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Working in Europe

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 Work from Home(日本でのリモートワーク)は、イギリスでは、全体的に生産性も会社の利益もあがり、多くの企業がポジティブな評価をしています。ただ、問題になっているのは、Digital presenteeism (一生懸命働いていると雇用主や上司にアピールするために長時間働いたり、体調が悪くてもとにかく働くこと。それがデジタル上となり、就業時間でない時間帯の電話やメールにも対応し続けること)で、これは結局働く人々の精神面・健康面、家族、社会にとってもよくないし、企業にとっても働く人々が疲れて生産性が下がればいいことはないので、所定の時間以外は、メールや電話をしない、メールや電話があれ...

05.07.21 05:19 PM - Comment(s)

 ドイツ連邦共和国という名称からも分かるようにドイツは一つ一つの州が大きな自治権を持っていて、国家を作っている仕組みです。同じヨーロッパでも、イギリスとは大きく違う統治形態です。ドイツは製造業での強みを知られているとは思いますが、そこには、国を挙げての長い将来を見越した業界、企業、人々への投資が見られます。過去の例でいえば、中国が経済的に大きくなることを見越して、早いうちに中国との提携市、提携大学を数多く設立し優秀な中国人学生を招き、相互に学び、ビジネスだけでなく人々の交流にも力を入れています。私自身、家族の仕事の関係でドイツに頻繁に滞在している数年の間、ドイツの大学...

28.06.21 01:57 PM - Comment(s)

 イギリスでの最大の人事プロフェッショナルボディーのCIPDでのフェスティバルは終わりましたが、まだWebinarを聴講することが可能です。その中で印象に残ったのは、AIの活用。

 パンデミック下で、スーパーマーケットでの雇用を一気に増やす必要性が出てきて、あるチェーンではその時点での人数と比較して22パーセント増加分の人々を1か月で雇用する必要性に迫られました。そこでは、数千もの応募数に対してシステム(AIを活用し、模範となる社員のデータセット等を活用)で履歴書を自動選考し、一次試験はAIチャットボットとテキスト会話。そこをくぐり抜けた人々に対して人間同士でインタビュー。期限内に必要な人数を雇...

23.06.21 05:44 PM - Comment(s)

※2024年3月 更新

イギリスを含めたヨーロッパでは、働く際に必ず契約書を交わします。
通常は、仕事のオファーがあった後すぐに契約書が届くはずですが、カジュアルワーク等の場合でも、働く初日には必ず契約書が交わされます。
もし、契約書が届かない場合、提示されない場合は、必ず雇用主に確認しましょう。
また、きちんと読む時間を与えられず、とにかくその場ですぐにサインしろと言われても、サインしてはいけません。必ずきちんと読んで、疑問がある部分は確認し質問して、すべてに納得できた後にサインしましょう。契約書を読み込むのに2~3日もらうのはごく普通です。できれば、現地人で既に数年働いている人にチェックしてもらう...

21.06.21 04:21 PM - Comment(s)

 Xingはドイツ語版のリンクトインのようなプラットフォームですが、日本では恐らく聞かないような新卒へのアドバイス、しかし、ヨーロッパ内ではごく標準だと思える記事があったので、以下にざっとまとめています。Originalの記事はドイツ語ですが、ここより。私もドイツ語はほぼ分かりませんが(家族がドイツで仕事をしていた期間は、ドイツとイギリスを行ったり来たりでしたが、ドイツ人は英語が上手なので英語で対応していました)、英語訳で十分理解できます。

 ポイントはいくつか。

  • 最初のキャリアは、最終的な目...
08.06.21 10:47 AM - Comment(s)

   フランスの経済学者Thomas Piketty (トマ ピケティ)は、フランスの大手新聞Le Mondeにブログを掲載しています。ピケティ氏が英語で話すときは非常に重いフランス語なまりで、同じ外国人として英語を話す身としては親近感を感じるのですが、この英語版のブログも非常に親しみやすい表現で分かりやすく明確に書かれています。日本語とヨーロピアン言語の間の翻訳は意味を失うことが多いので、英語で読むことをお勧めします。ここより。

 2021年5月の記事では、(Universal) Basic income support(...

04.06.21 03:55 PM - Comment(s)

   Sabbatical Leave(サバティカル休暇)という言葉を聞いたことがない方もいるかもしれませんが、数年勤務すると1年程度、会社に籍をおいたまま休むことができる仕組です。この間は旅に出てもいいし、何をしてもいい期間です。

 イギリスはヨーロッパの中では労働者の権利が比較的弱い国なので、サバティカル休暇は存在しますが、国の法律としては、休暇が終わった後に会社の元のポジションに戻ることを保障していません。ここは、会社によってルールが違うので、会社のハンドブック等をきちんと確認する必要があります。ヨーロッパの企業であれば、まずサバティカル休暇についての項目があるでしょう。イギリス...

03.06.21 11:27 AM - Comment(s)

 イギリスでは、2020年12月31日にEUより離脱しました。パンデミックもあり、その影響を現段階で判断することはできませんが、CPID(イギリスの人事のプロフェッショナルボディー)では、2020年10月の段階でPodCastをWebsiteにアップロードしています。現在も法律が変更されたわけではないので、イギリスでの外国人雇用についてざっとまとめています。

  • グループ①ː 2020年12月31日以前からイギリスで働いているEU圏の人々 ⇒ 2021年6月30日までにEU Settlement Scheme(イギリスへの滞在は5年以上必要)に応募し、Home Office(内務省)より受け入れられ...
27.05.21 02:52 PM - Comment(s)

  Outcomes-driven(結果主導)と聞くと、ビジネスでの利益をいかに多くするかと思うかもしれませんが、CIPDでは、「結果」は、大きな目的である、「より良い仕事、働く人々のためのより良い仕事人生をつくる」と直結している必要があると定義しています。フェアでインクルーシブな職場をつくり、企業や働く人々が属する広い意味での社会に貢献します。生産性を上げたりビジネスとして利益を上げていくことは重要ですが、これは前述した大きな目的が先にあり、正しい方向に進んでいれば結果もついてくるということになります。働いている人々をモノのように見なし、利益を出すための道具だとする考え方は、ここで...

21.05.21 06:15 PM - Comment(s)

  Evidence-led(証拠に基づく)と聞くと何を想像するでしょうか?

  例えば、警察での調査だと、さまざまな証人や証拠をさまざまな角度から見て判断することとなるでしょう。ただ、通常の仕事の場面でそこまでの完全さは必要とされないでしょうし、そんな時間もないでしょうが、働く人々、企業や社会にとって良いインパクトを与える良い決定をするためには、Critial thinking(クリティカルに物事を考えること)と手に入る限りでの一番良い証拠・事実が大切となるでしょう。この「証拠・事実」とは、自分の体験や、一般に言われている常識や逸話、誰かから聞いた話や一般に信じられている知恵とは全く...

19.05.21 04:56 PM - Comment(s)

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