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イギリスのネット・ゼロに関する間違いだらけのシンクタンクのレポートが真実であるかのように主要新聞に掲載されることの背景と事実を知ることの大切さ

表題にあるように、ネット・ゼロ経済政策から逸れることについての正当性を主張するシンクタンクのレポートが発表されましたが、小学生レベルの間違いであふれているにも関わらず、イギリス主要新聞で、あたかも真実かのような扱いを受け、多くの新聞でヘッドラインをかざりました。
環境・エネルギー問題に関しての専門家で、 Carbon Brief/の副編集長であるSimon Evans(サイモン・エヴァンス)さんが分析しています。

イギリスの独立系新聞、ガーディアン紙の ここ からも読めます。

現与党である保守党の年に一回のConference(議会)の直前に、Civitaという55 T...

06.10.23 05:02 PM - Comment(s)
ネット・ゼローイギリスでの議論

最近、イギリス政府(正式には、The United Kingdomで、イギリス・ウェールズ・スコットランド・北アイルランドの4か国の連合国)は、新たにスコットランド沖のRosebank oil field(ローズバンク油田)の開発を承認しました。イギリス政府のネット・ゼロ経済計画に反しており、かつ地球温暖化をより加速させることになるので、大きな反対も起きています。

この油田開発を手掛けるのは、ノルウェーのEquinor(エクイノール)と、イギリスのIthaca Energy(イサカ・エネルギー)です。
前者のエクイノールは、経済的に貧しかったノルウェーで石油がみつかった際、国営企業として設置され、...

04.10.23 02:09 PM - Comment(s)
従順・素直であることの危険性

日本では、「従順」であることが美徳であるように語られるかもしれませんが、ヨーロッパでは、ネガティヴな意味合いです。

これは、日本で生きていくにも理解しておいたほうがいいことだとは思いますが、ヨーロッパで生きていくのならば、しっかりと理解しておく必要性があります。

「従順な」に近いことばとしては、英語では「obedient」或いは「submissive」「docile」「amenable」等さまざまですが、どれも奴隷のような扱いを進んで受け入れるかのような印象を与えます。
日本語でいう「素直」も、英語では「従順な」ということばと同等と見なしていいと思います。
「言われることを何でも受け入れる、言われたこ...
02.10.23 04:16 PM - Comment(s)
何でもない日常を明るくするもの

ある日、 トルコ出身でイギリスで活躍している小説家・女性人権活動家のElif Shafak (エリフ・シャファック)さんの著作の一つ「The Bastard of Istanbul」が、国営放送BBC Radio4で、短くした ドラマバージョン で放送されていました。とても複雑な話で長い小説を、エッセンスを失わないようにしながら、2時間のドラマ(ラジオでさまざまな役者が声のみで演じる)にしています。

日本語訳のタイトルは、映画でも本でも、原題とはかなり違うタイトルで意味を失っていると思うことが多いのですが、この本の題名も、直訳は「イスタンブールの非嫡子」ですが、日本...

21.09.23 03:59 PM - Comment(s)
女性たちがメディア界で重要な決定権をもつ立場に就任することで変わるもの

日本では、あまり知られていないかもしれませんが、イギリスの元スタンダップ・コメディアンで、国営放送BBCも含む多くのメディアに出演していた時代もあるRussell Brand(ラッセル・ブランド)が、複数の女性に対しての性的暴行・レイプを行っていたことがイギリスの新聞、 The Sunday Times で報じられました。

ラッセル・ブランドは全ての嫌疑を否定していますが、業界内では、彼のひどい行いは広く知られていたそうです。

スタンダップ・コメディー界でも、ギグ(テレビやラジオで放映されず、パブや劇場で観客を前に行われるので、厳しい放映規制を受けず、テレビやラジオに比べると比...

20.09.23 12:07 PM - Comment(s)
押し付けられたネガティヴな自分像を捨てて、新たな自分の物語を作ること

最近、国営放送BBCで90年代に放映された、「 Our Friends in the North 」が再放送されました。
James Bondを演じたこともあるDaniel Craig(ダニエル・クレイグ)さんも出演しています。1960年代から90年半ばにかけてのイギリス北部のNewcastle(ニューキャッスル)に住む4人の友達を軸に、イギリスがどう変わっていったかを描きます。

イギリスは、階級社会で、Northerners(北部のひとびと)という際には、「労働者階級」「貧しい」といったラベルが貼られがちです。実際は、18世紀半ばから19世紀半ばまでは、ニューキャッスルは、I...

18.09.23 03:51 PM - Comment(s)
家父長制を壊す 小説家 レイラ・スリマニさん

先日、イギリス国営放送、BBC Radio4を聞いていると、モロッコ出身・育ちで、フランス語で小説を書いている、フェミニスト活動でも知られているLeila Slimani(レイラ・スリマニ)さんを交えたインタビューに偶然出会いました。

BBC soundsの ここ からきけます。

同じBBCで、2020年の放送になりますが、「Start the Week, Leila Slimani on Sexual Politics」も興味深いものでした。 ここ より聴けます。

日本だけで暮らしていると見えにくいかもしれませんが、アフリカ大陸、中近東、アジア、南アメリカ等...

14.09.23 02:28 PM - Comment(s)
イギリスでのAI詐欺への対策

イギリスの独立系新聞ガーディアンのポッドキャストで、このAIを使った詐欺について、どのように見分けるのか、どのような防御策が考えられるかが、セキュリティー専門家から語られていました。(2023年9月)

最近、イギリスで人気の Money saving expert (節約の達人)、Martin Lewis(マーティン・ルイス)のAIなりすましがあり、話題になりました。マーティンさんが特定の製品やファイナンス商品を太鼓判で押しているような映像で、本人すら自分じゃないかと疑うほど、似ています。服装も自分がその日着ているものと同じだったそうです。でも、完全にフェイクです。
マーティン...

04.09.23 02:26 PM - Comment(s)
イギリスで働く
イギリスでは、政府が認定している団体、 ACAS(エイカス)/ が、イギリスでの仕事に関する問題を無料で相談できる場所となっています。企業からの要望(トレーニング等)にも対応しています。

ACASには、法律に関する資料や、Resignation(レジグネーション/退職)等のよく使われる テンプレート だけでなく、 無料オンラインコース もあります。

今回は、イギリスでのHarassment(ハラスメント)とBullying(ブリ―イング/いじめ)から。

イギリスで、上記の2つの違いは何でしょうか?


Harassment(ハラスメント)は、法律...
01.09.23 11:27 AM - Comment(s)
なぜ社会の仕組を知ることが大切なのか

資本主義や民主主義を知ることが大切なのは、特に貧困に追いやられた人々、マイノリティー(女性、子供・移民等)、富を子供に移転することができる親や親族をもっていない人々です。

現時点で、全世界の50パーセントの冨は、全世界の1パーセントの人々によって所有されていると考えられ、この富の蓄積は、パンデミック下でも加速しました。これは、「自然」な流れでもなく、これらの富裕層が「優秀」でも「努力を積み」富を増やしているわけでもありません。
この富の蓄積は、民主主義や資本主義を自分たちが利益をえつづけるために、これらの富裕層が金力をつかって捻じ曲げてきた結果です。
金力は権力の獲得へもつながります。

この仕組は、多...

24.07.23 02:57 PM - Comment(s)

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