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よりよい社会のために -「子供の保護」

「子供の保護」と聞くと何を思い浮かべるでしょう?

イギリスでは、「子供」は法律的に、18歳未満の子供たちを指します。

私自身、2014年、2015年当時、子供向けのチャリティー団体で規模の大きかった「Kids Company」のボランティアとしての審査、トレーニングを一通り受けましたが、「子供を守る」ための仕組はかなり厳格です。残念ながら、私がトレーニングを終えた直後の2015年に「Kids Company」は経営上の問題で倒産しました。

子供向けのボランティアとして働くには、「犯罪歴」のチェックが必要で、以前に住んだことがある国すべてに問い合わせが行われます。この「犯罪歴」は最新のものが必要で、発...
20.06.22 04:11 PM - Comment(s)
未来は私たちが創るもの

私のイタリアに住んでいるイタリア人家族のかかりつけ医は、ウクライナ人です。
下の階の難病にかかっているイタリア人隣人の24時間ケアを10年近く住み込みで行っているのもウクライナ人です。彼女には、息子さんがウクライナにいて、「ウクライナ」という言葉を聞くと涙が止まらず、とても痛々しく感じます。
平和な世界に住んでいる私たちには、できることは限られているとはいえ、彼らのこと/ウクライナで起こっていることを忘れないこと自国政府に対してウクライナをサポートし続けるよう、呼びかけを続けていくことでしょう。

2週間ほど前のThe UKのガーディアン紙の記事から。
(アメリカの)キッシンジャーの「ウクライナは(ド...
20.06.22 03:53 PM - Comment(s)
女性画家 Paula Rego(パウラ・レゴ)

去年(2021年)に、Paula Rego(パウラ・レゴ)の大きな展示会がTate Modern(テート・モダン美術館)であり、とても良かったので、珍しくこのBlogの表紙にもあるカタログを購入しました。


去年の展示会より。

パウラ・レゴの作品は見たことはあったものの、画家についてはあまりよく知らないままでした。彼女はポルトガルの首都リスボンで生まれた女性画家で、17歳でロンドンのアートスクールへ進み、イギリス人画家のVictor Willingと結婚し、ポルトガルとロンドンを行ったり来たりしていた期間もあるものの、現在も含めて長い間ロンドンで働き、80歳を超えてからも精力的に活動しています。20...

09.06.22 11:10 AM - Comment(s)
雨の合間の虹(ロンドン/イギリス)
ロンドンには20年以上住んでいますが、一日のうちに四季があるというぐらい、天気はころころと変わります。通常は小雨が少し降って晴れたりやんだり、という感じでですが、雨が(ロンドンでのスタンダードと比べて)強く降る日は、風もとても強いので、傘を使う人は多くありません。傘はひっくり返るし、傘を差していても結局は風のせいで雨を防ぎようがないので。おばあちゃんたちは、ビニール製の顎のところで紐を結ぶスカーフのような帽子をかぶっているのも見ます。通常は雨は長く続かないので、スーパーやジムの屋根の下で待ちます。待っている人もけっこういて、気軽に見ず知らずの人々と話したりするのも楽しい時間です。

イギリス人たち...
06.06.22 02:48 PM - Comment(s)
物語の力- Othersとして人間性を奪われた人々の人間性を取り戻す
エリフ・シャファック(ELIF SHAFAK)さんは、トルコ/イギリスの小説家、アカデミック、人権活動家です。イギリスを居住地としているので、BBC(イギリス国営放送)等のラジオ番組にも出演し、柔らかく穏やかな話し方と鋭い考察、平等・正義への強い意志の対比が印象的です。

彼女は、トルコ人の両親の下にフランスで生まれ育ちます。父は哲学の博士号をフランスで勉強していました。両親が離婚した後、彼女は母とともに、母の実家のトルコの首都アンカラへと引っ越します。彼女は5歳くらいでした。彼女の母方の祖母は、自分自身は高い教育を受けていなかったにも関わらず、エリフさんの母に、教育を受け、自分のキャリアを持つこ...
06.06.22 02:41 PM - Comment(s)
働くということ
「はたらく」という言葉を聞いて、すぐに頭に思い浮かんだのは「WORK」「JOB」「CAREER」「VOCATION」。イギリスに限らずヨーロッパでは、まず言葉を定義することから始まることが多いです。さまざまな国籍や民族、宗教等が混在した社会では、それぞれが違った考えやアイディアを持っていることが前提で、同じ用語についても、最初にある程度お互いの概念を対話を通して確認しないと、話がかみ合わなくなります。

この中で最初に外したの「VOCATION」。これは、もともとがCALLINGからきているので神職など宗教について使われることが多く、日本語では「天職」と訳されているようですが、日本語の文脈で使われ...
06.06.22 02:17 PM - Comment(s)
今週の月曜に、The Global Institute for Women's Leadership(GIWL)が開催した、イギリスの男女の賃金差についてウェビナーに参加しました。

パネリストには、労働党の女性国会議員のJess Philipps(ジェス・フィリップス)もいて、「統計や数字だけだと、人々には響かず、無関心に終わってしまう。男女の賃金格差が一人一人の生活や人生にどう関わるのかという、感情に響く部分も大事」と言っていて、その通りだと納得しました。これは、イギリスだけでなく、全世界共通です。

なぜ、この問題(男女の賃金格差)は特に女性にとって重要なのでしょう?

ジェスが指摘しているのは、現...
24.05.22 03:56 PM - Comment(s)
伝統・慣習への新しい視点
UKの独立系新聞のガーディアンより。
オリジナルの記事は、ここより。

インドでは、ダウリー(結婚持参金)は1961年に違法とされましたが、いまだに慣習として根強く続いており、ダウリーに絡んで、1日に20人の死者(殺人、自殺)が出ているとされています。(例/結婚持参金をさらに引き出すために妻を虐待したり、新たな結婚持参金を得るため、妻を殺人して別の女性と結婚する等)

この根強い慣習が続くインドのカシミール地方の150家族の住む村、Babawayでは、このダウリー制度を2004年に禁止し、それ以来、ダウリーに絡んだ死者や女性への暴力もなく、離婚もないそうです。Babawayは、農業とパシュミナストールを...
24.05.22 03:55 PM - Comment(s)
セクシャルハラスメント グレイゾーンについて 3/3
前々回の1/3はここより。
前回のセクシャルハラスメントを見極める方法はここより。

今回は、セクシャルハラスメントのグレーゾーンという神話を壊す、Sara HassanさんとJuliette Sanchez-Lambertさんの共著の「It's Not That Grey」からの最終章です。
前回・前々回の記事を読んだ人には明確だと思いますが、セクシャルハラスメントの標的にならないことを選択できる人はいません。誰もが標的になりえ、加害を選択、コントロールできるのは加害者のみです。被害者の性別、階級、職業、どういう行動・服装をしていたかは全く関係ありません。セクシャルハラスメントは力(権力)とコントロ...
24.05.22 03:42 PM - Comment(s)
セクシャルハラスメント グレイゾーンについて 2/3
前回の記事はここより。
今回は、Red Flag System(ハラスメントに対する自衛手段)について。
【序章】
まず、自衛手段を語る前に、確認しておくことがあります。ハラスメントは、加害者が標的と定めた人に対してコントロールをし支配するという決意からきています。加害者以外に、この決意を変えさせることはできません。そのため、どんなに強力で精工なバウンダリーを作っても、Red Flag Systemを含めた自衛手段の効果は限定されたものとなります。ただ、この強力なバウンダリーを持つことで、以下の3つの点で助けとなります。
1.自分が悪かったのではないかという罪悪感の罠にはまらない 
2.ハラス...
24.05.22 03:41 PM - Comment(s)

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