s)
ネットゼロについて
ネットゼロの取り組みは、さまざまな議論はありますが、現段階では、ヨーロッパでは再生エネルギーの利用・活用が日本よりはずっと進んでいるといえるでしょう。ヨーロッパではRule Based Society(ルールに基づいた社会)であり、EU(ヨーロピアンユニオン)の存在、地理的にヨーロッパ大陸は陸続きであり、アフリカやロシアとも近い、ということもあいまって、様々な国々を包括した一貫した戦略を立てやすい枠組が存在しているのは、エネルギー戦略では有利な部分でもあるでしょう。
 再生エネルギーに関しては、ヨーロッパでは再生エネルギーでほぼすべてをまかなうことは現実的に可能である、という意見も多いですが、...
24.05.22 03:27 PM - Comment(s)
未来予測

イギリス大学のキャンパスで日本で働きたい学生さん向けにワークショップを行っていたときに、よく聞かれた質問のうち一つは、「どういう職業が将来的に伸びるのか」ということです。これは、キャリアカウンセリングをしていたときにもよく聞く質問で、地球上のどこにいてもユニバーサルな疑問だとは思います。


この質問に、確実な答えはあるのでしょうか?

少し古い記事になりますが、2017年にイギリスの独立系新聞のガーディアン紙に「どんな仕事が20年後にも存在しているのか?」という記事があり、ここでは、2013年度に発表されたオックスフォード大学のリサーチが引用されていました。10年ほど前にどんなことが予測されたことの一...
20.05.22 04:59 PM - Comment(s)
芸術の力
コソボ出身芸術家 Petrit Haliajs(ペトリ・ハリアジュ)さんは、イタリア・ドイツ・コソボを行き来しながら活躍する芸術家です。近年では、Tate St Ives(テイト・セントアイヴス美術館)で、展覧会を開きました。ここから、Youtubeで展示の中で展覧会について説明するジャコモさんのインタビューをみることができます。
ちなみに、このSt Ivesはイギリスの西の果てにあるコーンウォール地方の一つで、海の目の前に立っている美しい建物です。家族の仕事の関係で、コーンウォールとロンドンを行き来していた期間があるのですが、中心地のFalmouth(ファルマス)あたりは、海沿いを歩ける遊歩道...
11.05.22 05:47 PM - Comment(s)
ファイナンシャル・タイムズのウェビナー:ファイナンス
先日、Financial Times(ファイナンシャル・タイムズ/日本でいうと日本経済新聞に近い)主催の「Leveraging Data and Tech to Build Productive Finance Teams(データとテクノロジーを活用して生産的な財務チームを構築)」Webinarに参加しました。

いくつかの興味深かった点について。

ファイナンスに今後必要となる人々(特に若い人々に向けて)
  • どの学部(アカウントやファイナンス等)が一番ファイナンスに向いているかは特定するのは難しい、或いは重要ではない。ファイナンスのバックグラウンドは役に立つが、急速にビジネスも世界も変わっていく中で、必...
04.05.22 03:13 PM - Comment(s)

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