The Green Catalyst
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Hope and Humanity

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怒りを感じることの大切さと、どうポジティヴな行動へと導くか

日本語だと、「怒る」と聞くと、(たとえ不当な怒りだったとしても)怒りを感じた人が、自分より弱い立場の人に対して攻撃的にあたりちらすことのようにも思うのですが、実際、「Anger/アンガー(怒り)」という感情と、怒りを感じたことにより導かれる言動とは違うもので、分けて考える必要があります
「怒り」という感情は、人間としてごく普通の感情であり、不当な扱いを受けた時、危険な目にあったときなど、自分のために立ち上がりたたかったり、状況によっては一時的に安全な場所に急いで退避するための必要な力を与えてくれます

ちなみに、Woody Allen(ウディー・アレン)の映画の中の登場人物が「私は絶対に怒らない...

30.04.24 08:51 AM - Comment(s)
ディグニティ: ひととして存在しているだけで、誰もが特別な価値をもっているー他人からどう扱われるかに関係なく

イギリスの独立新聞のガーディアン紙の日曜版には、Physchotherapist(サイコセラピスト/心理療法士)・Author(作家)であるPhilippa Perry(フィリッパ・ペリー)さんが長年担当している相談コーナーがあります。

Agony aunt(アゴニー・アーント/新聞や雑誌の相談欄に回答する女性たちを指していう)とも呼ばれています。

フィリッパさんは、女装をすることでも知られている現代陶芸家のGrayson Perry(グレイソン・ペリー)さんと結婚しています。
グレイソンさんは、陶芸家としての作品も好きなのですが、著作もいいです。
「The Descent of Man(日本語版では...

30.04.24 08:38 AM - Comment(s)
「赦す」ことは、忘れることとは全く違う ー 覚えておくことが必須

「赦す」というと、何を想像するでしょうか。


南アフリカ共和国のアパルトヘイト政策に対して、命の危険を省みず反対し続けたDesmond Tutu(デスモンド・トゥトゥ)元大司教は、以下のように言っていました。

「Forgiveness(フォーギヴネス/赦し)は忘れることとは全く違う。実際には、(赦すということは)覚えていることで、覚えていても、(加害者に対して)なぐりかえす(同じことをやり返す)権利を使わないということです。
それは、新しい始まりへのセカンド・チャンスであり、覚えている、という部分は特別に大事な部分です。
特に、起こった事が繰り返される(加害者が加害を再び行う)ことを望まないならば。

イ...
30.04.24 08:26 AM - Comment(s)
地球上の私たちがみんなもっているShared Humanity

たまたま聞いていたポッドキャスト「Intercepted」で、アメリカ人救急医師(もともとはパレスチナ難民の両親のもとにクウェートで生まれ、アメリカへ難民として移民)のMohammad Subeh(モハメッド・スベー)さんが、ガザでの数週間の救急医師の経験を話していました。


モハメッドさんの両親は、1948年のイスラエル建国時にユダヤ系民兵によって暴力的に追放された75万人のパレスチナ人たちの一部です。
モハメッドさん一家はKwait(クウェート)で難民として暮らし、1984年にモハメッドさんが生まれ、モハメッドさんは人生の最初の6年をクウェートでパレスチナ難民として暮らします。どこに行くにもTr...

19.04.24 03:05 PM - Comment(s)
Radical Empathy (ラディカル・エンパシー/急進的な共感)ー 世界も私たちもみんなつながっている

Empathy(エンパシー)の主要な意味は、相手の立場に自分を置き、相手がどのように物事をみているか、感じているかを知ろうとすることです。

ただ、私たちが特権をもっているような環境にいて、それに気づいていない場合(例/その国や地域・社会での主要な民族・人種・国民である等も含む)、基本的人権を奪われているような人々のことを想像するのが難しいことは、意識しておく必要があります。

ベテラン・ジャーナリストでアカデミックでもあるIsabel Wilkerson(イザベル・ウィルカーソン)さんの著作「The Caste(ザ・カースト)」に出てきていた「Radical Empathy(ラディカル・エンパシー/...

15.04.24 05:21 PM - Comment(s)
Fierce Self-Compassion(フィアース・セルフ・コンパッション)/(たたかうための)強いコンパッション))your post title

ある日、いつものMeditation App(瞑想アプリケーション)のHeadSpace(ヘッドスペース/英語がベースでほかのヨーロピアン言語でも聞けるけど、アジア言語はなし)を聞いていると、アメリカの心理学者のKristin Neff(クリスティン・ネフ)さんのPodcastがあり、心に残りました。


Podcastで、クリスティンさんは、自閉症をもった息子さんがまだ小さい時に、かんしゃくがとまらなくなり、息子本人も苦しいのだろうと思いながらも、自分もつらくて、自分の腕をさすりながら「クリスティン、大変だね、つらいね、がんばってるね」と心の中で言っていると、息子さんにもクリスティンさんの落ち着き...
15.04.24 05:18 PM - Comment(s)
希望と楽観性を持ち続け、団結して抵抗し続けることの大切さー独裁政治は内部から崩壊させられる

Alexei Navalny (アレクセイ・ナヴァルニー/英語圏では、ナヴァルニーと発音され、日本で通用しているナワリヌイとは違います。でも、恐らく日本での発音のほうが現地語読みに近いはず)さんの死亡のニュースに伴い、ブリティッシュ(The UKの連合国4か国のうちのウェールズ国出身のウェールズ人)女性ジャーナリストの、Carole Cadwalladr(キャロル・キャドウォラダー)さんが、独立系新聞ガーディアン紙に興味深い記事を寄稿していました。


ちなみに、キャロルさんの名前のつづり(苗字も名前も両方)をみると、The UKに住んでいる人々なら、直観的にすぐにウェールズ人だと見当がつくと思いま...
22.02.24 10:41 AM - Comment(s)
優しさや共感を基盤とした社会

イギリスの独立系新聞ガーディアン紙には、環境に強いベテランジャーナリストのGeorge Monbiot(ジョージ・モンビオット)さんが常駐エディターとし在籍しています。
ジョージさんは、環境問題があまり知られていなかった頃から、環境について書き、ときには、環境問題を理解したくない・理解しない人々を相手に、フラストレーションで涙を流しそうになったこともあることから、映画の「Don't look up」の主人公のうちの科学者にたとえられることもありますが、彼の環境に対する深い知識・洞察とパッションは本物です。
このジョージさんが、なぜトランプ元大統領が、アメリカでいまでに人気なのかを、社会や個人の価値...
13.02.24 06:08 PM - Comment(s)
失敗することの大切さ

ある日、偶然、スダーン生まれでイギリスで活躍する女性ジャーナリストNesrine Malik(ネスリン・マリック)さんの出演するポッドキャストに遭遇しました。
ネスリンさんは、イギリスの独立系新聞紙ガーディアンのジャーナリストでもあります。ここから、彼女の記事が読めます。

録音されたのは、少し前(2019年)になります。
ネスリンさんの記事は長年興味深く読んでいるのですが、鋭い見方と深い知識で書いていることと、母国語でない英語で書いているせいもあるのか、フォーマルで固い表現である印象があったのですが、ポッドキャストでは、気さくで気取らず、楽しく、とてもいいインタビューでした。
ポッドキャストは、「Ho...

25.01.24 05:04 PM - Comment(s)
普通の市民にできる草の根外交運動:パレスチナの人々の命と尊厳を守るために

最近、イギリスの独立系新聞ガーディアン紙に、ユダヤ系カナダ人女性ジャーナリスト・作家・映画製作者・アカデミックのNaomi Klien(ナオミ・クライン)さんが、パレスチナの人々の基本的人権と自由、安全が保障されるためには、イスラエル政府が日々行っている国際法違反や戦争犯罪をやめることが必要で、そのために国際社会がプレッシャーをかけ、イスラエル政府が国際法を守るようになるまで、私たち地球上の誰もができることについて、寄稿していました。
ここから読めます。
ちなみに、「Naomi」という名前は、イギリスでも北アメリカでも、「ナオミ」ではなく、「ネィオミ」に近い発音のことが多いです。

ヨーロピアン時間で...

25.01.24 05:04 PM - Comment(s)

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