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WorkingInEurope

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   フランスの経済学者Thomas Piketty (トマ ピケティ)は、フランスの大手新聞Le Mondeにブログを掲載しています。ピケティ氏が英語で話すときは非常に重いフランス語なまりで、同じ外国人として英語を話す身としては親近感を感じるのですが、この英語版のブログも非常に親しみやすい表現で分かりやすく明確に書かれています。日本語とヨーロピアン言語の間の翻訳は意味を失うことが多いので、英語で読むことをお勧めします。ここより。

 2021年5月の記事では、(Universal) Basic income support(...

04.06.21 03:55 PM - Comment(s)

   Sabbatical Leave(サバティカル休暇)という言葉を聞いたことがない方もいるかもしれませんが、数年勤務すると1年程度、会社に籍をおいたまま休むことができる仕組です。この間は旅に出てもいいし、何をしてもいい期間です。

 イギリスはヨーロッパの中では労働者の権利が比較的弱い国なので、サバティカル休暇は存在しますが、国の法律としては、休暇が終わった後に会社の元のポジションに戻ることを保障していません。ここは、会社によってルールが違うので、会社のハンドブック等をきちんと確認する必要があります。ヨーロッパの企業であれば、まずサバティカル休暇についての項目があるでしょう。イギリス...

03.06.21 11:27 AM - Comment(s)

 イギリスでは、2020年12月31日にEUより離脱しました。パンデミックもあり、その影響を現段階で判断することはできませんが、CPID(イギリスの人事のプロフェッショナルボディー)では、2020年10月の段階でPodCastをWebsiteにアップロードしています。現在も法律が変更されたわけではないので、イギリスでの外国人雇用についてざっとまとめています。

  • グループ①ː 2020年12月31日以前からイギリスで働いているEU圏の人々 ⇒ 2021年6月30日までにEU Settlement Scheme(イギリスへの滞在は5年以上必要)に応募し、Home Office(内務省)より受け入れられ...
27.05.21 02:52 PM - Comment(s)

  Outcomes-driven(結果主導)と聞くと、ビジネスでの利益をいかに多くするかと思うかもしれませんが、CIPDでは、「結果」は、大きな目的である、「より良い仕事、働く人々のためのより良い仕事人生をつくる」と直結している必要があると定義しています。フェアでインクルーシブな職場をつくり、企業や働く人々が属する広い意味での社会に貢献します。生産性を上げたりビジネスとして利益を上げていくことは重要ですが、これは前述した大きな目的が先にあり、正しい方向に進んでいれば結果もついてくるということになります。働いている人々をモノのように見なし、利益を出すための道具だとする考え方は、ここで...

21.05.21 06:15 PM - Comment(s)

  Evidence-led(証拠に基づく)と聞くと何を想像するでしょうか?

  例えば、警察での調査だと、さまざまな証人や証拠をさまざまな角度から見て判断することとなるでしょう。ただ、通常の仕事の場面でそこまでの完全さは必要とされないでしょうし、そんな時間もないでしょうが、働く人々、企業や社会にとって良いインパクトを与える良い決定をするためには、Critial thinking(クリティカルに物事を考えること)と手に入る限りでの一番良い証拠・事実が大切となるでしょう。この「証拠・事実」とは、自分の体験や、一般に言われている常識や逸話、誰かから聞いた話や一般に信じられている知恵とは全く...

19.05.21 04:56 PM - Comment(s)

 イギリスでは、人事のプロフェッショナルボディーとしてCIPDThe Chartered Institute of Personnel Development)が存在します。People Professionとしてのプロフェッションマップを紹介しており、会員でなくても詳細を見れるようになっています。今後の人事のプロフェッショナルに必要な要素を分かりやすく示していますが、日本のみで教育を受け働いていると理解しにくい部分も多くあるかと思います。土台となる文化が大きく違う為、日本語への直訳だと概念の部分で齟齬が生じる為、数回に分けて解説します。基本的には、働く人々、ビジネ...

17.05.21 06:05 PM - Comment(s)

 イギリスでは、昨日2021年5月11日にQueen's speechにて、パンデミック後の大きなスキルと教育改革を宣言しています。詳細については、来週発表予定です。ボリス・ジョンソン首相は、細かい部分を論理的に詰めて実行していくことが苦手なことで知られていますが、日本だけでなくイギリスやヨーロッパでもパンデミックで大きな影響を被ったのは若者と女性が大きな割合を占めており、大胆で決断力のある計画と実施が迫られています。イギリスは少しずつロックダウンも解除され、来週5月17日(月)よりは、レストラン内でも飲食可能となり、家族以外の人をハグすることも可能となります。経済の緩やかな回復に伴い、ホテル...

12.05.21 05:30 PM - Comment(s)

 2021年5月6日(木)に、FT Live(Financial Times)のThe Global Board Roomというセミナーに参加しました。World Economic ForumのSaadia Zahidi氏が新しい技術の台頭やグリーン化に向けての取り組みにおいて、新たな雇用が生み出される一方、不要となる職種や技術もかなり出てくるとのことで、生涯にわたって再トレーニング等、「人」に投資することと、新たなことを学ぶ意欲と努力がいかに大事かを語っていました。これを聞いてどう思うでしょうか?

 ヨーロッパでは、通常は残業代が出ない仕組みのため(就業時間内に仕事を高いクォリティーで完結でき...

10.05.21 04:50 PM - Comment(s)

 誰しもハッピーな職場を望んでいると思いますが、突然職場環境が多くの人々にとって悪い状況に変わることもあります。組織編成の変更等で、シニアマネージャーが他の部署からやってきて、不適切な言動を繰り返す場合も起こりえます。中小企業だと、人事担当が他の業務との掛け持ちで、人事システムがほぼ存在しない、機能していない場合もあります。また、不適切な言動が繰り返されることが黙認、或いは放置されているということは、その上のマネージメントが機能していない可能性も高くなります。このような状況の場合、ヨーロッパでは一般的に何が起こるでしょうか? 

 ヨーロピアンと北アメリカ(アメリカ、カナ...

07.05.21 05:31 PM - Comment(s)

  日本に暮らしていると意外かもしれませんが、ギリシャ、スイスといったヨーロッパの国々に兵役義務(Millitary Service)が存在します。ここでいう兵役義務は国民の義務とされており、身体的に不可能等のやむを得ない事情がない限り、基本的に避けることはできません。私のギリシャ人の友人のパートナーは、大学時代は学業ということで免除期間で、その後はイギリスで就職しているので期間免除されています。ただし、一定の年齢になるまで(ギリシャでの兵役義務の期限が切れる年齢になるまで)は、ギリシャでの滞在期間は厳しく管理され、短い期間のみの滞在が許されています。ギリシャに永久帰国するのであれば...

04.05.21 09:31 AM - Comment(s)

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