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なぜ社会の仕組を知ることが大切なのか

資本主義や民主主義を知ることが大切なのは、特に貧困に追いやられた人々、マイノリティー(女性、子供・移民等)、富を子供に移転することができる親や親族をもっていない人々です。

現時点で、全世界の50パーセントの冨は、全世界の1パーセントの人々によって所有されていると考えられ、この富の蓄積は、パンデミック下でも加速しました。これは、「自然」な流れでもなく、これらの富裕層が「優秀」でも「努力を積み」富を増やしているわけでもありません。
この富の蓄積は、民主主義や資本主義を自分たちが利益をえつづけるために、これらの富裕層が金力をつかって捻じ曲げてきた結果です。
金力は権力の獲得へもつながります。

この仕組は、多...

24.07.23 02:57 PM - Comment(s)
リベラルデモクラシーは生き残れるのか?

べラルースや香港、他にも多くの国々(イラン、ロシア、スーダン、ミャンマー等)では、ひとびとは、死を伴うことが分かっていたとしても民主主義を求めて立ち上がりました。その理由のいくつかは、言論の自由もありますが、「法律の下に誰もが平等に裁かれること」、「権力者の責任を問うこと/権力者に説明責任があること」です。

第二次世界大戦後は、「民主主義+資本主義」対「共産主義/社会主義」という単純な図式で説明されることが多いものの、実際はもっと複雑です。
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13.07.23 05:21 PM - Comment(s)
犯罪と死刑への考え方の違い ー ヨーロッパと日本

先週(2023年6月13日)、悲しいことに、イギリスの北部Nottingham(ノッティンガム)で、大学生2人とCare takerだった65歳の男性の計3人がナイフで刺殺されました。犯人は逮捕されましたが、現在のところは、以前から精神的な病気を持っていることで知られていたようで、テロ事件ではなく、精神的な病気が悪化したのではと考えられています。BBCの記事は ここ より。


先週、亡くなった3人を悼む集会が、ノッティンガムの中心で開かれ、多くの人々が参加しました。
亡くなった3人の家族が、集まった人々に語りかけたことは、恐らく日本では想像しにくいと思います。

家族のメッセージは「...

21.06.23 04:29 PM - Comment(s)
イギリスでの家族に関する悩み相談

イギリスの数少ない独立系新聞、ガーディアン紙には、読者が悩みを相談し、それに対して、コラムニストのAnnalisa Barbieri(アンナリザ・バルビエリ)さんが、複数の心理療法セラピストと話して答えるコラムがあります。
相談してくる人たちも、イギリス在住とは限らないし、イギリスには地球上のさまざまな国で育った人々が住んでいるので、育った文化や宗教、国や背景がさまざまなのも興味深いです。
ただ、悩んでいることは世界中同じようなことだと思いますが、回答のありかたは、とても共感的でヨーロッパ的だと思います。
日本だと、「こうしなさい」といった押し付けが強い印象がありますが、ヨーロッパでは、個人のエージ...

21.06.23 04:24 PM - Comment(s)
Accountability - イギリスの英国産業連盟でのハラスメント横行への対応
英国産業連盟でのハラスメント横行がいったん明るみに出てからは、外部の専門家を入れ、徹底調査+ トップは解雇。ハラスメント文化が根付くのは、不平等と搾取が土台にあり、その上に法律に触れないような小さな有害な言動が見逃されることから始まる。誰もが対等で尊重しあう社会になれば、ハラスメントはないのが当たり前となる。
26.04.23 05:08 PM - Comment(s)
accountabilityとは
Accountability(アカウンタビリティー)とは何か。イギリスでの、殺人を犯した息子にきちんと責任を取らせた母の正しい行動。
12.04.23 04:08 PM - Comment(s)
国際女性の日ー家父長制へのチャレンジ
国際女性の日によせて。家父長制は文化や慣習によっても違う現れ方をし、アジアやアフリカでは往々にして姑から嫁への奴隷のようなひどい扱いのように、女性間でも現れます。今ある仕組も、どこかの時点で作られたもので、ずっと存在しないといけないわけではありません。家父長制を壊し、多くの人々にとって平等な社会をつくりだすことは可能です。それは一人一人の行動にかかっています。
08.03.23 12:01 PM - Comment(s)
ウクライナに永続的な平和をもたらすには
ロシアのウクライナへの侵略をやめさせ、ウクライナへ永続の平和が約束されるには、何が必要なのでしょうか?
24.02.23 06:44 PM - Comment(s)
男性と女性が同等に働くと何が起こるか?
男女平等に働く世界。イギリスでは、黒死病の後に実際に起こり、特に大多数の貧困層の人々の生活は大幅に向上し、賃金も高止まりした歴史がある。
03.02.23 05:57 PM - Comment(s)
賃金上昇がインフレーションを招くという間違った神話

The UK(イギリス、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの連合4か国)では、大きなインフレーションが起こっています。一時期は、11パーセントを超えました。
私はロンドンに20年以上住んでいますが、Daily Products(乳製品:牛乳やバター、クリーム等)は半年ほどで2倍近くにあがり、小麦粉等も値上がりしています。ガソリン代の値上がりは少し収まりましたが、電気・ガス代の高騰は非常に大きく、病院(NHS)で働く人々、鉄道業界で働く人々、Royal Mail(郵便)業界で働く人々、空港で働く人々(Baggage Handler/荷物を扱う人々)など、さまざまな業界でストライキが起こって...
16.12.22 03:57 PM - Comment(s)

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