Yoko Marta

Blog by Yoko Marta

 「グローバル」という言葉はイギリスでもよく聞きます。EU離脱の議論が出始めたころから現在も「Global Britain」という言葉がいろいろなところで使われています。日本の新聞等の記事でも「日本はグローバルにならないといけない」というような記事を見ますが、実際の正確な意味は何だろうと思います。

 ロンドンに住んでいると、さまざまな国々の人々と隣り合わせで暮らし、働いています。私の隣人はオランダ人とイギリス人のカップルで、下の階に住んでいる人は少し前までウェールズ人、今はイギリス人。隣の隣はトルコ人一家。一階のアート関係専門店は、スコットランド訛りの人とドイツ人がお店をマネージしている。私の知...

19.07.21 03:46 PM - Comment(s)

  イギリスで最大の人事プロフェッショナルボディーのCIPDが2021年6月15日から6月17日までオンラインでコンファレンスを開いています。会員でなくても聴講できるWebinarもあり、興味深かったものをいくつかご紹介します。

 フィードバックについては、日系企業で働いたことのあるヨーロピアンからは、「日本人は批判ばかりでうまくいったことを評価しない」ということをよく聞きました。私自身、日本で育ったので、学校教育を含めた社会全体が減点主義で、「うまくいって当たり前、失敗は厳しく罰せられる」という体験を多くしてきましたが、ヨーロッパ全般ではほぼ逆です。新しく挑戦して失敗しても、挑戦した...

19.07.21 02:01 PM - Comment(s)

 ヨーロピアンの同僚たちは、日本人のお辞儀や、上司に対しての受け答えのフォーマルさに驚いていましたが、ヨーロッパの中でもイギリスは特に形式に大きくはこだわらないと感じます。ただし、イギリスの場合は階級社会なので、特殊な階級にいる場合(皇室等)は形式にこだわるのでしょうが、普通の会社で働いていている日常的な人々の間では、とてもカジュアルです。

 ヨーロピアンの同僚や同じビルディングで働いている他の会社の人たちがよく驚いていたのは、日本人男性が他の人の目の前でドアを閉めたり、他の人がドアを開けて待っていたのに、「ありがとう」の一言もなく、まるでその人が存在しないかのようにその人とドアをすり抜けていく...

16.07.21 04:48 PM - Comment(s)

 いつの時代でも、仕事に必要なスキルは変わり続けていますが、当分の間スキルについては加速がついて変わっていくとするリサーチが多く出されています。Low Skill, High Skillについては、特に移民に対してのラベルづけとして使われることが多いです。移民の数が圧倒的に少ない日本では今一つ想像するのが難しいかもしれませんが、ヨーロッパの多くの国々には移民は多く存在し、受入れの際に、低スキル組か、高スキル組なのかの2分法で分けて仕事を割り当てられがちということに対する限界も指摘されています。イギリスに限って言えば、イギリスは世界の多くの国々を植民地として支配していた歴史から、戦争中に戦士や後...

16.07.21 04:47 PM - Comment(s)

  ヨーロッパは個人主義で、他人に関心がなく冷たい、と聞くことがあります。これは、恐らく無関心であることと干渉しないことを混同しているのだと思います。

 ヨーロッパでは、基本的に大人(18歳以降くらい)は成熟した一人の人間であり、自分の考えや気持ちを明瞭に言語化して伝えることができ、必要に応じて周囲の人々ともCivilized manner(礼儀正しいに近いですが、ヨーロッパには年齢や性別で序列をつける慣習はないので、すべての人が同じ権利をもち、相手の権利も自分の権利も同じように大事なものと考えてお互いを尊重した言動)で話し合いをすることができる、という暗黙の了解があります。その為、他...

16.07.21 04:40 PM - Comment(s)

 エンジニア職に関しては、イギリスを含めたヨーロッパでも男性が多い傾向はあるものの、学校教育(日本でいう中学校・高校レベル)の段階で特に女子に絞ってサイエンス・エンジニア領域に興味を持ちさらに知識や経験を深めるプロジェクトは多く存在しています。私自身はイギリスでITエンジニアとして働いていましたが、やはり大半は男性であるものの、女性の割合も日本で働いていた時と比べるとずっと多かった記憶があります。日本でITエンジニアとして働いていた時には、同僚(皆、男性)が出払っていたので伝言を聞こうとすると、「女は信用できないからとのかく男を出せ」や「ここは小学校の運動場じゃない(=女が職場に存在するべきじ...

16.07.21 03:01 PM - Comment(s)

 パッチワークキャリアと聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?ドイツ版リンクトインに興味深い記事があったので、ご紹介します。オリジナルの記事はここより。

 記事によると、ドイツでは、10年、20年前までは、大学や新入社員研修等で学んだことを中心に、定年まで一つの企業で一つの職種でキャリアを積み続けることは珍しいことではありませんでした。この状況は変わり始め、現在も含めて今後は、デジタル化、グローバル化さまざまな要因がからみ、常に学び続け、知識とユニークなスキルを更新し続け、変わり続ける労働市場に柔軟に対応していく必要があります。働く人々は、自律して、自分のキャリアを独自に作っていくことが欠かせませ...

13.07.21 04:29 PM - Comment(s)

   BBC(イギリスの国営放送)でも、アイスランドの週休3日の試みに触れ、スペイン等、他のヨーロッパの国でもパイロットスキームが始まっていると報道しています。原文はここより。

 上記の記事によると、アイスランドでは2015年から2019年の間に総労働人口の1パーセントにあたる2500人の働く人々を対象にして実験が行われ、全体として生産率が良くなったか同じだったとのことです。職業としては、一般的なオフィス職、お役所、病院、幼稚園・保育園等の幅広いもので、多くの人は週40時間労働から35時間ぐらいの労働時間に移行したそうです。...

12.07.21 11:31 AM - Comment(s)

 詳細に入る前に、イギリスの雇用マーケットの特性について、最初にお話します。イギリスは長年、Temp(臨時)スタッフの活用が多い傾向があります。これは、他のEU諸国とはかなり違う点となります。ただし、同一職務同一賃金は法律上の決まりであり、保険や年金、ホリデーの権利、育児・出産休暇も社員(フルタイムもいればパートタイムもあり)と同じようにありますし、会社内で差別することは法律で禁じられています。これは、イギリス政府のウェブサイトより確認できます。なお、給料だけでなく、社員食堂やコーヒー等の飲み物へのアクセス(無料ドリンクやウォーターサーバー)や、社内のコモンルームやナーサリールーム等へも正社員...

09.07.21 03:42 PM - Comment(s)

 Work from Home(日本でのリモートワーク)は、イギリスでは、全体的に生産性も会社の利益もあがり、多くの企業がポジティブな評価をしています。ただ、問題になっているのは、Digital presenteeism (一生懸命働いていると雇用主や上司にアピールするために長時間働いたり、体調が悪くてもとにかく働くこと。それがデジタル上となり、就業時間でない時間帯の電話やメールにも対応し続けること)で、これは結局働く人々の精神面・健康面、家族、社会にとってもよくないし、企業にとっても働く人々が疲れて生産性が下がればいいことはないので、所定の時間以外は、メールや電話をしない、メールや電話があれ...

05.07.21 05:19 PM - Comment(s)

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