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患者の命を最後までみたガザ地区の医師Dr. Hammam Alloh(ハマム・アル医師)

ガザでは二か月以上、パレスチナ市民たちがイスラエルの攻撃と包囲(水や食料がない)が続いています。現在は半数以上がが飢餓状態にあるとの報道もありました。


国連はあまりにも無力には見えますが、国連で働く多くの法律専門家は、今回のイスラエルの主張する「自衛権:戦争を仕掛ける権利」に疑問を投げかけています。

イスラエルに長年占領されているパレスチナ地区(ガザ、ウエストバンク、東エルサレム)で起きている国際法に違反する犯罪等を観察・記録している国連のFrancesca Albanese(フランチェスカ・アルバネーゼ)さんも、その一人です。

もちろん、国際法の解釈も一通りではありませんが、フランチェスカさんの解...
18.12.23 04:24 PM - Comment(s)
明晰にみるー Daniel Levy(ダニエル・レヴィ)さん: イギリス育ちのユダヤ系イスラエル人政治学者

ダニエルさんは、イギリス育ちのユダヤ系イスラエル人政治学者で、現在は、US/Middle East Project(USMEP/アメリカ・中東プロジェクト)の代表でもあります。イスラエル政府の首相室のアドヴァイザー、上級政策アドヴァイザー等の経験があり、和平協議やパレスチナ問題にも関わり続けています。 

イギリスに住んでいると、政府もニュースもほぼ完全にイスラエル政府のナラティヴに従っているもので疑問を感じることも多いのですが、ダニエルさんは、アメリカやイギリスといった西側諸国のダブル・スタンダード(二重基準)やモラルのなさをすっきりと明かします。 

イギリスの国営放送BBCニ...

18.12.23 12:06 PM - Comment(s)
ヨーロッパでもっとも危険な原子力施設の、毒性の高い職場環境が及ぼす危険性

イギリスには、核兵器にも使われるプルトニウムを世界最大量で貯蔵している核施設、Sellafield(セラフィールド)があります。

最近、このセラフィールドについて、イギリスの独立系新聞紙ガーディアンが、数年にわたる調査の結果を発表しました。

そこには、ロシア・中国からとみられるコンピューターシステムへのハッキング、施設の老朽化で毒性のある物質が流出している可能性、毒性の高い職場環境等が指摘されました。

セラフィールドの前身でもあったWindscale(ウィンドスケール)は、世界で最初の商業原子力発電所ですが、1957年に、当時ではヨーロッパ最大の原子力事故(原子力発電所での火災)を引き起こしました。

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18.12.23 11:55 AM - Comment(s)
歴史・事実を知ることの大切さ

今回のハマス・イスラエル戦争では、イギリスを含むヨーロッパとアメリカでは、一方的にイスラエル寄りの報道が多いのですが、ユダヤ系カナダ人のトラウマを専門とする精神科医のGabor Mate(ガボール・マテ)さんが、興味深く、人間的な共感に満ちた対談を行っていました。

ガボールさんを含めた他の人々の興味深い対談も含まれるPodcastは、 ここ から聴けます。
英語が理解できるということは、さまざまな思想にあい、自分の考えをひろげることにも役立ちます。

ガボールさんは、1944年にハンガリーに生まれ、母方の祖父母はユダヤ人であることが原因でアウシュヴィッツで殺されました。ガボールさん...

18.12.23 11:41 AM - Comment(s)
自分たちの物語を語り続けることの大切さ: パレスチナ詩人 Refaat Alareer(レファート・アラレア)さん

パレスチナ詩人で、英文学教授で、英語で詩を書いてきたRefaat Alareer(レファート・アラレア)さんが、イスラエルの爆撃により、12月7日に、ガザ北部で他の6人の家族とともに亡くなりました。

イスラエル軍は、ガザの多くの文化遺産や大学、裁判所、図書館等を爆撃しています。

既に戦争犯罪となる、学校や避難所、病院等を爆撃し続けているので、その一環かと気に留めないかもしれませんが、これは、パレスチナ市民の文化やその土地に生きていたという歴史を消し去ろうとするプロジェクトの一つとも考えざるをえません。

私の友人のユダヤ人や、先進諸国のユダヤ人団体からよく使われる作り話は「パレスチナは誰も住んでいない...

18.12.23 11:40 AM - Comment(s)
映画「To Kill A Tiger」

先日(2023年12月7日)に、ロンドンのBloomsbury地区にあるCurzon Cinema(イギリスでの映画館の大きなチェーン)で、ドキュメンタリー映画「To Kill a Tiger」の上映があり、それに伴って、映画の後に女性監督のNisha Pahuja(ニーシャ・パフジャ)さんを交えたパネルディスカッションがありました。

ロンドンという都会にいて良かったと感じるのは、監督とのパネルディスカッションのように直接対話できる機会があることです。聴衆からの質問も興味深いものもあるのが楽しいです。

監督のニーシャさんは、インドでインド人両親の元に生まれ、小さいうちにカナダに移民したカナダ人です...

08.12.23 06:16 PM - Comment(s)
もちえなかった普通の親子関係をグリーヴする(悼む)
ある日Podcastをランダムに聞いていたら、「  How To Grieve an Estranged Parent 」に遭遇しました。直訳すると、「どのように疎遠にした親をグリーヴするか」ですが、このGrieveにぴったりとくる日本語は存在しないのではないかと思います。

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05.12.23 05:48 PM - Comment(s)
違う意見のままでも、良いコンフリクト(対立・衝突)を通して、より深い理解とつながりを作る

数日前、Atlantic(アトランティック新聞)のPodcastを聞いていたら、ジャーナリストのAmanda Ripley(アマンダ・リプリー)さんが、Podcastの司会者と二人で、よくある家庭内でのコンフリクト(対立・衝突)を通して、なぜそのコンフリクトが起こるのか、どうやって解決するのかを、情熱的に、かつユーモアを交えて話していました。

司会者の女性とアマンダさん(女性)の家庭でのエピソードも、全世界共通で、よくあるよね~と納得できるもので、この二人の正直な発言や反応にも笑ってしまいました。 

ここ から、無料で聴けます。
英語も聞き取りやすいです。

ちなみに、 A...

04.12.23 06:12 PM - Comment(s)
混沌とした時代をより良く生きる: 古代の哲学から

Brigid Delaney(ブリジット・ディレイニー)さんは、20年以上をジャーナリストとして過ごしましたが、パンデミックやニュースのサイクルが早くなり、混乱や疲れを感じていたころ、古代の哲学、Stoicism(ストイシズム)に出会って、多くのことを学んだそうです。

基本は、自分にコントロールがあること(自分自身がしていること)、自分にはコントロールがないことを判断し、自分にコントロールがあることに対して力を注ぐことにより、無用な心配や恐れをなくして、リラックスしながら、ひととしての指針(practice courage: 勇気を行使する訓練、wisdom: 知恵・叡智、temperance:...

04.12.23 06:08 PM - Comment(s)
IntegrityとHumanity - スコットランド労働党リーダー Anas Sarwar (アナス・サルワル)

ガザでは、明日木曜より4日の一時停戦が合意されたようですが、多くの人道的救助を行う団体では、4日は全く十分ではなく、パレスチナ市民の命を救うために、もっと長い停戦か、恒久的な停戦が必要だとの切実な声もあがっています。※残念ながら、木曜現在で、この人質解放は延期され、早くても金曜になると発表されました。

The UK(イギリス、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの連合4か国)において、イギリス中央政府では、現在、労働党が一番大きな野党です。11月15日にガザ地区での停戦を求めるスコットランド国民党提出の動議があり、イギリス労働党リーダーのキーア・スターマーさんは、労働党議員に棄権するよう指...
23.11.23 12:09 PM - Comment(s)

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