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ドイツでの民主主義への希望

定期的に聞いているPodcastの中に、Financial Times(ファイナンシャル・タイムズ)の「The Rachman Review」があります。ブリティッシュ・ジャーナリストのGideon Rachman(ギデオン・ラフマン)さんが担当しているポッドキャストです。
ヨーロッパに住んでいると、名前からユダヤ系なんだろうと気づくと思うのですが、父はユダヤ系南アフリカ人で、イギリス生まれ・育ちではあるものの、子供時代の一部は南アフリカで過ごしたようです。ジャーナリスト時代を東アジアで過ごした期間もかなりあり、アジアにも深い洞察眼をもっているジャーナリストです。
ヨーロッパにいると、人々のアイデ...
06.02.24 02:26 PM - Comment(s)
イスラエルの不正な行動(戦争犯罪や国際法違反)への盲点は、平和への盲点となる:ものごとを全体的に明晰なモラルをもって見ることの大切さ

日本だけで暮らしていると、中東やヨーロッパで起きていることは、どこか遠い国の話のように聞こえるかもしれませんが、実際には、世界はつながっています。
世界では、特に若い人々は、パレスチナで起こっていること、女性への暴力、環境破壊、黒人への差別等が実際には根っこではつながっている問題であることに鋭く気づき、これらの点をつないで、民族や男女、国籍、人種や心身の障害や性的指向等による区別・差別なしに、誰もが基本的人権と自由を行使でき、平等な機会がある世界をつくることを目指して、行動にうつしています。
だからこそ、自分や自分のコミュニティーで直接起こっていることではない事に対しても、実際に影響を受けている人...
25.01.24 04:54 PM - Comment(s)
パンデミックを利用して、不正にお金儲けをしたとても裕福な人々への捜査(イギリス)

イギリスでは、新型コロナウィルスのパンデミックに対するイギリス政府の対応を検証する独立調査委員間(the UK covid-19 inqiury)が行われ、その当時の首相だったBoris Johnson(ボリス・ジョンソン)さんを含む政治家や、決定に関った科学者や医療者たちも証言しています。
ボリスさんは、科学者の説明をほぼ理解しておらず、パンデミックの間も、自分の収入となる本の執筆をしていて大事な会議に数日出なかったりと、言い訳もカラフルで、相変わらず多くの嘘もつきますが、検証側から厳しい追及を受けてました。
現在の首相で、パンデミック時には財務相だった、Rishi Sunak(リシ・スナック)...
25.01.24 04:26 PM - Comment(s)
明晰にみるー Daniel Levy(ダニエル・レヴィ)さん: イギリス育ちのユダヤ系イスラエル人政治学者

ダニエルさんは、イギリス育ちのユダヤ系イスラエル人政治学者で、現在は、US/Middle East Project(USMEP/アメリカ・中東プロジェクト)の代表でもあります。イスラエル政府の首相室のアドヴァイザー、上級政策アドヴァイザー等の経験があり、和平協議やパレスチナ問題にも関わり続けています。 

イギリスに住んでいると、政府もニュースもほぼ完全にイスラエル政府のナラティヴに従っているもので疑問を感じることも多いのですが、ダニエルさんは、アメリカやイギリスといった西側諸国のダブル・スタンダード(二重基準)やモラルのなさをすっきりと明かします。 

イギリスの国営放送BBCニ...

18.12.23 12:06 PM - Comment(s)
ヨーロッパでもっとも危険な原子力施設の、毒性の高い職場環境が及ぼす危険性

イギリスには、核兵器にも使われるプルトニウムを世界最大量で貯蔵している核施設、Sellafield(セラフィールド)があります。

最近、このセラフィールドについて、イギリスの独立系新聞紙ガーディアンが、数年にわたる調査の結果を発表しました。

そこには、ロシア・中国からとみられるコンピューターシステムへのハッキング、施設の老朽化で毒性のある物質が流出している可能性、毒性の高い職場環境等が指摘されました。

セラフィールドの前身でもあったWindscale(ウィンドスケール)は、世界で最初の商業原子力発電所ですが、1957年に、当時ではヨーロッパ最大の原子力事故(原子力発電所での火災)を引き起こしました。

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18.12.23 11:55 AM - Comment(s)
IntegrityとHumanity - スコットランド労働党リーダー Anas Sarwar (アナス・サルワル)

ガザでは、明日木曜より4日の一時停戦が合意されたようですが、多くの人道的救助を行う団体では、4日は全く十分ではなく、パレスチナ市民の命を救うために、もっと長い停戦か、恒久的な停戦が必要だとの切実な声もあがっています。※残念ながら、木曜現在で、この人質解放は延期され、早くても金曜になると発表されました。

The UK(イギリス、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの連合4か国)において、イギリス中央政府では、現在、労働党が一番大きな野党です。11月15日にガザ地区での停戦を求めるスコットランド国民党提出の動議があり、イギリス労働党リーダーのキーア・スターマーさんは、労働党議員に棄権するよう指...
23.11.23 12:09 PM - Comment(s)
ガザで起きているパレスチナ市民大量殺害に沈黙を続けるドイツ政府の間違い

民族浄化が起きたボスニアに育ち、その後のことも知っている自分に、ガザで起きているパレスチナ人の死と民族浄化について沈黙せずはっきりと語り、ドイツ政府の一方的さ、偽善を指摘するのは、わたしのひととしての責任 - 
Lana Bastašić(ラナ・バスタシッチ)さん

Lana Bastašić(ラナ・バスタシッチ)さんは、「Catch the Rabbit(うさぎを捕まえて/追いかけて)」という小説を書きました。十数か国語に既に翻訳されており、賞も取っているのですが、日本語はマイナー言語なので、翻訳されるまでには少し時間がかかるか、或いは翻訳される日はこないのかもしれません。

多くの本や記事...
23.11.23 11:56 AM - Comment(s)
南アフリカのオットセイ:みんなで力を合わせてサメから自分たちを守る

イギリス、恐らく世界中でもよく知られていると思われる、動植物学者で、ドキュメンタリー制作を行っているSir David Attenborough (デイヴィッド・アッテンバラー)さんの、新たな自然界シリーズが、イギリスの国営放送BBCで始まりました。

「 Planet Earth III - Series 1: 1. Coasts 」(地球という惑星ーシリーズ1:1. 海岸)から。

デイヴィッドさん、ちょっと老けたな、と思っていたのですが、今は既に96歳です。自然や動物を語るとき、情熱が自然に出て生き生きとした表情と声なので忘れそうになるのですが、デイヴィッドさんが30歳ぐらい...
14.11.23 03:18 PM - Comment(s)
女性たちがメディア界で重要な決定権をもつ立場に就任することで変わるもの

日本では、あまり知られていないかもしれませんが、イギリスの元スタンダップ・コメディアンで、国営放送BBCも含む多くのメディアに出演していた時代もあるRussell Brand(ラッセル・ブランド)が、複数の女性に対しての性的暴行・レイプを行っていたことがイギリスの新聞、 The Sunday Times で報じられました。

ラッセル・ブランドは全ての嫌疑を否定していますが、業界内では、彼のひどい行いは広く知られていたそうです。

スタンダップ・コメディー界でも、ギグ(テレビやラジオで放映されず、パブや劇場で観客を前に行われるので、厳しい放映規制を受けず、テレビやラジオに比べると比...

20.09.23 12:07 PM - Comment(s)
イギリスでのAI詐欺への対策

イギリスの独立系新聞ガーディアンのポッドキャストで、このAIを使った詐欺について、どのように見分けるのか、どのような防御策が考えられるかが、セキュリティー専門家から語られていました。(2023年9月)

最近、イギリスで人気の Money saving expert (節約の達人)、Martin Lewis(マーティン・ルイス)のAIなりすましがあり、話題になりました。マーティンさんが特定の製品やファイナンス商品を太鼓判で押しているような映像で、本人すら自分じゃないかと疑うほど、似ています。服装も自分がその日着ているものと同じだったそうです。でも、完全にフェイクです。
マーティン...

04.09.23 02:26 PM - Comment(s)

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